のぞみ寮通信

みぎわ館

2010/10/08

みぎわ館 第55号(10月8日)

<世代交代の始まり> 

 
 9月に新委員長が決まり、1か月間の引き継ぎ期間を終えました。10月より新委員長たちでの運営が始まりました。

おはよう放送やシーツやリース交換のお知らせ放送なども、1・2年生による新たなメンバーの声がみぎわ館内に響いています。ずいぶん慣れてきた寮生活も、新たな役割を1008_011与えられることでまた新鮮な前向きな気持ちで日々を送れているのではないでしょうか。みんなのために、早起きをしなくてはいけなかったり、周知徹底させるために放送したり…その放送もいかに短く、いかに分かりやすく伝えれば全員に理解してもらえるのかなど、今までは考えもしなかったところまで配慮をしながら行っている様子が見てとれます。
 3年生は受験まっただ中。毎日自習時間中はもちろんのこと、自由時間も消灯後も勉強や自己アピール書きに一生懸命な人も見かけられるほどです。世代交代に寂しさも感じているようですが、寮運営にがっつりかかわっている時間がないことも分かっていますし、1・2年生の働きに頼もしく感じてくれているようです。
 3年生を中心に今まで築いてきた「みぎわ館」を、これからは1・2年生でピカピカに磨き上げていって下さい。みんなの活躍を期待しています!

(森口)

 

 

 

 

 
「気づいたことなんですが、」 

 
 みぎわ館のいいところだなと思うことの一つに、「気づいたことなんですが、」という言葉から始まる投げかけ・呼びかけがあります。それは、礼拝のあとの連絡の時間。寮で1008_02生活する中で、これは困るなあとか、ここは改善した方が生活しやすくなると気づいたことを伝えます。初めてその光景を見た時は、普段から気づいたことをタイムリーに伝えていることに感心されられました。加えて感心なのが、手を上げるのが委員長などの役割にある生徒や3年生だけでなく、2年生、ときには1年生の中からも出ることです。先輩を前に、緊張も不安もあるはずなのにすごいです!
 その内容は、「気づいたことなんですが、最近○○に私物の忘れ物が多いです。皆さんで使うところなので、私物を置いて行かないように気をつけてください。」とか、「気づいたことなんですが、洗面所を使用した後は、泡も流してください。次に使用される方が気持ちよく使えるように気をつけましょう。」、「気づいたことなんですが、○階のホウキが無くて困っています。心当たりのある方は、元の場所に戻しておいてください。」などと様々です。

 

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 個人の気づきを寮全体のこととして捉えられること、見てみぬふりをしないで伝える努力をすることは、みぎわ館をもっとよくしたいという思いや、皆が居心地よく過ごせるようにしたいという思いの現れだと思います。みぎわ館の一員として日常生活の中で小さなことに気づけること、誰もが「気づいたこと」を伝えられる場があること、先輩の姿からその方法を学び、後輩も伝える練習を積めること、みぎわ館の良さですね。41回生、42回生、43回生のみぎわ館も残りわずかです。先輩は後輩に伝え、後輩は先輩からどんどん学んでいきましょう!  

    
(冨井)

 

 

 

 

 
<礼拝のお話> 

 
*T.N.(1年生)
 今日は私を小さいころから色んな所に連れて行ってくれる大好きな叔父についてお話ししたいと思います。叔父は幼いころはあまり頭が良いとは言えない人だったそうです。しかし、大変な努力の才能がありました。例えば、大学受験。行きたい学校を受験するも不合格。しかし3浪か4浪し、諦めず勉強し続け見事その大学に入学が許されました。しかしその後も100点満点のテストで8点を取るなどしていたようです。また、その点数がとても悔しかったと見えて、サンダルで新発田市から水原まで歩いたという話も聞いたことがあります。新発田から水原は相当な距離なので、足に豆をいっぱい作って帰ってきたそうです。そんな叔父のおもしろい昔話をたくさん聞きますが、私は実際ピンとはきません。というのも、現在叔父は博士号を取り今立派に生きているからです。でも私はそんな叔父を誇りに思います。見た感じはチャランポランのようですが、本当の叔父は中身のしっかりとしたかっこいい人です。

