のぞみ寮通信

みぎわ館

2010/04/26

みぎわ館 第39号(4月26日)

<笑顔の力>

 

 
 先日の礼拝で、U.K.さんのお話を聴きながら、本当にそうだなぁと思わされることがたくさんありました。

お話は、このようなものでした。“いつも笑顔でいることを心がけていたが、悩みが重なって大変な時期があった。そんな時、ある先生から『最近暗い顔をしているけどどうしたの?人は、笑顔の人の周りに集まってくるものだよ。』と言われ、はっとした。笑顔でいることはもちろん大切だが、無理をして笑顔でいても、周りも自分も疲れてしまう。自分や相手を大切にして、笑顔のもつパワーを再認識しよう。”というものでした。
『生まれてから3歳までに、たくさん笑いかけてもらった人は、いい笑顔の持ち主になる。』ということを聞いたことがあります。みぎわ館生一人一人の素敵な笑顔を見るたびに、“愛されて育まれてきた証拠”を見る思いでいます。

 
 しかし、最近、疲れや上手くいかないことが重なり、浮かない表情が続いている人もいます。周りに自分の気持ちがうまく伝わらず、同じような表情をしている仲間の気持ちを理解しきれず、苦しんでいるようです。一緒に生活し、同じ出来事を共有している仲間の間では、浮かない気持ちも嬉しい気持ちも伝染してしまいます。なかなか表情が晴れないので、“本人も周りもつらいだろうなぁ。”と心配しています。
自由時間の事務室では、ワイワイやっている中にも、落ち込む仲間に“どうしたの?”と問いかけ、話を聴いている先輩・同級生の姿があります。“私も前にこんなことがあったよ”と自分の経験を交え、励ましながらアドバイスする姿には感心させられます。暗かった表情に、涙や笑顔が生まれていく様子から、こうやって育ち合うのだなぁと感じました。

 
 自分の中に笑顔が生まれる気持ちも、とても笑顔ではいられない気持ちも存在することを知って、どちらも大切にしてほしいと思います。どんな時でも、自分の中には、与えられて育まれてきた笑顔の力があることを忘れないでください。

(冨井)

 

 

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<大掃除>

 

 
 先日、一ヶ月に一回行われている大掃除が行われていました。普段から、掃除や身の回りの整理をしっかり行っているみぎわ館ですが、この日はいつもに増して念入りに掃除をします。整美委員長のS.R.さんの指揮のもと、一斉に動き始めます。

 

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 放送でノリのいい音楽がかかる中、皆の掃除の様子を覗きに行くと、楽しそうに掃除をしているではありませんか!!声を掛け合い、歌を歌いながら、床や棚、窓やドアを丁寧に磨いています。なんて気持ちのよい子たちなのでしょう!

 

 

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 各部屋の掃除が終わると、担当の3年生がチェックに周ります。今回の重点項目がクリアされているか、すみずみまで確認します。O.K.をもらって終わりかと思いきや、まだまだ続きます。委員長のSさんから放送でチェック者掃除場所が知らされます。場所と名前が流れると、あちこちから喜び(名前を呼ばれなかった人)と哀しみ(名前を呼ばれた人)の悲鳴が。普段掃除できないような場所の掃除や普段より念入りな掃除が始まります。くつ箱や庭の天使、洗面所などです。哀しみの悲鳴を上げた人たちも、掃除を始めてしまえば、同様に気持ち良くやってくれています。素晴らしい!!

 

 

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 大掃除のクライマックスは、お風呂掃除です。消灯後の10時30分から11時過ぎまで、念入りにゴシゴシ。ピカピカになりました。
 いつ、お客様がいらっしゃっても大丈夫なみぎわ館です。整美委員長のSさんの責任感と実行力と、大掃除をも楽しみ、気持ちよくできる一人一人のおかげなのですね!

(冨井)

 

 

 

 

 

 

 

 

<オレンジケーキとチョコムース>

 

 
0426_11 23日(土)に『お菓子作ろう会』が催されました。今回のお菓子はオレンジケーキとチョコムースのデコレーション。「私、お料理できないんです!さっき、インスタントラーメン失敗しちゃって…」なんて言ってる人もいましたが、そんなのウソのようにみんな上手に作っていました。だけどやっぱり手際が良いのは2・3年生。今まで参加してきただけのことはあり、しっかりリードしてくれていました。さすがです。
 みぎわ館からも10名を超える参加があり、1年生も積極的だったように思います。マイエプロンも持参して、先輩の指示を仰ぎながら、時には先輩をリードしながら、学年も男女も混合で楽しい時間を過ごせました。
0426_12 こういう時に毎回凄いなぁ!って思うことがあります。それは、互いに人のために働き合いながら、自らも楽しんでいる、ということです。ハンドミキサーを使ってバターを混ぜてくれている人もいれば、次の手順をチェックしスムーズに動けるように段取りを取ってくれる人、粉をふるっている人、後片付けをサッサとしてくれている人…、それぞれが仕事を自分で見つけ、自ら動いているのです。それも笑顔いっぱいに。自分も周りも楽しく参加できているのです。これって、なかなか凄い事なのではないでしょうか!?2・3年生がお見本を見せてくれるから、1年生だって真似して動きます。人のために働くことを喜んで行ってくれる寮生の精神は、こんな楽しい会からも育てられているのだなぁ、と改めて気付かされました。

(森口)

 

 

 

 

 
<礼拝のお話>

 

 
U.K. (3年生)
 みなさんはどんな時に笑顔になりますか?私は、笑顔になる瞬間がたくさんあります。例えば、おいしいものを食べた時、友達とおしゃべりをしている時、何かに成功した時、嬉しくなった時、頑張ろうと思った時、踊っている時、友達が喜んでいる時、夕陽を見た時、星を見た時…などとてもたくさんあります。
 私は「笑顔」「Smile」という言葉が大好きです。なんだか良いイメージがたくさん思い浮かんでくるからです。私のモットーというか、目指しているのは「いつも笑顔を忘れないこと。笑顔でいること。」です。これは、敬和に入って、ずっと思っていることの一つでもあります。いつも笑っていられたらどんなに楽しいか、どんなに幸せか、私は考えるだけで頑張れる気がします。

 
 笑顔をモットーにしている私ですが、このことを忘れてしまうことがよくあります。2年生の後半くらいに、私はいろいろな事に悩み、すぐに涙が出てきて、毎日泣いているような時期がありました。その時、ある先生に「最近顔が暗いよ。どうしたの?それじゃぁ、周りのみんなも近づいてきてくれないよ。笑顔の人のところに人は集まるんだよ。」と言われたのです。その時の私は、その場でまた涙が止まりませんでした。そして「あ!そうだった!」と自分の目指していたものを思い出しました。その先生にはとても感謝をしています。

 
 みなさんも考えてみてください。泣いている人と笑っている人だったら、笑っている人と話した方が楽しいと思いませんか?誰かの幸せを見て、聞いて、笑顔になったりしませんか?私は笑顔の持つパワーはすごいと思います。だから、いつも笑顔でいたいのです。
 しかし、矛盾してしまうかもしれませんが、頑張りすぎて無理して笑っていると自分も相手も、周りも疲れてしまったり、辛くなったりする時もある、ということも分かっていなければいけないとも思います。この3年間しか暮らせないみぎわ館で、自分を全て曝け出して生活して、お互いを理解して生活していけたらいいですね。私もU.K.Smile!でみんなに、自分自身にも幸せな気持ちを伝えられる人になりたいです!

     
(4月20日)