のぞみ寮通信

光風館

2010/10/17

光風館通信 第271号(10月17日)

< 休日の過ごし方に差が出る?! >

 
第3定期テストが終了しました。まずはお疲れさん!!さて、今回のテスト期間を振り返ってみて、皆さんの取り組みはどうでしたか?

今回は3連休(土日と「体育の日」の祝日で3連休だったね)の後、一日だけおいてテスト期間に入りました。ですから、その連休中の過ごし方がとても大事だったはずなのですが、私が見たところ、皆さんの取り組みは二極化していました。時間を有効に活用して、夜間はもちろんですが日中もコツコツと勉強していた人たちと、そうでなかった人たちです。まだ多くの教科でテストが返却されていないと思いますが、私にはその結果がある程度予想できてしまいます。もちろん、前者の人たちの成績は良く、後者の人たちの成績は散々なはずです。私が高校生だった頃、テスト前の休日は本当に「ありがたい」日でした。授業のない「休日」には、それまでに蓄積された睡眠不足を解消することができましたし、まとまった勉強時間を確保できたからです。
テストが終わると、必ず思うのです。「ああ、もっとちゃんとテスト勉強しておけばよかった…」って(そうでしょ?!)。今回の定期テストで反省点があった人、特にテスト直前の休日の過ごし方に問題点があった人、その反省を次回に生かして下さいな。

(岩原)

 

 

 

 

< 作業員33人が無事生還できた理由とは? >

 
普段、ニュースを観ない、新聞を読まない(スポーツ新聞を読む人は結構いるんだけど)皆さんですが(…)、チリで起きた落盤事故について知っている人は多いのではないでしょうか。南米のチリ北部にあるサンホセ鉱山で落盤が起きて(8月5日のことだよ)、この鉱山で働いていた作業員33名が約70日間も地下(700mの深さだったらしいよ)に閉じ込められていた事故のことです。落盤事故が起きてから17日目に作業員全員の生存が確認され、その後、国をあげての救出作戦が始まりました。そして、世界中のメディアが注目する中、先日(10月13日、)作業員33名全員が無事地上へと戻ってきたのです。奇跡の生還となりえた一つの理由は、「避難用シェルター」だったといわれています。確かに、避難用シェルターがなければ、地下700mという劣悪な環境下で作業員たちは生き延びることはなかったのかもしれません。でも、どうもそれだけではなかったようなのです。救出作戦が始まってから多くの関係者が口にするようになったのは、ルイス・ウルスアさんという人の存在でした。

 
ルイス・ウルスアさん(54歳)は、鉱山勤務31年のベテランで、事故当時、現場監督をつとめていました。事故直後、地下の避難用シェルターにはわずかな食糧しか残されていなかったそうです。パニックに陥る作業員もいましたが、ウルスアさんは、自分たちが救助されるのに最低でも数週間かかるだろうと見越し、20日間の食料を確保すべく、一人あたり小さじ2杯分の缶詰のマグロと牛乳一口、それにビスケット1枚を一日おきに分配するという規則をつくりました。さらに、坑内のトンネルを寝室や食堂など3つに区切ってスペースを割り当て、新たな事故に備えるための見張り役や記録係、メンテナンス係など作業員一人ひとりに役割を与え、集団生活の規律を保ったといいます。「絶対に希望を失うな!!」。こう繰り返しながら、部下でもある作業員32名を励まし続けたそうです。
私は、この落盤事故の救出劇からリーダーの重要性というものを改めて認識させられました。人間は社会的な動物であり、規模の違いはあるにせよ、集団を形成して生きています。その中にあってリーダーの存在は不可欠なのです。その集団が危機的な状況にある時はなおさらのことです。私は、ルイス・ウルスアさんに力強くリーダーシップを発揮する真のリーダーの姿を見たような気がしました。

 
光風館では、「世代交代」の引き継ぎ期間を経て、2年生の新しいリーダーたちが館運営を担い出しました。最近の2年生の言動を見ていて、とても頼もしく感じているところですが、正念場はこれからです。名ばかりのリーダーではなく、リーダーシップを発揮して光風館41名を力強く引っ張っていく、そんな光風館のリーダーを目指していって欲しいと思います。
       

(岩原)

 

 

 

 

 

 

< 礼拝のお話し >

 

W.H.(1年)
 こんばんは。2室のWです。今回は「支えてくれている人達」について話したいと思います。僕はこの夏休み、地元の山形へ帰りました。僕にとって、地元は嫌な思い出ばかりで、「敬和」に受かった時はやっと地元から離れることができるんだということばかり考えていました。「敬和」での学校生活や寮生活は思った以上にシンドくて、何度か心が折れそうになりました。それでも地元には、僕のことを心配してくれる友達がいました。その地元の友達のおかげで、僕はここまで頑張ってこれたんだと思います。それに、寮に戻れなくなった時には、光風館の1年生から手紙をもらいました。その手紙には、1年生一人ひとりから感動させられるメッセージが書いてあり、こんなにも僕のことを心配してくれているんだと、その時はじめて知りました。これからもいろいろ大変なことがあると思いますが、僕の周りには支えてくれる人達がいます。そのことを忘れずに、これからもがんばっていこうと思います。