毎日の礼拝

毎日のお話

2015/11/12

小田中 肇(教頭)

ヨハネによる福音書 9章1~3節  ニュートリノの存在証明のために、スーパー・カミオカンデという観測装置が不可欠だったように、科学には自然現象の奥に見出された法則性と、それを裏付ける観測結果が必要だ。地動説を唱えた科学者が弾圧されても勝利したのは、彼らが発見した天体の運動に関する法則性が、宗教的権威によっても否定できない揺るぎないものだったからだ。今日の聖書では、現実を自分の事として愛情をもって見る眼差しや勇気をもって新しい考えを主張する生き方、それがイエスの言動から伝わる。この精神こそが、後に近代科学を生み出す土台となったといえる。