のぞみ寮通信

みぎわ館

2010/10/31

みぎわ館 第60号(10月31日)

<食欲の秋>

 
 秋に増すのは食欲…それが証明された10月後半。

みんなで手作りした味噌味としょうゆ味2種類の焼きおにぎりに始まり、2度にも及ぶ柿1031_01パーティ、旧部屋でのムーンライトパーティに新部屋での初めましてのお菓子パーティ等々、みんなで集まってにぎやかに食べる機会に恵まれていました。
 私の腕に抱えられた大きなボールにいっぱい入ったご飯を見て「先生、おにぎり食べたい!」の一言から始まり、「焼きおにぎりがいいなぁ!」「味噌ぬろうよ。」「しょうゆ味がいいんじゃない?」「え!私、冷凍の焼きおにぎりしか食べたことないよ。」「じゃぁ、一緒に作ろうよ!」と話の輪が広がりました。いろんな話をしながら一緒に作って、一緒に食べることでたくさんの笑顔が集まります。おなかも心も満腹になるっていうのはこういうことを言うのだな、と改めて感じました。
 一番「ステキ!」と感じさせてくれたのは、「事務室に焼きおにぎりありますよ~!みんな、食べに来て~!」の放送を館内に響かせてくれたことです。たまたま事務室に居合わせた人たちや、おにぎり作りを共に楽しんだ人たちだけでなく、「みんなも一緒に楽しもうよ!」と呼びかけてくれる優しさに「ステキ~!」と声を発さずにはいられませんでした。

(森口)

 

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<ミーティング>

 

 
1031_04 先日、1年生ミーティングが約1か月ぶりに行われました。修養会やテストが入り、なかなかできなかった念願のミーティングだったようです。1年生がミーティングに積極的になのには、本当にうれしく、同時に驚きも隠せません。1年生の間は「ミーティングって何のためにやるの?」という疑問を解決しきれずにいるため、必然的に敬遠する傾向にあるのではないか…そんな風に私は考えていました。しかし43回生は大したものです。何人もの1年生が、「先生、ミーティングしたいんだけど…」と話をしに来たり、実際に「やろう!」と声を掛ける人まで出てきたのです。
 ミーティングの内容も、回を追うごとに上手になってきています。シーンと静まり返ってしまって、気まずい雰囲気が充満している…ということがなく、賛成意見であろうが反対意見であろうが言葉が出てきている様子には感心します。また、ミーティングをする中で、たとえ短い時間であってもみんなが集まり、近況報告をしたり、前回のミーティングで決めたことを再度確認したりすることは、大切で必要な時間だという事に気付けている人もたくさんいるようです。
 先日の礼拝のお話で1年生・M.N.さんが、「ミーティングをする意味が分かった気がする。」と言ってくれていました。学年という一つのチームが、ミーティングを通して信頼し合えるようになり、共に生活し、生涯にわたるかけがえのない親友へとなっていくのではないでしょうか。もちろん、ミーティングがその全てだとは言いませんが、とても大きな要素の一つであることは間違いありません。一緒に暮らしているとはいえ、学年全員が一つのテーマについて話し合う機会なんて、ミーティング以外には皆無と言っていいでしょう。だからこそ、私はうるさいくらいに「ミーティング!」と言っているのです。1日も早く全員がその貴重さを実感し、前向きに受け止め取り組んでくれる日が来ることを期待しています。

(森口)

 

 

 

 

 

<礼拝のお話> 

 
*T.S.(3年生)
 みなさんは自分の長所と短所をすぐに言えますか?両方言える人もいれば、片方なら言える人、どちらも思いつかない人、それぞれだと思います。これから11月になり、受験を控えている3年生は面接で聞かれる可能性もあるので、両方言えるようにしておいたほうがいいですよね。しかし、3年生で受験生でもある私はコレといった長所が思い浮かびません。もちろん自分の事なので、短所に関してはかなりの数言う事ができます。「長所は何?」と聞かれてすぐに答えたら自意識過剰と思われる!などではなく、長所が何なのか分からないし、考えたことも特にありませんでした。でも、受験が近づくにつれて「自分の長所って何なのだろう?」と気になり始めました。

