のぞみ寮通信

めぐみ館

2015/07/28

めぐみ通信 No.42(2015年7月27日)

「自分」が主役の夏休みを!

 いよいよ夏休みが始まりました!アメリカやオーストラリアで短期留学をしている人、家庭で日頃の疲れをゆっくり癒している人、部活などで今も寮で過ごしている人など、みんなそれぞれに夏のはじめを過ごしていることでしょう。

 めぐみ館に残っているみんなは、いつもの人数の1/3。このところ毎晩、1階のラウンジにある大きなテレビで映画のDVDを見て上映会をしたり、先日はみんなのリクエストである手持ち花火をして、大きな噴出花火に歓声を上げたりなどして、大いにはしゃぎました。一日一日、夏が濃くなっていくようです。まだ始まったばかりですが、夏休み明けにみんなからお土産話を聞くのが今から楽しみでなりません。

 夏休み前の礼拝のお話で、「生身としての自分の身体でどこまでできるのかを、突き詰めてみてほしい」というようなことをお伝えしていました。現代って便利だなぁって思います。そして、自分の生身で出来ることを強めようと思うと、それはとても不便で、それなりに時間がかかり、面倒だ、という事実に直面します。ただ、不便で、時間がかかって、面倒なことを、ぜひしてみてください。見たり聞いたり写真を撮るのではなく、自分がそれをやってみる。普段自動的に出てくる(ように思える)毎日の食事を、自分で作って食べてみる。筋トレをして理想の体格になる。何からでもいいです。

 みんなにはぜひ、この夏休み期間を使って、みんなにしかできない体験をしてもらえたらなぁと思います。みんなが「自分」を大いに用いてくれることを楽しみにしています。(会田)

 

 

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 夏休み中の部活動等の予定を終えて、それぞれの帰省していく表情は、うれしさいっぱいです。

 帰省を心待ちにしながら、まだ部活動のため生活しているめぐみっ子もいます。3名の1年生からこんな相談がありました。「今日は、ごみ集めをしようと思っているんです。」「私たちも明日家に帰るし、残って生活をする人も少なくなるから、このゴミは、片付けていこうねって話していたんです。」

 私たちも声かけをして手伝ってもらおうかと思っていた矢先のうれしい言葉でした。ゴミ箱についた汚れも「私、洗ってきます」と率先して動いてくれました。手際良くあっと言う間に館内のごみ集めが終了しました。やり終えた彼女たちも笑顔。

 4月からの4ヶ月の寮生活。寮生活のリズムがようやくできてきたこの頃ですが、先輩たちから教えてもらったこと、自分たちが今出来ることを考えて行動する姿から、うれしい成長を感じました。(小菅)

 

 

≪礼拝のおはなし≫

 

1年 Y.H 「没頭していること」

 皆さんは、何かはまっていることや、没頭していること、趣味の類はありますか?きっと“ある人”も、“ない人”もいらっしゃると思います。私が今一番没頭し、はまっていることと言えば、“小説を書くこと”です。寮に入ってからまったく小説は書いていないのですが、お家に帰ると必ずほぼ毎日書いています。書くといっても紙に書くのではなく、パソコンで打って専用のメモリーに保存しています。小説を書くと自分も小説の話しの中に入っていくようでとても楽しいです。

 私は、小説は自分の部屋で一人の時でないとおちついて書けません。まわりに人がるとなんとなく落ち着かない気持ちになります。私が小説を書く時は、たいてい音楽を聴きながら書きますが、音楽を聴きながら書くのはいいのですが、音楽を聴きながら書くと音楽の方に気持ちが集中して、小説が進まなくなります。そんな時は、音楽を止めてイヤホンをはずして小説を書くと、意外とさくさくと書きすすめられます。調子のいい時も同様です。こんな話を長々としてしまってすみません。最後まで聞いていただきありがとうございました。

 皆さんも何か没頭できること、趣味を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

 

1年    
S.A 「私の目標」

 皆さんは、遅刻したことがありますか?私は小学校の頃からよく遅刻をしています。寮に入った今は、学校に遅れていくことはなくなりましたが、寮の登校チェックには間に合わないことが多いです。そして、そんな日はいつも「自分はどうして遅刻せず学校に行けないんだろう?」と自己嫌悪しています。

 自分なりにその理由を考えてみたところ3つ思いあたりました。

 まず1つ目は、人より行動が遅いことです。2つ目は、髪形や身支度に時間がかかってしまうことです。本当は、見た目は気にしなくていいのかもしれませんが、人の目が恐くてどうしても時間をかけてしまいます。3つ目は、焦れないことです。正確には、気持ちは焦っているのですが、行動が伴えません。このように理由を考えてみたのですが良い改善点が思いつきません。でも自分的には、友達を待たせることも嫌だし、急ぐのも嫌で、先輩に注意されたり、見回りの方に迷惑をかけるのも嫌なので本当にどうにかしたいです。

 今の私の目標は、「遅刻せず毎日学校に行くことです!!」周りからしたら当たり前のことかもしれませんが、私にとってはすごく大変なことなので応援していただけるとうれしいです。

 

 

1年 A.E 「みんなきょうだい」

 私は、人見知りで話すことが苦手で緊張してしまいます。どうして話す時に緊張してしまうのかと考えたことがあるのですが、“相手がそれを聞いてどう思うか心配”になるからだと思いました。そんな時私は、ある体育館の出入り口に書いてあった“人類皆きょうだい”という言葉を思い出しています。この言葉を思い出すと、あまり話したことがない人でも近い存在になったような気がして、少し気が楽になって、話しやすくなります。

