毎日の礼拝

毎日のお話

2016/10/03

小西 二巳夫(校長)

ルカによる福音書 24章13~16節 重松清の『ブランケット・キャット』の中に、レンタルされる猫が旅に出る物語がある。その猫は出会った兄妹に、みんな「一人きり」で生きていく事を教える。今日の聖書は、復活したイエスが弟子のもとに現われる場面だ。彼らはイエスの死後、「一人ぼっち」にされたように感じたが、寄り添ってくれる存在がいる事を確信する。「一人ぼっち」は孤立する事だが、「一人きり」は寄り添ってくれる存在を知って、自分の人生を歩んでいく事だ。敬和での生活で、「一人きり」を生きる事で、道が拓かれる事に気づきたい。