 
考えてみると自分の短所に気付けるようになったのは寮生活を送り始めてからだと思います。自分よりも年上の人・年下の人・同級生・先生と、もちろん性格も生活スタイルもバラバラな人たちと共同生活を送っていれば、家族と生活していた時には発見できなかった自分と出会うことができます。そこから私は「ここを直さなきゃ」「あそこも直さなきゃ」と思えるような自分の短所に気付きました。
そして寮で生活をしていると、いろんな人の良い所=長所も、直してほしい所=短所を発見する機会が多くあります。これってすごいですよね。自分の長所や短所を考えたとき、もしかしたら自分自身よりも周りにいるみぎわ館のみんなの方が、私の事を知っているのかもしれないと思いました。
自分自身の事をきちんと知ることで考え直せることってたくさんあると思います。もしかしたら短所が長所になったり、長所が短所になることだってあるかもしれません。みなさんも自分の短所や長所についてぜひ一度考えてみてください。また思いつく人も思いつかない人も、周りのみんなに聞いてみるのも面白い発見があるのではないかと思います。

(10月25日)

 

 

 

 

*N.U.(1年生)
 みなさんは、自分の意見と相手の意見の食い違いで、ケンカや言い合いになったことはありますか?私はよくあります。自分は正しいと思っているのに、相手は納得してくれないなどで嫌な気分になったり、その人との関係が不穏なものになったりしていました。私は、そのことでたくさん悩みました。でも、よく考えたら、みんな今まで全く違った環境で育ってきたのだから、相手には相手の価値観というものがあり、自分には自分の価値観があるのです。だから、意見が食い違うなんてことは当たり前のことで、相手の考え方を受け入れるという事も大切な事なのだと気付くことが出来ました。

 
 「寮生活」というものの中で、みぎわ館の仲間とは毎日一緒に暮らしているので、お互いにたくさん知り合うことができます。きっと友達の良い所をたくさん知るとともに、苦手な面も知ることになるでしょう。そんな苦手な面があっても、逃げずに向き合うべきだと思います。そして、その時に陰口やけなすような言葉を掛けたりするのは間違っています。なぜなら、自分にもきっと相手に「嫌だなぁ」と思われている面があるはずだからです。そのことを理解したうえで、友達の良い面とも、悪い面とも向き合っていけばよい関係が築けるのではないかと思います。それでも納得できないことがあれば、言い合ってみるのも手だと思います。相手に自分の思っていることを伝えたり、相手の思っていることを聞いたりすることは大切な事だからです。その時に忘れてはいけないことは、理解し合いたいと思って言い合うことだと思います。
 私は今回、こうして礼拝のお話の機会が与えられたおかげで自分の中にあったモヤモヤした感情が少し晴れて、答えが見えたような気がしました。

(10月27日)

 

 

 

*K.H.(3年生)
 みなさんはここ最近のHAPPYなニュースを聞いてどう思いましたか?私は小池先生も阿部先生も大好きなので、不意打ちの発表にはびっくりしましたが、2人を祝福する気持ちとうらやましいなぁという気持ちを抱きました。結婚というのはとってもめでたくて、幸せな事だと思います。私が入学してから今までに、かなり多くの先生方が結婚されていたり、チャペルで挙式があったり、先生が家族で校内に住んでいたりするためチビッコたちとも遊べたりするので、私たち寮生は「結婚」や「家庭」などに無意識に触れ合えていると思います。
 みなさんは、結婚についてどう思いますか?私たち高校生は、結婚というよりも恋人としてのお付き合いの方が考えやすいですね。でも16歳以上の人は親の同意があれば結婚できる年齢なのです。それに、昔は寿命も今より短かったため、10代で結婚する人も多かったと聞いたことがあります。そう考えると、私たちにとってそんなに遠い事のようでもなさそうですね。しかし、素敵な人と出会い、素敵な結婚生活を送れるように、今は自分磨きをしっかり頑張っていきたいと思います。とにかく、みなさんが将来結婚するときには私を式に呼んでください!片っ端からブーケをキャッチしていきたいと思います!

 (10月28日)