自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2019/04/18
礼拝のお話
「今伝えたいこと」
H・S君(光風館2年 新発田市出身)
今日の話は僕なりに真剣に話したいと思いますので、聞いていただきたいと思います。皆さんは「死ね」という言葉を一日に何回耳にしますか?何回言いますか?意識して聞いてみると、1日に3回、多い日には6回耳にしました。この言葉が私は大嫌いです。自分が直接言われなくても、他人が言っているのを聞いていると、とても気分が悪くなります。でも、僕も親に毎日のように言っていたし、自分の周りで言っている人を気にすることはありませんでした。
自分がいつからこの言葉に敏感になったのか分かりませんが、この言葉は聞いていて嫌になるだけではなく、実は体にも影響があるんです。
人間の脳には海馬という記憶にかかわる部分があり、こういった言葉を聞くうちに無意識にこの部分が傷ついていくらしいんです。そして、記憶障害や自分では気が付かないうちに、物覚えが悪くなってしまう可能性があるそうです。このように、マイナスでしかないこの言葉。自分にも、周りにも悪い影響が出ると知ってまだ使いますか?「死ね」という言葉だけではなく、「バカ」とか「ウザい」なども全く同じです。
今のこの時期は新しい出会いがたくさんあります。こんな言葉を一日に何度も口にする人と友達になりたいと思いますか?よく考えてみてください。逆に、「ありがとう」とか「好き」などの言葉を多く使えば+のことばかりです。
言葉には大きな力があると思います。その人が発する言葉だけで人生が変わるといっても過言ではありません。だから、今日からでいいです。自分の使う言葉を強く意識して、他人に投げかける言葉を選んでください。
あなたの言葉で、人と助けることも傷つけることもできます。もっと大切に、もっと大事に言葉を使ってください。言葉は自分を変え、他人を変え、未来を変えると僕は信じています。
「頼れる関係へ」
A・S(光風館2年 新潟市)
突然ですが皆さんは「ウソ」をついたことがありますか?またつかれたことはありますか?
誰でも必ず一回はあると思います。そこで僕は思いました。なぜ人間は嘘をついてしまうのか、その理由は何なのか?それについて少し考えました。
自分が考え出したうそをつく理由は6つありました。
1つ目、相手のためを思ってつく嘘
2つ目、その場から逃げたいからつく嘘
3つ目、ウソをつく自分も気づかないうちにつく嘘
4つ目、初めからうそをつかないつもりが、結果としてウソになってします嘘
5つ目、悪意のある嘘
6つ目、楽しさからくる嘘
他にもあると思います。
今日は、6つめに言った楽しさからくる嘘について少し話します。楽しさからくる嘘これは、テレビのドッキリなどではよくあることです。このたのしさからくるウソは、ある条件がそろったときに可能になります。それは、うそをつかれた人が、騙された自分も騙された相手も許し、笑い飛ばすことが出来た時成立します。ですが、騙された人の気持ちになってみてください。嘘をついている側がいくら楽しくても、騙されている側が深刻になってしまったらそれはいじめと同じことなのです。
自分は、楽しさからくるウソの騙される側で、その場は許せたものの、後からだんだん嫌な気持ちになったことがあります。なので、嘘をつくときは、お互いが、お互いを思いやる気持ちが大切なのだと思いました。
人は、なぜ必要以上に嘘をつくのか、その自分なりの答えが《人間は弱い生き物》だからです。人間は不幸になると弱いものをいじめたくなる。ここに出てくるイジメという字は、さっき説明したとおりです。人間は不幸になると、物や人にあたり、弱いものをいじめるようになります。これは、本能のようなものです。それによって、不幸な環境に置かれると、だれでも心がすさみ、弱いものをいじめたくなってしまうのです。逆の話をすると、幸せになれば、心が満たされてしまうから、弱いものをいじめるようなこともしないのです。一度、弱いものをいじめる人を観察してみてください。その人はきっと何かしら不幸になっている人だと思います。
僕がこのお話で伝えたいことは、嘘をつくときは相手との信頼関係について考えること。それが出来ないなら自分が幸せになってください。それもできないなら、自分の不幸を共有してみてください。皆さんは寮にいます。人に自分の不幸を共有することはできると思います。ぜひ寮にいる仲間を頼ってみてはどうですか?
今回は写真があまりありません。私が大望館教師住宅から光風館へ引っ越し中のため、写真をあまりとることができませんでした。私事ではありますが、のぞみ寮に赴任して15年間住み続けた空間を出て、光風館の真の一員になろうとしています。生まれたばかりの長男は中学3年になり、私の身長を超しました。気が付けば、4人も子供がいました。次男の名前は「大望」と書いて「のぞむ」と読みます。5人目ができたなら、当然「光風」で「みつかぜ」でしょうか? 私個人的にはこれで折り返しだと思っております。ここから15年。ここ光風館に寮務教師として住み続けることが許されることを心から願っております。15年後、私はちょうど60才。高校生に囲まれる生活は最高です。心から笑うことのできる日々をただいま満喫中でございます。 |
何をしているのか?なんとアメリカンドッグを作ったんです。粉を練って、魚肉ソーセージを棒にさして、衣を包んで、油で揚げる。遠くからパッと見たら焼き芋ですが、一口食べると間違いなく、アメリカンドッグです。そしてそこに新しいメンバーが加わり、みんなで作って、作りっぱなし・・・。そして怒られ、お片付け。いつものパターンです。さらにしばらく、何とも言えない“にほい”が館内を漂います。しかし、これこそ「男の手料理」。いつかできるだろう彼女のために腕を磨く光風生達でした。