自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2017/10/13
チキンカレー・生野菜サラダ・コンソメスープ・牛乳・ヨーグルト
修養会があった。
俺は、長野県小谷村にある、共働学舎に行って来た。
共働学舎は、生き辛さを抱える人たちが、自給自足をして暮らす共同体である。
人間はそれぞれ欠けた部分があるんだから、欠けた部分を補い合いながら、自分に出来ることをやりながら、競争ではなく、助け合って生きてゆこう、それが人間っていうもんじゃないのかな。
それが共働学舎の精神である。
共働学舎は、かやぶき屋根の家が立ち並ぶ、廃村をそのまま利用している。
映画「楢山節考」のロケ地にもなったところで、車の通う道がない。
そこへ、必要な物資を山のふもとから、片道1時間半の山道を歩いて担ぎ上げるんだ。
閉鎖的なコミュニティーを想像するかも知れないが、理事長の宮島先生のお人柄もあり、敬和学園のみならず、色んな学校がボランティアに出かける。外国からもお客さんがくる。地元の人たちと協力してイベントをやる。とても開かれた共同体だ。
しかし、きつかったな。3日間で体中が筋肉痛になった。
それでも敬和生はとっても良く働いた。実に驚くべきほど一生懸命、しかも朗らかに働いた。
メンバーは、サッカー部員が多く、小難しいことは良く分からんが、体力はある、という連中。そんな能天気な子供たちを、自身もサッカーをやる宮島先生が、すごく可愛がってくれた。
「お前ら、また来いよ」と宮島先生。
「また来るよ。先生も車の運転が乱暴だから、命を大事にしなよ」と生徒。
修養会と言うと、何か立派なことを学ばなければならないような気がしていたが、こんな感じでも良いんだよな。
失敗に不寛容で、競争力が求められる現代社会。
でも、これからはAIが間違いのない答えを出し、ロボットが実行する、そんな社会になるかも知れない。
共働学舎のような、欠点を補い合いながら、自分の出来る事をやりながら楽しく暮らす。
こんなのが人間らしい生き方になるんじゃないかな。
(T.H)