毎日の礼拝

毎日のお話

2016/08/30

田村 寛子(司書)

コリントの信徒への手紙 Ⅱ 12章9~10節 『アウシュビッツの図書係』という本を読んだ。主人公のディタは、過去に読んだ本や隠し持っている本をわずかな生きる希望とし、過酷な状況下で見失いそうになる良心を保っていた。この夏の知的障がい者施設での事件では、心から打ちのめされた。私達は、神様の前の謙虚さと隣人に対する共感を持つ必要がある。神様は弱い者を価値ある者として用いて下さると気づき、罪から自分を立て直し、一人の人として育まれる必要がある。その時、本がその助けになればと願う。