のぞみ寮通信

めぐみ館

2015/06/09

めぐみ通信 No.36(2015年6月8日)

・つながり・

 先日、久々にめぐみ館3年生のミーティングに参加させてもらいました。とは言え、たどり着いた時には話し合いも終盤となっていましたが……。議題は「3年生部屋」について。3年生は6月の部屋替えが寮生活最後の部屋替えとなります。また、受験等の進路準備のため3年生だけで部屋のメンバーを構成します(それまでは縦割りです)。その部屋のメンバーをどうやって決めるのかを話し合っていました。

 方法は大きく二つ。寮務教師が決めるか、自分たちで決めるか、です。めぐみ館3年生たちはもちろん、自分たちで決めることを即決したようでした。では自分たちでどうやって決めるのか、ここから大切な話し合いになります。初めは、様々な条件提案がなされていたようです。大学受験も一般入試を考えている人がいれば指定校推薦を考えている人もいますし、専門学校に行きたい人もいます。朝起きるのが得意な人がいれば、完璧に夜型!と公言する人も。どんな風に部屋のメンバーを決めたらよいのか、少しの間みんなは頭を悩ませたようでした。しかし、「誰とでもよくない?」と突如声が上がりました。

 この「誰とでもいい」はあきらめの言葉ではありません。丸2年間、寝食を共にし、苦楽を共にしてきたから、今のめぐみっ子3年生たちは誰とだっていい部屋作りができる、誰とでも居心地よい部屋になる、と言ってくれたのです。そして、一緒の部屋になりたくない人なんていない。だったらいっそのことあみだくじで決めてしまおう!なんて話になったのです。それも誰一人からも異論なく!!!

 誰となってもステキな部屋になる、そう言い切れる3年生めぐみっ子、かっこいいなぁ!と思いました。これぞ、寮の仲間だ!と感じました。寮生活最後の、それも受験等でストレスを感じる機会も多くなる時、部屋のメンバーによって自分の気持ちの浮き沈みを心配するのではなく、しんどい時こそお互いに支え合えると確信しているのです。こんな関係づくりを会田先生も着任当初から願い、目指してきました。めぐみっ子たちの口から「誰となっても私たちはステキに過ごせる」と聞けるなんてこの上ない幸せ!です。(森口)

 

 

 

~5月31日 3年生部屋決めの様子から~

 カラーチョコボールでのくじ引きをしました。手のひらのチョコボールをしっかりと握りしめて、ドキドキの瞬間。同じカラー同志で集まり、抱き合ったり、手を取り合ったりの姿が見られました。

 

 

 

つながる関わり、広がる世界 

 先日から、夕礼拝での礼拝のお話を、1年生も担当するようになりました。初めてのお話で、何を話せばいいのか戸惑いもあるだろうなぁと思っていましたが、そこはさすが、みんなしっかり考えて話してくれています。のぞみ寮では、毎晩平日夕食後に各館で夕礼拝をおこないます。そこでは、礼拝のお話として1日一人、生徒が順番にお話をしてくれます。

 お話の内容自体もですが、お話を始める前に家族の事、地元の事、自分のことなど軽く自己紹介をする人が多く、改めて知る一面やそんな趣味があるのかぁ!などの発見も多いので楽しみにしている仲間がたくさんいます。そこから日常の中でも会話や関わりが広がっていったり、考え方に様々な刺激を受けていったりしているようです。この間も、英語の勉強を一生懸命している2年生のN.Kさんに声をかけたところ、外国に興味があることを紹介してくれたO.Aさんのお話から刺激を受けて、自分も頑張ろうと思ったんだ!と話してくれ、聞いていた私も嬉しくなりました。

 また、自分の中にある考えや思いを文章にまとめて、仲間に向けて伝え、そしてそれを全体で共有するこの夕礼拝の時間はやはり特別で、私もいつも楽しみにしています。めぐみのみんなも仲間や先輩の話すお話の内容をよく覚えていて、折に触れて「この間○○さんが礼拝でも話していたけど・・・」なんていう会話を聞くことが多いです。また、礼拝が終わった後、お話の原稿を集めさせてもらっているのですが、「もう一度あの時の○○さんのお話をふりかえりたいので見せてもらってもいいですか?」と聞いてくる人もいます。

 今回はじめてお話をする1年生も、事前に文章の不安な所を聞いてきてくれたり、見てくださいと自分から確認しに来てくれる人が多く、頼もしい限りです。そして、そんな彼女たちの文章の言い回しは、よく先輩たちが使っているものの事が多く、先輩の姿をよく見てくれているんだなぁと思わされます。

 礼拝のお話をはじめ、仲間との日々のかかわりの中で、めぐみのみんながたくさんの刺激や考え方に出会えることを心から応援しています! (会田)

 

 

 

礼拝のお話 

「私の尊敬する人」

3年H.A

 私の尊敬する人についてお話したいと思います。私の尊敬する人は、“織田信長”と“EXILEのATUSHI”です。

 みなさんは、織田信長といえば何を思い出すでしょうか?「鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス」を思い出す方が多いのではないでしょうか。信長は、小さい頃からよく「バカ」と言われていました。それは、人と違うことをしたり、いたずらばかりをしていたからです。しかしそれは、人と違った考えができ、好奇心旺盛でまわりに流されない強い心を持っているとも考えられます。

 現代では、人と同じ考えをしない人は、少しおかしい人、変な人という目で見られることが多いと思います。きっといつの世の中も同じなんだと思います。

 私が信長を尊敬するのは、そういう人に流されない人と違った考えができ、周りに何を言われようと自分のスタイルを貫くということの他にもう一つあります。それは、「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」という考えです。みなさんはこれを残酷だととらえると思います。信長は、自分がそうだったようにいくら身分が低かろうが、使えるやつは出世させ、いくら身分が高い人であっても、使えないと思ったらクビにする。能力で出世を決めます。だからホトトギスであっても鳴けない、つまり使えないのならクビだ!という考えです。今の社会は、大学の名前ばかりで就職を決める企業が多いです。でも信長のような考えの人が増えれば、学校で勉強ばかりを学んで、常識やマナーのなってない人を育てるのではなく、もっと良い方向に向かうのではないかと思ったので、信長の考えていることを“かっこいいな”と私は思います。これは見た目で判断したりするのと同じことだと思います。

 私の目指しているものは、見た目はこんなかもしれないけど、こいつの中身はすごいぞ!って人に思わせることです。みなさんもぜひ“あの人、なんかすごい!”って思わせるような生き方をしてみてください。次のお話では“EXILEのATUSHI”の尊敬することについてお話したいと思います。みなさんお楽しみに。

 

 

 

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 フェスティバルまであと1週間。校舎内外では、合唱練習の歌声・ダンス練習の姿、パネル作成の姿、演劇練習の声等・・・フェスティバルに向けて意欲的に取り組む姿がよくみられます。責任を担って活動している3年生が多くいます。真剣に取り組んでいる姿に、見守るだけの私たちですが、胸があつくなる場面に多く出逢います。

 帰ってくると安心するめぐみ館であるよう、心をこめて関わっていきたいと思います。ご心配なことがございましたらご相談・ご連絡ください。(小菅)

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