毎日の礼拝

毎日のお話

2015/10/15

小田中 肇(教頭)

マタイによる福音書 4章1~4節  ミヒャエル・エンデの『自由の牢獄―千十一夜の物語』という短編がある。多すぎる自由は逆に人間を不自由にし、自由が牢獄に思えてくるという、現代社会のあり方に対する作者の問題提起がある。今日の聖書は、空腹のイエスの前に悪魔が現れて誘惑する場面だ。人間は個人の自由意志だけで生きるのではなく、人間の思いを超越した神様の言葉に導かれて生きるものだ。その時にこそ、本当の自由がもたらされるとイエスは告げている。