 人は元をたどれば同じような祖先だと思うので、そう考えると私のように単純に苦手だと思っていた人の見方も少しは変わるかもしれません。

 もし、みんながみんなを“きょうだい”のように思えば、いじめは起こらないと思います。私は全然できていないのでがんばりたいと思いますが、みんなを仲の良い“きょうだい”のように思って、信頼をして気を許せば“相手にこう言うとどう思うか”と心配することもほとんどなく、リラックスして生活ができ、もしトラブルがあっても信頼していれば、仲直りができると思います。

 

 

 

1年 T.M 「笑うこと」

 礼拝のお話をさせていただくに当たって前から考えていたのですが、これといってしっくりくるお話が思いつきませんでした。

 そこで、ここ最近の自分を振り返ってみました。すると、たわいもない事で友だちとゲラゲラと笑っていたことが真っ先に頭の中に浮かびました。

 そこで今日は“わらうこと”についてお話をしたいと思います。

 “笑ったことがない“方はいらっしゃらないと思います。くだらない事、おもしろいものを見た時など人それぞれですが、笑った後は、ちょっとした幸せを感じたり、温かい気持ちになったりします。みなさんは、そういう気持ちになったことはありませんか?きっとあると思います。「笑う門には福来る」ということわざがあります。意味は、「いつも楽しそうに、にこにこしている人の家には、おのずと幸せがやってくる。つらさ、悲しさにくじけることなく、明るく暮らしていればいつか必ず幸せが訪れるということ」とあります。「笑うと免疫力が高まり健康でいられる」「笑うことでストレスが軽減する」とも言います。このように笑うことで十分につながることはたくさんあります。

 楽しい時、うれしい時に笑うのは当然ですが、実は逆境にある時こそ、笑顔になることが大切と本で読んだことがあります。ちょっと口角をあげて笑顔を作るだけでも効果があると言われています。とてもじゃないけど、笑えないというつらい状況もあるかと思います。そんな時こそ自分のために笑顔を作ってみてください。マイナスに考えるよりとてもいいと思います。

 

 

1年 S.N

 私は、“ぼーっと”することが好きです。“ぼーっと”するってただ時間が無駄になるだけと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

 確かに“ぼーっと”することは、体をほとんど動かさないので、自分のこれからしたいこと、すべきことができなくなってしまいます。それと同時に体を動かしている間では、できないことができるようになります。それは、体を休めたり、考えごとに集中したり、心を落ち着かせたりすることです。

 今はテスト期間で心も体も疲れていたり、また悩みごとを抱えている方もいらっしゃると思います。そんな時は、ほんの短い時間でもいいのです。“ぼーっと”する時間を作ってみたらいかがでしょうか?気持ちがリフレッシュして、勉強に集中できるかもしれません。休息は大事です。

 みなさん疲れすぎない程度にテスト勉強がんばってください。

 

 

 

1年 S.N

 母は美容師で、平日休日関係なく忙しく、私は、家事をしたり、犬の面倒をみたりと別にやりたいわけでもないことをこなしていました。ですが、時々母と休みが合う日は一緒に出かけたり、家でゆっくりとご飯を食べるなど、普通の家ではあたり前のことがとても幸せな時間でした。入寮した今考えると、少しでも時間を作ってくれた母に感謝することもあります。

 今では、母と一緒に何かをすることは減っていますが、寮の中では毎日幸せなことが一つあります。毎日思う幸せは、みんなで一緒に食事が取れることです。

 皆さんは、こんな寮では当たり前になっていることが、少し考えてみるととても幸せなことだと思ったことはありませんか?

 今までの私は一人で物事をすることが普通で、これといって違和感はなかったのですが、入寮して2カ月がたった今では、前の生活とちがうことも多いですが、毎日一人じゃない、楽しいと思えることの多い日々を過ごしています。時には、一人になりたいと思うこともありますが、すぐ側に頼れる人がいるということも一つの幸せだと思います。

 皆さんも何気ない日常に「これって幸せだよね?」と思うことを探してみてはいかがですか?幸せと思ったことや、感謝していることなどどなたかに伝えてみてはいかかでしょうか?私は、皆さんに思っていることを伝えたいと日々思っています。言ってどう思われるか不安で言えないこともありますが、前向きに考えてみることも必要だと思います。

 

 

※48回生1年生17名。初めての「礼拝のおはなし」を全員終えました。敬和での生活で感じたこと、考えたことをそれぞれ真剣に考え、準備をしてお話をしていました。

 後期においても、日々の生活を通して感じたこと、考えたこと等、彼女たちの2回目のお話を聞くことが待ち遠く思います。

 

 

 

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暑中お見舞い申し上げます。

 

 前期の生活を無事終えることができました。慣れないことも多く、自分自身がどうしようもなく切なくなってしまう時も、いつも寮生の誰かが側に来てくれてタイミングよく声をかけてくれ、励まされる場面が多くありました。

 

帰宅した生徒さんは、ゆったりと過ごしていることと思います。それぞれの学年においてがんばって過ごした4ヶ月だと思います。ご家庭で十分にエネルギーを蓄えて夏休み明けの帰寮を楽しみに待っています。

 

 先日の“個別の面談”“語ろう会”にご参加いただき、ありがとうございました。

 愛情いっぱいにお子さんを支えてくださっていることで、安心した寮生活を過ごせることにつながっている事を親御さんとの話からあらためて感じました。お会いできませんでした保護者の皆さんも、ご出席いただいた保護者の皆さんも、ご心配なことがございましたら、どうぞご相談ください。安心した学校生活・寮生活が過ごせるよう一緒に歩ませて頂きたいと思います。

 暑い日が続きますが、どうぞお身体を大切にお過ごしください。(小菅)

 

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