みぎわ館第227号（7月14日）

のぞみ寮通信

みぎわ館

2015/07/21

私が変わったのっていつからだろう？

　ある夕方、一人の２年生が私に「私が変わったのっていつからだと思う？」と聞いてきました。「いつからだと思う？」と聞き返すと、「いつからか分からないんだよね。でも、自分が入寮の時からは大きく変わったことは実感しているんだ。」とのこと。

　彼女と二人でこの1年ちょっと振り返ってみました。１年生の時の自分のことはあまり覚えていない……なんてところから始まった振り返り。なぜ、覚えていないのか。それは「嫌われないように、目立たないように、波風立てないように」という事に一生懸命になっていたからでした。周りの人たちの言葉に敏感に反応し、顔色を伺い、思っていないことでも賛成したりと、そんなことにばかり気を配って生活していました。だからたった１年前だけど、それでも当時の記憶があまりないのだと彼女は話してくれました。

　では、そんな彼女がいつ変化を起こしたのか。きっと入寮してから毎日いろんな刺激は受けていたでしょう。このままでいいのかな？と自問自答していたことでしょう。そのような中で、大きなきっかけがありました。

　彼女は１年生の秋に、榎本先生や私など、たくさんの先生たちとじっくり、たっぷり、とことん、話をする時間を持ったことがありました。落ち込む彼女の様子に、仲間が心を砕き、彼女のために祈ってくれたことがありました。そこで彼女は初めて客観的に自分の姿を振り返り、これまでの自分の歩み方を自覚しました。それでいいのか、そんなのでいいのか、自分はどうしたいのか、と必死に考える彼女の姿がありました。「こんなこと、今まで考えたこともなかった。」真剣な顔をして、何度もそう言っていたのを思い出します。

　この時間を経て、彼女はとっても正直に素直に歩み始めたように思います。そう彼女に伝えると、「自分でもそう思う。」とにっこり。今では自分の気持ちに正直に過ごせるようになってきたのだそうです。間違った時には「ごめんなさい。」、嬉しい時には「嬉しい、ありがとう。」でいいのだということを、仲間と過ごす毎日で気が付かされたのだそうです。格好つける必要はない。強く見せる必要はない。ありのままの自分でいい。弱さがあるから寄り添ってもらえる、許してもらえる、助けてもらえる。それって嬉しいことだと、気が付いたのだそうです。前の自分は偽っていた。格好つけ、強く見せ……。それが居心地よく過ごす方法だと思っていたのだそうです。でも、偽って過ごしていた時より、今の方がずっとずっと自分の事も周りの事も好きになれている、今の方がずっとずっと居心地良い！と話してくれました。

　大事なことに気が付いていたことを改めて教えてもらいました。こんなこと、語れる彼女に、言わせてやれる仲間、ステキです！自分の成長を自分自身で認められるってステキです。のぞみ寮生と共に生活をしていると、いつもこんな話を聞かせてもらえます。私の心がとっても温かくなります。自分の成長を認められ、仲間の支えに心を向けられるのぞみ寮生たちがまた明日、どんな表情で、どんな成長を見せてくれるのか、楽しみでなりません。（森口）

夏のガーデンパーティー！！

　昨年好評だった「ガーデンパーティー」を「今年も是非」と3年生を中心に準備が進められました。まずは早々と4月から畑作りスタート。中心メンバーは、3年生のKさん、Tさん、Hさん、Kさん。

　そして、いよいよパーティーが近づいた頃、１、２年生も、自分たちにもできることを考えて、「ポスター」を描いてくれました。これがまた、力作！！

　ポスターの素材には、マスキングテープや、布、色紙等、素敵なアイデア満載です。楽しんで取り組んでくれて、ありがとう！（榎本）

いよいよ当日！

　3年生が、パーティーの数日前から１，2年生に当日の動きを説明して、準備万端！残念ながら都合が合わずに参加できない人もいましたが、総勢38人が参加できました。

　さて、メニューですが、みぎわ館でお馴染みの「たこ焼き」に「クレープ」。そして、餃子の皮の「なんちゃってピザ」。それから、野菜ＢＢＱ。庭のバジルで作ったバジルパスタに大好評だった手作りアイスクリーム！その他に今年、初挑戦の「カートンドック」と、私の手作りソーセージ、そして、飛び入りで野間先生のかき氷。そして、工事現場監督のYさんからは美味しいスイカや、玉ねぎと、ジャガイモ。浅妻先生からはレタスに、キューリ。小西校長夫人からは、美味しい手作りパスタが！更に保護者のAさんからもパウンドケーキを4本！また、みぎわの庭に、東先生の奥様が育てたサラダや、サニーレタスの苗、エンドウ豆の苗から収穫した野菜たち！他にも何とか都合をつけて、寄って下さった荒木先生、有田先生、菅原先生、碓井先生。本当にみなさん、ありがとうございました。こうして寮にお客さんを迎えられて、みぎわ生達は、嬉しくて興奮冷めやらぬと言った様子でした。