のぞみ寮通信

みぎわ館

2010/02/22

みぎわ館 第32号(2月22日)

<バレンタイは大忙し!>

 

 
 バレンタインはやっぱり女の子達にとって一大イベントのようです

(男子にとってもかな!?)。みぎわ館ではオーブンやガスなどを利用して料理をする場合、許可を受ける必要があります。それに、オーブンは1つしかありませんので、バレンタインのようなイベント時には計画的に予約をし、準備をする必要があります。1番乗りの予約は2月1日でした。2週間も前から段取りを取って、取り組んでいくのですから寮生の?女の子の?意気込みはすごいものです。

 
 バレンタインの贈り物は女の子から男の子へ…だけではありません。みぎわ寮生28名分もの大量の「友チョコ」を作ってプレゼントしてくれる人もいました。ありがとう!ごちそうさま!部活のみんなへ、とたくさんパウンドケーキを焼いている人もいました。海外では男性から女性へ贈り物をするって文化もあるんだよ!うらやましい!?
 ぶっつけ本番でお菓子を作る人もいれば、事前に一度試作してから本番に挑む人もいました。感心したのは、みんなお菓子をとっても上手に作っていた事です。普段はインスタントラーメンやせいぜいパスタを茹でているくらいしか見たことがなかったので、泡だて器を片手に一生懸命お菓子作りをしているカワイイ女の子の姿には惚れ惚れしました!(*^^*)。みんなの想いが詰まったお菓子を受け取った人たちは、男子も女子も、きっと幸せな気持ちになったことでしょう。

 
 バレンタインが終わったにも関わらず、みぎわ館では今でもいい匂いが漂ってくる日が増えています。バレンタインを機にクッキングブームが到来した模様です。せっかく上等なコンベックが備えられているみぎわ館。このブーム到来には私たちスタッフも大歓迎です。ただ怪我と火の管理だけは、充分すぎるくらい気をつけてくださいね!

             
(森口)

 

 

 

 

 
<もうすぐ妹たちがやって来る!> 

 
 2月20日(土)14:00から今年度3回目で、最後の部屋替えが行われました。今回の部屋替えは「43rd(新1年生)を迎えるための部屋」替えです。4月にかわいい妹たちがみぎわFamilyの一員としてやってくるまでのもうしばらく、お姉ちゃんになる準備をしっかりしておいてくださいね。
 2月18日に後期入試が終わりました。入試労作をしてくれたたくさんのみぎわ寮生、ありがとう、お疲れ様。終了後、顔を合わせた彼女達の口から出た言葉は「先生、○○ちゃんって子寮希望だってさ!めちゃかわいいよ!みぎわにして!みぎわの顔してた!」。こんなお願いです。素敵じゃありませんか!労作で出会い関わった妹になるかもしれない受験生に、すっかり愛着がわいたようでした。「みぎわの顔って(笑)」と返してしまいましたが、その意味、分かる気がします。
 入試では受験生はもちろん緊張の中にいるのでしょうが、労作をしてくれた寮生たちもドキドキしていたのですね。「どの子が私の妹になるんだろう!」って!こんなドキドキや嬉しい出会いも入試労作の一つの醍醐味なのだなぁ、とみぎわ寮生から教えてもらいました。

(森口)

 

 

 

 

 

 

<お姉ちゃんになるんだよ!>

 

 
 「え~!もう1年になるんだ!早すぎる!」。ある一年生の言葉です。昨年の今頃、受験のため敬和まで来てたんだなぁ…とみんなで当時の事を思い返していました。自分達の面接官は誰だったとか、こんなこと聞かれた!とか。緊張の中にいたはずなのに、けっこう明確に覚えているものなのですね。みんなの記憶力は大したものです。
 入試面接で「困ったとき、誰に相談する?」と私に聞かれたある寮生は、「友達か先生。親には絶対しない!」と強い口調で答えていたのを私も本人もよくよく覚えていました。しかし今ではどうでしょう!お母さんに送った手紙に『P.S 好きな人ができました!』なんて報告をしているのです!すご~い!私にとっては考えられない報告です。好きな人のことなんて!言えなかった!言えなかった!(今でも言えない!笑)それが気合なんてこれっぽっちも入れずにサラッと報告できる、そんな素敵な関係をお母さんと築いていたのです。これを私に指摘された彼女は恥ずかしそうにしていましたが、大きな大きな成長です。喜ばしい事ではありませんか!

 
 家族と離れて暮らし、40人もの仲間を得、様々な事柄・人との出会いを繰り返し、荒波にもまれながら、喜びを体感しながら寮生は日々どんどん大きくなっています。4月にはたくさんの妹達を迎えます。この新しい出会いによって、またグググっと伸びていく彼女達の姿が今から楽しみで仕方ありません。みんな、お姉ちゃんになるんだよ!よろしくね!

