のぞみ寮通信

めぐみ館

2014/01/24

めぐみ通信 (2014年1月19日)

新しく2014年を迎えました!!

 早いもので年が明けて気が付くともう1月も後半。長い休みもいいですが、やはりめぐみ館には、みんなが賑やかに生活している姿が似合います。年末年始を振り返ると、私は、地元新潟で久しぶりに家族とゆっくり過ごすことができました。みなさんにおいてもそれぞれに心休まる帰省となっていればいいなぁと思います。

 始業日には、特に怪我や大きく体調を崩す事も無く、めぐみ館生全員が集まることができ、みなさんの元気な姿を見る事ができてとても嬉しいです。とはいっても今年の新潟は、昨年と比べるとまだあまり雪も降っておらず、これからが寒さの本番、といったところではないでしょうか。このメンバー全員での生活もあと数えるばかり。それぞれの学年を元気に最後まで満喫してくださいね。(会田)

 

 

 

新しい仲間が増えました!

 めぐみ館に1月から新しく寮生として、T.Yさんが入寮してくれることになりました!彼女は昨年11月に1週間の寮体験プログラムに参加してくれており、その体験から「寮に入りたい!」と私にも会うたびに言ってくれていました。そしてこの度、念願かなって1月6日に彼女の入寮礼拝が行われました。

 途中からの入寮は、みんなとスタートが違う分、大変なことも多いかと思います。戸惑いや苦しいこともあるかもしれません。それでもこの寮で私たちとの生活を選んでもらえたことは本当に嬉しいです。

 学年を越えて、仲間として、また時にはめぐみ館を良く知る先輩役として、お互いに刺激しあっていってくれるのを楽しみにしています。そして数カ月後には、新しく1年生がやってきます。これまで以上にコミュニケーションを取り合い、後輩たちを気持ちよく迎える準備をしていきましょう。みなさんよろしくお願いします!(会田)

 

 

 

礼拝の話

2年 K.R

 スーパー戦隊シリーズはみなさんも一度は目にしたことがありますよね。「○○戦隊○○ジャー」で始まる日曜朝にやっている特撮番組です。私は、小さい頃は戦士に憧れを抱くほど好きだったのですが、歳を重ねるうちに早起きが苦手になり朝観られなくなりました。そんなうちに好きだった事実も忘れていました。しかし、昨年放送されていた「獣電地戦隊恐竜ジャー」を甥と二人で観たり、ごっこ遊びをしていくうちに、またおもしろいと感じるようになりました。

 恐竜やニンジャといったテーマは毎年変わります。2011年には戦隊シリーズが始まってから初めて海賊をテーマにした海賊戦隊ゴーカイジャーが放送されました。戦隊シリーズを観る上でテーマに着目しながらだとなおさら楽しめます。

 毎回、敵を倒して最終的には勝ちます。同じパターンです。ですが、そんな彼らの熱い気持ちや、どんなに敵に滅多打ちにされても何度も立ち上がる所。仲間を信じあきらめない所は子どもたちに夢を与えています。

 今年の私の目標は、そんな彼らのようにどんな困難という敵がやってきても、それにやられようとも、へこたれずあきらめず立ち上がりたいです。そして自分の周りにいる人を大切にしたいと思っています。みなさんはどんな目標を立てましたか?

 

 

 

ラストメッセージ

 この時期、2月からの自宅学習期間を前に、3年生が後輩たちへ贈る最後の礼拝のお話を「ラストメッセージ」と呼んでいます。めぐみ館では照明を落とし、話し手がろうそくをひとつずつ灯していきながらこれまでの3年間を振り返って言葉を紡ぎ、語ります。たとえ劇的な話の内容でなくても、その姿には、丁寧に自分に問いかけながら仲間と絆を作って来てくれたんだなぁと感じられる力強さがあります。めぐみ館10人の44回生、最初の話し手は、W.Mさんです。(会田)

 

