のぞみ寮通信

光風館

2015/08/28

光風館通信 第456号(8月27日)

< 誕生日おめでとう! >

7月14日(火)に7月誕生会を開催しました。

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 今回のリクエストは『ティラミス』でした。昨年から始めた誕生会で初となるスイーツのリクエストです。ティラミス(Tiramisu)はイタリア語で“Tira”『引っ張って』、“Mi”『私を』、“Su”『上へ』という訳になります。つまり『私を引っ張り上げて』が転じて『私を元気付けて』という意味を持った魅力的なドルチェです。マスカルポーネチーズを使用しているので、チーズケーキの一種になります。このティラミスの特徴は卵黄・卵白・マスカルポーネ・砂糖を混ぜ合わせ、エスプレッソを染み込ませたスポンジやビスコッティで重ね合わせます。このクリームの甘さとエスプレッソの苦みがベストマッチした私のお気に入りのドルチェです。

0827_ko02 誕生会前にU.J君(2年)から「みんなでメニューを何にするか、話し合っているんですがスイーツはいけますか?」と相談され、「スイーツかぁ…他に比べて予算がかかるから、ちょっとしか作れないよ?だからお腹いっぱいにならないだろうけど、本当にいいの?」と私は答え、彼は「はい、少なくても美味しかったら大丈夫です!」といつもの最高の笑顔で受け答えをしていました。その後、メニューを相談してティラミスに決定しました。しかし当日、誕生会が始まって記念撮影をし、食べ始めた数分後に光風生はあちこちで言います。「……少ない。もう終わってしまった。もっと食べたい。」

 高校生はやはり“質より量”なんだと感じましたが、よくよく考えてみたら光風生は「美味しいモノをたくさん食べたい」と言っていることを思い出しました。つまり光風生は“質より量”ではなく“質も量も”なのです。何ともワガママな光風生の胃袋を満足させるには苦労しますが、なるべく期待に応えられるように誕生会を企画したいと思います。(片岡)

 

 

 

< 夏休みのイベント 料理編〜グラタン・フライドポテト・焼きトウモロコシ
           たこ焼き・餃子・クレープ・ポテトチップス・ジェノベーゼのパスタ〜 >

0827_ko03 題名でわかるように夏休み中のイベントは、まさに食い倒れでした。しかもバリエーションが豊富なのは、H.Aさんが光風ガーデンで採れた新鮮な野菜を使って、料理してくださったからです。いつもありがとうございます。今回は、“作ってもらった料理を食べる”という形だけではなく、“自分たちで作る”ことも経験しました。餃子は自分で包んだモノを責任持って焼く。ポテトチップスは自分たちで切って水分を拭き取り、オリーブオイルで揚げて、味付けは塩こしょうのみ。ジェノベーゼはバジルの葉を取って、クルミを割ってソースを作るなど、今まで包丁すら持ったことない光風生がたくさんの経験をしています。自分たちで作った料理は、また美味しく感じたことでしょう。その達成感と満足感を感じ、楽しみながら味わってほしいと願います。次回の通信では“夏休みのイベント 工作編”をお届けします。(片岡)

 

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< 礼拝のお話 >

 W.Y(1年)新潟市江南区出身 『他者を尊重出来る人間に』

 みなさんは、「人の性格」についてどう思いますか?この光風館には明るい人、静かな人、勉強が好きな人、心配性な人など、様々な人がいます。「ひとり一人の性格が同じ」ということは絶対にないと思います。
 僕は小学生の頃はとてもやんちゃでした。“とても”が付くほどに友達とよく喧嘩になっては、親や先生によく怒られていました。そのせいで僕は小3から小5にかけて、イジメられていました。僕はそのイジメにより、やんちゃな性格から今にも死にそうなくらいの暗い性格になってしまいました。
 このように、人間は些細な、または大きなきっかけにより、性格ががらりと変わってしまうことがあります。性格はいわばひとり一人の個性なのだから、その個性を利用し、イジメをすることは絶対にあってはならない事です。実際、イジメで引きこもりになったり、自殺につながってしまったりということもあります。
 ですが、敬和学園は「ひとり一人の個性を大事にする」という教育方針を持っています。僕は敬和学園で、学年の人だけでなく、先輩方やいつか出来る後輩などのひとり一人の性格を大事にし、その性格を尊重出来るように精進していきたいです。そして、他人を傷つけたりしている人には、当たり前のように注意していけるような人になりたいです。

 

 

 I.K(1年)新潟県柏崎市出身 『整理整頓』

 私は整理整頓ができません。なので、入寮する前は毎週母親に怒られていました。
 僕が中学生の頃、とうとう僕に悲劇が起こりました。呆れた母は週末、僕が部活をしている時間に私の部屋に入り、大掃除を始めました。そんなことも知らない私は汗を流し、部活に真剣に取り組んでいました。部活が終わり、疲れた私は風呂に入り気分の良いまま、自分の部屋に入りました。その瞬間、私は凍りつきました。ぐちゃぐちゃだった布団は綺麗に直され、マンガで埋め尽くされていた勉強机は「勉強しなさい」と言わんばかりにピカピカになっていて、そして開けたドアの前には隠していたはずの“親だけにはみつかってほしくなかったもの”が綺麗に箱詰めされていました。僕は焦って、もう遅いことはわかっているはずなのに、すぐその箱を隠しました。
 僕はその日から母には頭が上がらない生活が続きました。僕は今でも整理整頓が苦手です。ですが、あのような悲劇が二度と起こらないように、この寮生活で整理整頓が出来る人間になりたいと思います。