(森口)

 

 

 

 

 

 

<礼拝のお話> 

 
*Y.C. (1年生)
 皆さんこんばんは。私の好きな「12012」と言うバンドの曲に『Over…』という曲があります。内容は、Sixと呼ばれる人物によって無実の罪をかけられ牢獄に入れられていたある少年が出獄します。その時の世の中や自分自身へのどうしようもない苦しみや未来への希望を歌った曲です。
 この曲は私にとってかけがえのない曲です。歌詞を一部紹介します。
「世界中が争う日々の 終わりを望むけども かけがえのない大切な者を守る自分が 此処に在る 罪に哀れみを 祈って 祈って 囁く こんな時代に生まれた訳をどうか神様教えてよ こんな時代に苦しみ分かち誰の為に耐え抜くのか?」
 繰り返しますが、この曲は私にとって大切な曲です。私は中学時代にいろいろあって、不登校になりかけていた時この曲に出会いました。でもその頃は共感しかありませんでした。しかし最近、またこの曲をよく聴く様になり思った事があります。私は困った時や悩んだ時は何かに頼りたくなります。独りになりたい!なんて強がっていても、本当は独りになるのが怖くて、寂しいのです。こんな時代だからこそ、悩みや苦しみを分かち合えるみぎわFamilyのような仲間がいるのって、素晴らしい事だと感じました。(1月)

 

 

 

 

*K.N. (1年生)
 みなさん、こんばんは。今回は部屋替えがもうすぐなので、元部屋と今部屋のお話しをしたいと思います。元部屋8室はM.N.さんとS.H.さんと私の3人部屋でした。Nさんは私の元気がなかった時、手紙とお菓子をくれてすごく心配をしてくれました。すごく嬉しかったです。Hさんは私の事を気にかけてくれていろいろな事を教えてくれました。8室は私にとってすごく落ち着ける場所でした。ありがとうございました!まだ3人で一緒にムーンライトを作った事がないので、今度一緒に作って食べましょう。
 今の部屋2室はU.K.さんとY.C.さんと私です。Kさんは私のお母さんのような存在です。私の元気がなかった時、私とCに内緒でムーンライトを作ってくれました。すごく嬉しかったです。Cは私のよき相談相手です。学校の事、いろいろな事について語ります。いつも私の愚痴を聞いてくれてありがとう。私は今の2室が大好きです。Kさん、C、部屋替えまでの残りの時間、たくさん話して笑いましょう!

 
 次に私の好きなたい焼きの話をしたいと思います。以前お話したモチモチの白いたい焼きは、私の知らない間に進化をしていました。前回お話した時は5種類の定番の味のみだったのですが、冬休みに行ってみると定番に加え、キャラメル・塩キャラメル・抹茶餡・黒ゴマ・梅餡・焼芋餡・クリームチーズ・豆乳チーズ・イチゴクリーム・キーマカレー・栗きんとん・みたらし餡、そして中に何も入っていない生地のみのたい焼き。たくさんの種類が売っていました。その中で私の好きな味は豆乳クリームです。食べると幸せな気持ちになります。ネットで調べたら、私の地元にあるたい焼き屋さんは新潟にもあることが分かりました。今度たい焼き屋さん探す旅に出たいと思います。
 1月にたい焼きに関することで嬉しかった事がありました。それは人形焼くらいの小さな白いたい焼きを見つけたことです。茶色い普通のミニたい焼きは何度か見たことがあったし、食べた事もあったのですが、白いのは初めてだったので見つけたときはすごく嬉しかったです。味は大きさが変わっても同じでモチモチでした。
 私がたい焼きをこんなに愛するのには訳があります。一つは単においしいからです。もう一つは、ご飯が食べられなくなってしまった時、唯一全部食べる事ができたからです。たい焼きは私を救ってくれました。私はたい焼きを食べるとすごく幸せな気持ちになるし、勇気が沸いてきます。みんなもぜひ食べてみてください。高校生活、たくさん辛い事があると思いますが楽しく生活しましょう!

(2月11日)

 

 

 

 

 

 

*N.Y. (1年生)
 みなさん、こんばんは。今日は私の好きな動物について考えてみる事にします。私はシロクマが好きです。シロクマと聞いて何を思い浮かべますか?怖い・かわいい・デカイなどだと思います。そんなシロクマの生態はいったいどのようなものなのでしょうか。生息地は北極・カナダ北部。身長210~340cm、体重400~680kg。北極には2万~2万5千頭のシロクマがいます。主食はアザラシ・セイウチ・死肉です。嗅覚はするどく、氷の下を泳ぐアザラシの臭いを嗅ぎ取ります。シロクマは大きくて泳げないと思われがちですが、水中を時速10kmの速さで進む事ができます。しかしそんなシロクマにも天敵がいて、それはシャチです。めったに襲われる事はないそうですが。
 シロクマの交尾は春から夏にかけて行われます。雄は自慢の嗅覚で雌を探します。シロクマはなかなか子どもが生まれないので、その間に雪を掘り、巣を作り冬眠します。11月から1月、通常2頭、たまに1頭か3頭の赤ちゃんを産みます。赤ちゃんは体重600g程度で生まれ、3ヶ月間母親のミルクで育ちます。しかし、赤ちゃんには敵が多いので母親はいつもこの時期ピリピリしています。びっくりしたことに、この赤ちゃんはシロクマの雄にも襲われる事も多いそうです。それにシロクマは絶滅しそうな動物の一つで、保護動物に指定されていますが減少していくばかりです。その理由は人間の乱獲、地球温暖化などが要因です。そして50年後には現在の3分の1ほどになってしまうそうです。シロクマたちはすごく苦しんでいるのです。

 
 私はこれらの事を調べていくうちに、とても悲しくなってきました。何故人はこんなに動物を苦しめて生きているのだろう。言葉にもできないくらい悲しいです。また、シロクマから学んだ事は「母親は強い」と言うことです。あの何もない大きな氷の上を子どもを連れて今もどこかを一歩ずつ歩いているのです。雄にも頼れず、ただ独りで、です。文句の一つも言わず、それをやってのけるのです。

(2月19日)