3年 W.M

 ついにラストメッセージです。時が経つのは本当にあっという間ですね。それだけ毎日が充実していたのだと思います。もう、ここに立ってみんなにお話を聞いてもらえるのは最後だということで、私がみんなに一番伝えたいことをお話しようと思います。

 当たり前に毎日寮生活を送る中で、本当はとても大切なこと。

 まず、おうちから寮へ帰ってくると「お帰り」と迎えられること。ここはみんなにとってもう一つのお家です。みんながそろって、一つの家族です。「お帰り」の言葉の温かさに自然と笑顔がこぼれます。ここで、このメンバーで寮生活を送れていること。奇跡としか言いようがありません。みんな違う地域で、違う人生、その人それぞれの人生を送り、その人生の選択の中で、それぞれ敬和を選び、のぞみ寮、めぐみ館で今こうして同じ時間を過ごしています。ずっと昔から、ここにみんなが集まるようにと神様が導いていたのかもしれませんね。考え出したら止まりません。

 不思議です。みんなが今こうしてここに居ること、幸せです。寮で生活を送れているのは、家族、先生方、調理師さん、夜警さん、友だち、1年生、2年生、3年生。全ての人によって成り立っています。感謝の心をいつも持って毎日過ごしたいものですね。周りを見ればいつも友だちが居ます。涙が止まらない時でも、温かく寄り添い、話を聞いてくれます。よけい涙があふれてきます。なんて幸せなのでしょう。笑っている時。笑っている理由を聞いてくれて、一緒に笑ってくれます。幸せが2倍になります。今日あったことを話さずにはいられず、話し出すと「うんうん」と言って聞いてくれます。それだけで、今日あったことが悲しいことでも嬉しいことでも、寮にいて良かったなと思えます。ごはんを食べている時も、毎日様々です。朝からハイテンションな日。眠くてしずかな日。ごはんについて感想を言い合う日。みんなとごはんを食べるのも、必ず最後の日が来ます。明日はどんな風にみんなでごはんを食べるのでしょう。ごはんの時間、大切にしたいですね。

 そして、家に帰ると、「お帰り」と家族が迎えてくれること。寮に入ったからこそ、家族の大切さ、温かさが身にしみて分かります。どれだけ家族に助けられていたのか分かります。と同時に、友だちが毎日近くに居ることの幸せさも感じます。

 あの時、「あんなひどいこと言っちゃった」「こんなひどい態度を取っちゃった」。誰にでもこういう経験はあると思います。でも、家族はいつでも私たちが帰って来るのを待ってくれています。寮生活に不自由が出ないように、遠いところから荷物を送ったり、沢山の荷物やお菓子を持たせてくれます。家族や大切な人の存在があるから、寮生活を頑張って送れているのだと思います。

 実際、寮生活は良いところばかりではありません。ひとりの時間が作れなかったり、毎日一緒に生活する中で、友だちのマイナスな面が見えてしまったりなど、出してみれば結構たくさんあるかもしれません。ですが、これらのマイナスポイントは、どれも贅沢なものです。自分の思い通りに時間を使うことはできませんが、決まった時間の中で動ける力を身につけられます。ひとりの時間が欲しいと思えるのは、いつもそばに友だちが居るからです。とても幸せです。マイナス面が見えてしまうと言うのは、プラス面に比べて少ないマイナス面が目立ってしまったり、マイナス面ばかりを気にしてプラス面を見失っていたり。

 マイナス面は人間必ずあるものです。自分にも必ずあるのだから、人のを気にする前に自分のマイナス面から改善していけたらいいですね。また、マイナス面もあってのその人だなって思えたら、とっても素敵ですね。

 寮生活はうまくできています。楽しくてしょうがなかったら大変です。沢山悩んで、いろいろ経験して、沢山自分と向き合ってください。仲間と向き合ってください。自分を、友だちを、家族を、大切にしてください。色んな感情を持ち、色んな試練を乗り越えてみんな成長していくんですね。最後に「寮にいれて、よかったな」と思えたら、それはもう、最高に幸せです。みんなへ、幸せをありがとう。

 

 

 

~2013のぞみ寮クリスマス&館クリスマスの写真~