のぞみ寮通信

みぎわ館

2010/11/06

みぎわ館 第61号(11月6日)

<週末のみぎわ館>

 

 
 先日のフリーの日の夜。にこにこしながら事務室に来てソファに座るAさん。購買のお菓子を眺めながら、色んな話をしました。

家族のことや地元のこと。そんな風になんて事のない話をゆっくりできることに、なんだかホッとしました。
 一方、21時点呼で部屋を回ると、「見て見てー!可愛いでしょー!?」と派手な格好をした1年生たち。この日、1年生は“語らう会”と銘打ってレクを行っていましたが、仮装大会も兼ねていたなんて!もう既に着替えている生徒もいて、全員の仮装を見られなかったことが残念でしたが、カメラを向けた時の笑顔がいつもに増して輝いていました。

 また別の部屋では、「見てー!」の大合唱。部屋の1、2年生ですごく大きなムーンライトを作って食べているところでした。「マジで神だから!」(最上級の表現みたいです・・・(笑))「きなこと黒蜜入れたの正解!やっぱり生クリームは抹茶味にして良かったね!」「これなら完食できる!」と大絶賛。私も一口もらって食べてみると確かにおいしい!「この部屋でムーンライト10回作って食べるの目標なんだー!」一ヶ月に3回もこんなに大きなムーンライト食べる気か!?でも皆なら本当にやりそうだ!と笑いました。
 こんな風に週末のみぎわ館には、それぞれの過ごし方があり、ホッとする空間や賑やかさを分けてもらえてとても楽しいです。寮生活を楽しむコツや仲間と絆を深めるポイントは“週末”にもあるかもしれませんね。また、新たな週末の過ごし方や、力作ムーンライトを見せてもらえることを楽しみにしています。

(冨井)

 

 

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<受験ラッシュ>

 

 
 夏休みくらいから受験に出かけ頑張っている人もいましたが、いよいよみぎわ館でも受験ラッシュとなってきました。11月3日から始まり、毎週末が受験日で、たくさんのみぎわ館の3年生が夢の実現を目指して挑戦をしに出かけています。
 願書提出を果たすところから大変な日々です。こんなに机に向かったことが過去にあったか!?と思ってしまうほど、本当に机にかじりついていました。なぜ、自分がその大学・学部に行きたいのか?そこで学びたいことって具体的に何だろう?自分のアピールできる事って何だ?敬和生活3年間で学んだ事って何?私にとってキリスト教と1106_05は???などなど、人によって様々ですが、『自分』について書く作業にとても戸惑っていたよう(いるよう)です。「何を書いたらいいか分からない!」と、髪を振り乱しながら、充血した目で必死になっている様子に、自分の人生について本当に一生懸命になっているのだな、と感じます。自分の人生、精一杯充実させて生きるためには、みぎわ館3年生たちのように、自分の事を大切に本気で見つめ・考えながら歩んでいくことが大事なのではないかなぁと考えさせられました。1年生も2年生も、3年生の姿をしっかり見ておいてくださいね!近い将来の自分たちもその岐路に立つのですから!

(森口)

 

 

 

 

 

 

<礼拝のお話> 

 

*N.Y.(2年生)
 今日は私の好きな風景について語ってみたいと思います。
 私は1本の木の横にいます。隣には友人が芋を彫って一生懸命修行に励んでいます。空は紅色に輝き、木の葉がヒラヒラとせつなく微笑んでいます。その1本の木はただそこに根を張り、シャンと立って私たちを見つめています。鳥が木を横切っては周辺の明るさを変え、点々と散っては消えていくのです。それから、空と木はまた周りと共にその色を変化させていくのです。『今』の時は、流れの中では表現できない『今』なのです。
 虫の音が、今を生きる限り、一生懸命鳴いています。人々は一体何を見つめ、考え、感じているのでしょう。
 フッと空を見ると暗闇は迫り、明かりが小さくなっています。2色に分かれた空は、私たちに夜の訪れを伝えてくれます。それにしても『今』の流れはどこに行っているのだろう。いや、流れというものは言葉から出来たまがい物なのだろうか。言葉だけじゃ表現できないもの。それは、人々は時の中で、ダンスや音楽、絵などで表現し想像していったのだろうと私は思う。
 今現在生き、創造者として伝えていかなければならない事は一体何だろう。取り留めもないことがグルグルと頭の中を回った。
 みなさんもフッと目を閉じてみてください。あなたの風景は一体何を語りかけてきていますか?きっとその風景はあなたしか持っていない世界の点なのだと思います。

(10月)

 

 

 

 

*U.C.(1年生)
 私は今年の夏休みはとても充実していました。帰省した際父から「教会学校のバイブルキャンプで奉仕をしてみないか?」と声を掛けられました。私自身、キャンプの奉仕をしてみたいと思っていたので、とても嬉しく、喜んで引き受けました。
 今年のキャンプは講師の先生が3年生のK.H.さんのお父さんでした。キャンプが始まり、奉仕をする中では、私がキャンパーとして参加していた頃には得られなかった充実感がありました。子どもたちが楽しそうに過ごしているのを見て、私はとても嬉しくなりましたし、他者のために奉仕をすることがどんなに素晴らしい事なのかを学びました。
 また、私は家に帰っている間中皿洗いをしていました。寮に入る前までは嫌々やっていたのですが、今年の夏休みはとても楽しく、喜んでやることが出来ていました。これは、寮に入っていなかったら絶対にありえない事だったと思います。今年の夏は奉仕をしたことで、自分のためだけではなく、他者のために何かをすることの大切さと喜びを学びました。全ては敬和生で、そして寮生であるからこそ学べたことだったと思います。これほど充実していた夏休みは初めてでした。

(11月3日)

 

 

 

 

*H.Y.(2年生)
 私たち2学年は9月29日~10月1日まで行われた修養会で70kmを歩きました。1日目はランダムに組まれたグループで歩きました。普段あまり接することのない人たちと関わりが持てて、とても楽しかったです。私のグループは誰もリタイヤすることなく、1日目を完歩することができました。 
2日目は自由歩行でした。私はMちゃんと歩いていましたが、途中から別の男子のグループと合流し、一緒に歩くことになりました。みんなと同じペースで歩き続けていたら激しい股ずれになってしまい、私はまるで生まれたてのペンギンのような歩き方になってしまいました。しばらく歩き続けると、一緒に歩いていたメンバー全員も私と同じペンギンのような歩き方になっていました。どうやらみんな股ずれになってしまったようです。2日目のゴールまであと2kmもあるのに、タイムリミットが近づいてしまい、私たちは高速ペンギンで歩き切りました。無事ゴールできてうれしかったです。そして私たちの絆は深まりました。3日目、前日以上の激しい股ずれの痛みと足の痛みで本当に辛かったです。痛すぎて、私は走りました。気が狂ったように走りました。すると、女子1位でゴールすることが出来ました。とても大きな達成感を感じ、諦めない事の大切さを学びました!

(11月4日)

 

 

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