のぞみ寮通信

めぐみ館

2010/03/02

めぐみ通信 (2010年3月2日)

「のぞみ寮の暮らし~自意識が動き出す育ち・めぐみ館にて~」

 

 今日は寮生活が、生徒たち自身が自意識を動かし、それが成長の時となってい
る育ちについて、いくつかのめぐみ館生の声を交えてご紹介します。
 わたし達は夜7時半から毎日礼拝を守っています。メッセージは、3年生が担います。3人のラストメッセージから~こんな話を聞かせてくれました。
「友人が、生活指導になったとき馬鹿みたいに心配した。友達としてどうしていいかわからなかった。でも今、心配させた友達も一緒に卒業できること本当に嬉しい。」ある人は「いつもグダグダとした生活をしている人を見て、正直、軽蔑していた。まさか、卒業する今、軽蔑が尊敬に変わってる自分が居るなんて正直、1年生の頃の私は想像もしていなかった」そしてその話題になった生徒は、「あんなに辞めたいって毎日思っていたのに、今は、もっとみんなと居たい。みんなに自分の名前を呼んでもらいたい」こう言って涙を流して話してくれまた。成長を自覚し、自身が喜べている声を聞けて、感慨深いものがありました。
最も試練の真っ只中の1,2年生は、自分達にはそんな育ちができるか不安気な面持ちに・・・。
 寮の暮らしは、朝、館内の掃除から始まり、食事当番、各自の部屋掃除があり、洗面所や、トイレ、ホール掃除を分担します。お部屋はベットの整頓、窓の施錠など隅々みてから学校にいきます。これは委員の人が毎日見回りをします。違反があれば、一人の責任であっても、連帯責任となり、部屋全体に罰当番が課せられます。そのほかには携帯電話は禁止、テレビは40人で一つですし、様々な挨拶の心構えや、約束が沢山あります。                        

 

 「入寮前、寮生活で自分探しをする!」と期待に胸を膨らませていたのに、ルールに追われて、淡々と生活をこなしているだけだ!と、どんどんモチベーションが下がります。何のためにやっているか!?と、自分の選んだ道にも関わらず空しくなる時期があるのです。その上、習慣の違いから、それぞれの善意に食い違いが生じてしまい、混乱することもあります。それは成長した自分の価値観を崩さないといけないと感じてしまう程なので、前進しているというより、むしろ後退していると感じてしまう事も少なくありません。
「このままでは虚しい」そうした紋々とした暮らしを何とかしようと、試行錯誤がはじまります。・・・自意識が刺激され始めるのです。
 それは、本人にとっては、本当に産みの苦しみなのですが、まさにその時こそ、寮生活ならではの成長が始まっていくように思います。
そこには、ぶつかり合いが生じたり、長い沈黙になったり、抵抗したり、そして、そこから生じた失敗で生活指導になって、大きなつまずきになるというような経験が襲ってきます。しかし試行錯誤している姿は、テンションが落ちていた姿と比べると、エネルギッシュな存在に変化し始め、自意識がムクムクと目を覚まし、自分の人生を歩き出しているように映ります。
まさにそれは、のぞみ寮の心の習慣「自主、自立、自制、思いやり」の心が育つ時、と言っていいかも知れません。
変わろうと努力している友達に傍にいる寮友は、何かしらの勇気を感じるようになり、それに対して、賞賛する声が生活の端々で聞こえてくるようになります。また、先ほど3年生の話でもあったように、軽蔑が尊敬に変わる等、自分の考えが先入観や、思い込みであったことに気付く人も居ます。成績や、競争からの賞賛の質とは違った評価、認め合いが生まれてきます。 
「自意識が動き出す暮らしで、双方に生まれる成長」を身近に感じられることは、見守っている者として、これ程の喜びはありません。

(朝の全校礼拝のお話より。) (榎本かな)

 

 

 

 

<セクシャリティー教育>

 

 2月26日の放課後、めぐみ館ホールは、のぞみ寮2年生と医療福祉大の学生でいっぱいになりました。以前、のぞみ通信でもお伝えした、3年間ひとサイクルで行っているセクシャリティ-教育です。今回は、2年生を対象に「性交」というテーマのもと、“自分の命・人生”“相手の命・人生”とは何か、それらを大切にすることの重要性を感じて考えることができました。学生の皆さんが、劇やパネルを交えて丁寧に伝えてくださり、グループワークでは生徒と共に考えてくださいました。

 

 

0302m_0110302m_02

 

 

 

 

 

 

 

0302m_030302m_04

 

 

 

 

 

 

 

0302m_05

0302m_06

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<礼拝の話>

 
2年 K.A.

 みなさん、こんばんは。今日は部屋替えですね。部屋に荷物を持ってあたふたしている1年生をみていたら、なんだか笑えました。さて、私もみんなに引き続き、自己紹介をしていきたいと思います。
 名前はK.A.。1993年3月7日生まれ。ちなみに昼の1番忙しい時に生まれたらしく大変だったそうです。血液型は不明。出身地は新潟県新潟市。旧白根市のところです。現在、白馬クラスで1年生の時は苗場でした。部活はアーチェリー部で、副部長をやっています。大会とかが多くて大変ですが、楽しいです。
 好きなことは、ヒマをすること、家のネコとじゃれることとかです。嫌いなことは、勉強することですが、この頃進級があぶないと思うので、ちょっと勉強しています。
 好きな歌手は、GReeeeN、UVERworld、FLOW、ヒルクライム、童子―T、西野カナとか色々です。
 好きなものは、くだものと梅干と、もこもことした気持ちいいやつです。嫌いなものは、辛いものです。
 あと、中学の時までずっと言われていたあだ名が「あふ」でした。なんで「あふ」かと言うと良くわかりませんが、私が赤ちゃんの時にあふあふ言ってたのを姉が聞いて、それからずーっとあふと呼ばれています。敬和に入ってからは、あだ名を知っている人がいなくなったので、呼ばれないと思っていましたが、色々あり、今も呼ばれています。