 
 元々頭がよくて、何でもできる人っていますよね。でも私はそういう人よりも、努力して苦労した人のほうがカッコいいと思うのです。努力した人はその苦しみを知っているから、人を馬鹿にしたりしないと思うのです。ある人が言っていました。「私の絵はどうせ下手だし、うまい人から褒められてもただのお世辞だと思っていた。でも、本当に上手な人は私の倍努力しているから、その苦しさを知っている。だからそういう人は人の絵を馬鹿にしたりしない。このことに早く気付けて良かった。」と。本当にその通りだと思います。そして私はまだまだ色々なことに努力が足りないと思います。自分に甘えてしまうし、口癖は「くじけそう」です。これは直したいです。この短い命、たくさん学んで、努力して、自分が死ぬ時に「自分の人生は素晴らしいものだった!」と思えるように悔いのないように生きていきたいです。

(9月14日)

 

 

 
*M.Y.(2年生)
 みなさんにとっておふくろの味って何ですか?私にとってはさんまの塩焼きと味噌汁です。味噌汁は「お母さん」がすぐに出てくる素敵な食べ物です。味噌汁には奥深い物語があります。例えば、味が濃い時、「味噌を入れすぎたんだな」とか「焦がしたんだな」とお母さんがうっかりしていたり、ボーっとするくらい疲れている事が読み取れます。味が薄い時には「体調が悪いのかな?」などと想像できます。
 お母さんの手を見てください。あかぎれ、ひび割れなどの傷の数々。そんな風になってまで私たちのために食事を用意してくれている…そんな母の姿が思い浮かびませんか?そんな手で私を抱いてくれていたのだと思うと、言葉にならない思いが胸に溢れてきます。お母さんは私のことを強く思ってくれているのです。私は本当に幸せ者だと思います。

(9月27日)

 

 

 

 

*U.K. (3年生)
 みなさん、「引き寄せの法則」をご存知ですか?これは、人は思ったこと、考えたことを引き寄せる力を持っている、という感じです。例えば「明日は受験だ!」という日に「どうしよう…無理だ…自分ではできない…緊張する!」などマイナスのイメージで過ごしていると、どんどん心配が重なり、最後には不安しか残らないという状況になってしまいます。こんな風にマイナスばかり考えるという事は、不安や緊張を自分で引き寄せてしまっているということなのです。不安な時こそ「リラックスしよう!私ならできる!よし!」と考えると、気持ちが前向きになりパワーが湧き出てくると思います。
 人は考え方次第で変われると私は思います。この引き寄せの法則もまた自分を変えるための一つの方法だと思います。この法則の一番効果的な使い方は、自分の成功した様子とその時の最高の気分、心から喜んでいる様子などを頭の中でイメージすることです。イメージすることによってやる気が出たり、嬉しくなったりする感覚がしたら、きっと良い方向に進めるはずです。人は良いことも悪いことも引き寄せる力を持っています。だから不安な時でもプラスに考えて、良いことを引き寄せてみてください。

 
 私がこの法則を教えてもらった時、嫌なことが重なり精神的に弱くなっていて、毎日大泣きしているような1年生の頃でした。引き寄せの法則を教えてもらい、気持ちが少し軽くなって、前向きに物事を考えられるようになったのを覚えています。その時確かに、自分の気持ち次第で状況は変わるものだ、と感じました。
 そして引き寄せの法則のもう一つのポイントは感謝の気持ちを口にすることです。「ありがとう」と言ってみてください。周りの人に感謝の気持ちを伝えることで相手も自分もあたたかい気持ちになれると思います。そしてそこでまた、良いものを引き寄せることが出来るのです。
 自分の気持ちで良いことを引き寄せられるのなら、実行するしかないのではないでしょうか?せっかくの人生、一瞬一瞬を大切に、感謝の気持ちを持って生活したいと思います。

(9月28日)