のぞみ寮通信

光風館

2010/10/03

光風館通信 第269号(10月3日)

< 光風館生から生徒会長が誕生!! >

 
やや時期を外したトピックになってしまいますが許して下さい。3週間程前、この光風館生から生徒会長が誕生しました(光風館の皆は当然知っているよね?!)。

K.T.(2年)くんです。生徒会長を決める選挙が始まり、Kくんが立候補したことを知って、私はすぐこう思ったんです。「Kくんは、ついこのあいだまでフィンランドへ留学していて1・2年生の中では知名度が低いだろうから結構厳しいかな…」と。今回の生徒会長選挙に立候補したのはKくんを含めて3人(全て寮生だったね)。他の2人の候補者は、成績優秀で知られる「めぐみ館生」と、最近の成長が著しい「大望館生」でした。誰が生徒会長に選ばれてもおかしくない、そんな選挙戦でした。でも、全校生徒による投票の結果、Kくんが選出されたのです。
他の候補者に比べ知名度が低かったはずのKくんが何故選ばれることになったのか、私は選挙が行われた翌日に、その理由が分かったような気がしました。光風館のホールに一枚の皺くちゃの用紙が落ちていたのです。それは、Kくんが立会演説で使用したと思われる原稿でした。ワープロ打ちされたその原稿には、何度も何度も書き直した跡がありました(きっと直前まで推敲を重ねたんだろうね)。一字一句にこだわっているようでもありました。平易な文体ながら解りやすくて説得力のある内容でした。
実は、私はKくんの立会演説を聴くことができませんでした。でも、想像できたんです。一年間に渡る留学経験で身に付けたであろう堂々とした立ち姿で、ゆったりとしつつも凛とした口調で、選挙公約を熱く語る様子を。改めて思いました。「生徒というのは、ちゃんと選挙公約を聴いて、その判断に基づいて自分たちのリーダーを選ぶんだなあ」ということを。
光風館生の中から生徒会長が選ばれたのは、実に5年ぶりのことです(40回生のK.S.くんのお兄さん、37回生Jくんが選ばれて以来のことだからね)。光風館にあっては久しぶりの嬉しい出来事になりました。でも、覚えておいてください。生徒会長に選ばれたKくんには当然、責任がありますが、Kくんを選んだ人にも大きな責任が生じているのです。多くの光風館生がKくんに一票を投じたことと思います。敬和の生徒会活動をさらに盛り上げていくためにも、光風館生はいろんな場面で、Kくんを会長とする生徒会の活動に全力で協力してあげて下さい。

(岩原)

 

 

< 成功か否か? >

 
先月の25日(金)に、光風館で“漢(おとこ)祭り”が行われました。前号の光風通信でも書きましたが、光風館のリーダーたちが企画した光風館独自の行事でした。
“漢(おとこ)祭り”は、夕食を挟んで一部と二部で構成されていました。一部は、大望館の生徒を招いて、ヤローだけの怪しい(“strange”という意味での「怪しい」だよ)催しをしました(抱腹絶倒だったけど、その様子は強烈過ぎて、この紙面では描写できたもんじゃないね)。
二部は、チョコバナナやフルーツポンチなど、デザートを供する屋台が出た他に、「のど自慢大会」や「腕相撲大会」、「光風館イケメン選手権」などが行われました。女子寮の生徒も加わってくれたことで大いに賑わい、会場となった「のぞみ寮広場(光風館と大望館の間の広場のことだよ)」は、さながら「寮祭」の時のようでした。
そして、想定外の事態が起きたのは、「のど自慢大会」のエキシビション(勝ち負け抜きで行われる特別実演のこと)の直後でした。仰也先生が、派手な踊りを交えた歌を気分良く歌い終えた後(男子寮生は一緒になって盛り上がっていたけど、女子寮生はドン引きだったみたいね…)、大粒の雨が突風を伴って襲ってきたのです。仰也先生は「おまえらの日ごろの行いが悪いからこうなったんだ~!!」と騒いでいましたが、それを聞いていたある光風館生が、ボソリと「仰也先生の歌がこの雨を呼んだんじゃないの~…」と漏らしていました(ガハハハ!!)。
結局、第二部のフィナーレを飾るはずだった大花火大会は急遽中止となってしまいました。企画した光風館生はもとより、これを楽しみにしていた他館の生徒たちも残念そうでした(「光風館ショップ」の売り上げから1万円ちかくも遣って花火を用意していたんだものね)。

