自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/02/16
中華丼・春雨サラダ・わかめスープ・牛乳・マンゴープリン
変な人が好きだ。
普通の人は、世の中の価値観を疑うことなく従順だが、変な人は自分の価値観を持ち、それに従って生きているから、変に見られるが、本人達はいたって幸福である。
もちろん、世の中の価値観に従うことは悪いことではない。そこでうまくやれれば、他人から評価される。
でも、ものごとの良し悪しの判断が他人の評価ということになってしまうので、時として息苦しく、じぶんらしく生きられていないと悩むこともある。
大学の時、ある先生が、「一つ目猿の話」というのをしてくれた。こんな話だ。
一匹の猿が、長い孤独な旅の果てに、とある猿の群に出会う。
やっと仲間と出会えて喜んだ猿は、その集団に仲間入りさせてもらうが、なんとそれは、「一つ目猿」の群だった。
旅の猿は「目が二つある」と言って気味悪がられ、いじめられた。
それでも、もう二度と孤独になりたくなかった猿は、群を立ち去ることができなかった。
そしてとうとうある日、旅の猿は尖った石で自分の片目をつぶした。
そして、血に染まった石を見ながら、「これで俺も一つ目猿になれた」と呟いた。
人と違っていていいのだ。むしろそれが大切なのだ。
それが、俺の大学の校風で、俺はその影響を大いに受けた。
自分の個性を殺して普通にならなければならないと感じること。
これを、同質圧力という。
人はみんな個性的でいいと思う。
同じ価値観を持つ人が、同じようなことをするのはつまらない。
個性的な人が、孤立するのではなく、一緒に何かをやることが楽しく、創造的なことなのだ。
これが、俺の信念だ。
そんなクラス経営をしてみたかった。
30年前、初めて担任を持ったとき、俺は生徒達に言った。
「みんな変な人になろう!そして、このクラスは、変な人が変な人でいられるような、共同体になろう!」
こうして23回生との歩みが始まった。
(T.H)