 
さて、最後の最後で雨に降られるというハプニングがあったものの“漢(おとこ)祭り”は無事終わりました。光風館生の皆はどう思いましたか?この行事は成功だったのでしょうか、それとも失敗だったのでしょうか。そもそも、この行事には「光風館生が心から楽しめる行事を企画し、一致団結して臨む準備過程そのものと、これを成功させることによって得られる達成感と充実感をもって、光風館の活気、そして光風館生としての自信を取り戻す」という目的がありました。この目的に照らせば、“漢(おとこ)祭り”は大成功だったのではないか、私自身はそう考えています。「心から楽しめる行事」という部分については、私はその企画にあまり干渉しませんでしたので、その通りの内容になっていたように思います。「一致団結して臨む準備」という部分については、準備段階にあっては、私の中で「本当に一致団結…?」の疑問符が飛んでいましたが、その代わりに、後片付けは実に見事でした。誰一人としてサボることなく、皆が本当によく協力し合って手際よくできていたからです。多くの光風館生には、「寮祭」では見られなかった達成感と充実感に溢れた笑顔がありました。光風館にはすでに活気が戻ってきたような気もします。また、光風館生としての自信もおそらくこの行事を通して取り戻せたのではないでしょうか(大成功だったと思うのは、こういう理由からなんだ)。さあ、「世代交代」も着実に進んでいるようですし、この“漢(おとこ)祭り”の大成功を弾みにして、さらによりよい館づくりを光風館生全員でしていきましょう。               

(岩原)

 

 

 

 

< 礼拝のお話し >

 
K.A.(2年)
 みなさん、こんばんは。9室のKです。皆さんは、ジャッキーチェンを知っていますか?僕が好きな映画俳優です。なぜ好きかというと、面白くてかっこいいからです。彼の映画は、男らしく、かっこいいアクションがたくさんあります。そんな映画の最後にNGシーンを撮影した映像がありますが、何のためにあるか知っていますか。それは見ている人が真似をしないようにするためです。NGは「ノーグッド」の略で、いわゆる失敗、ミスのことです。誰でも失敗するのは嫌だと思います。ですが、その失敗がとても大切なのです。自分にとってマイナスと思われる失敗は、他の人のプラスになるかもしれません。また、失敗はチャレンジ、つまり何かをやろうとしなければ起きません。なので、みなさん、何度もチャレンジして失敗してください。そうすれば、必ず誰かのプラスになるでしょう。

 

 

 

M.K.(2年)
 みなさん、こんばんは。10室のMです。今日は、責任についてお話します。皆さんは、これまでに責任を感じたことはありますか。僕はありません。なぜなら、僕はこれまで大切な仕事やめんどくさい仕事を人に任せてしまい、ずっと楽なことばかりをしてきたからです。 しかし、僕は今度行われる光風館“漢まつり”のイベントでのど自慢大会を担当することになりました。まだ、計画の段階ですが、この役割を与えられてから少しずつ、責任というものを感じるようになってきました。
また、今週の日曜日には、光風館の運営委員を決める選挙が行われます。僕は、どの委員会に所属するか、まだ決めていませんが、どの委員会に入っても、責任をもってその仕事をやり遂げたいと思っています。あと僅かで僕たち2年生がこの光風館を引っ張っていくことになります。楽しむ時は思いっきり楽しみ、何かをしなければならない時はそれをきちんとして、切り替えをうまくしながら、これからの寮生活を過ごしていきたいと思います。

 

 

H.M.(2年)
 みなさん、こんばんは。12室のHです。今日は、「睡眠」について話そうと思います。皆さんは、日ごろしっかりと体調管理ができていますか。今もこの中には、少しだるいとか、熱っぽいという人がいるかもしれません。体調管理は、とても大切なことです。これは規則正しい生活が送れているかということにも関係しています。体調管理にとって最も大事なことは睡眠です。睡眠は、人にとって必要不可欠なものだからです。睡眠不足をすると、体力が回復しませんし、起きたあとも眠いままですし、それによって授業中寝てしまうこともあります。だから、睡眠はとても大切です。人の睡眠時間は個人差があり、7~8時間の人が多いようです。睡眠不足をした場合に最も影響を与えるのが、気分や記憶力、集中力などの精神活動です。ですから、皆さんも睡眠不足にならないように、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
 次に、体調管理で大事なのが食事です。ちなみに、僕は、休日の朝ごはんを食べにいかないことが多いです。皆さんはどうですか。説得力がありませんが、朝食を食べないと力がでないので、やはり休日もちゃんと食事をとった方がよいと思います。このお話を通して、僕が何を言いたかったかというと、体調管理はとても大事なことなので、日ごろから気をつけていきましょう、ということです。

 

 

W.U.(2年)
 皆さん、こんばんは。12室のWです。今日は熱中症について話したいと思います。最近、やっと涼しくなってきましたが、今年の夏は例年以上に暑かったですね。そんな時は熱中症に気をつけなければならないのですが、今日はその予防について話したいと思います。
 熱中症にならないようにするためには、まず充分な水分を取ることが大切です。そして、もう一つ大切なのは塩分です。なぜ塩分が大切かというと、汗には塩分が多く含まれていて、汗をかくことによって、体に必要な塩分が不足してしまうからです。ですから、皆さんも、水分だけではなく、塩分もしっかり取るようにしてください。
 そして、予防していても万が一熱中症にかかってしまったら、まずは涼しい場所に行き、やはり水分をたくさんとって、脇の下や首などを冷やしてください。授業中や部活中になる人もいるかもしれませんが、もしだるくなったりしたら、無理をせずに保健室とかで休むようにしてください。
 最近は、天気がよく気温が高い日もあれば、雨が降って気温が下がったりする日もあって、気温差が激しいので、体調管理には十分気をつけていきましょう。

 

 

S.K.(2年)
皆さん、こんばんは。13室のSです。昨日、光風館の運営委員が決まり、“世代交代”の時期が来ました。2年生は、自覚と責任をもって、自分に与えられた仕事をしていきましょう。
さて、今日は、後期が始って三週間が経ちましたが、「人を見る」ということについて話したいと思います。光風館では、2年生に新しい仲間が2人増え、また最近2人の仲間が寮へ戻ってきました。
話は変わりますが、皆さんは「君に届け」というマンガを知っているでしょうか。少女マンガなのですが、見た目のせいでクラスメイトから避けられていた女の子が、さわやかイケメンによってみんなに認められ、徐々にクラスに溶け込んでいくというストーリーです。僕がこのマンガを好きなのは、主人公がカワイイこともありますが、その他に、さわやかイケメンの風早くんが、自分の目標としている人物像にそっくりだからです。どういうことかというと、外見やちょっとした言葉ばかりを取り上げて、人の性格を決めつけてしまうようなことを、風早くんはしないのです。
世代交代をした僕たち2年生は、まだ自分の中でいろいろと人の性格を決めつけていて、同じ学年の仲間や先輩後輩を信頼していないと思います。そういう状態では、光風館を引っ張っていけないと思います。これからそういう部分を改善していき、2年生はこれからもっと成長していきたいと思います。

 

 

K.R.(2年)
 皆さん、こんばんは。14室のKです。今日は「努力」について話したいと思います。皆さんは、「努力」と聞いてどんなイメージをもちますか。部活をやっている人は、自主練をしたり、人一倍がんばったりするイメージをもつと思います。その他には、毎日しっかり授業を受けたり、テストに向けて日ごろからコツコツと勉強したりすることなども、努力の一つと言えると思います。でも、僕はこの「努力」という言葉があまり好きではありませんでした。なんか、「努力」って聞くだけで、暑苦しくて、きれいごとみたいな感じがするからです。だから、学校の先生の話なので「努力」っていう言葉が出てくるだけで嫌になりました。
 実際、僕が今努力をしているかというと、全くしていません。部屋のベッドは汚いし、部活もやっていませんし、テストもやる気がありません。やっていることといえば、食当のボランティアぐらいです。そんな僕に、最近になってある変化が出てきました。それは、今回「リサイクル委員」になったことです。今まで何も目標がなかった僕にやっと打ち込めることができました。まだまだ何も分からないことだらけですが、K先輩に一から仕事の内容を教えてもらっています。
 さっきも言った通り、僕はコツコツと積み重ねる努力が苦手ですが、僕にできること、やらなければならないことをやって、僕自身変わっていきたいと思います。僕は、それも違う意味での「努力」、「変わるための努力」だと思います。2年生の皆さんも新しく委員になって、戸惑ったり不安になったりすることがあるかもしれませんが、一緒に頑張っていきましょう。