のぞみ寮通信

光風館

2010/02/14

光風館通信 第250号(2月14日)

< 「New光風館」を目指して再スタート!! >

 

 先週の水曜日、光風館の2年生たちは、「フリー」だったにもかかわらず(翌日の木曜日は祝日でお休みだったからね)、ブロック長のKくんとOくんの招集の下、ミーティングを開きました。一週間前、1年生たちが「スキー教室」に行っている間に行ったリーダーズ・トレーニングの続きを行うためでした。新しい光風館をどのような館にしていくのか、それを決める重要な話し合いになる、はずでした…(最終的にはそういうミーティングになったんだけどね)。
 「はずでした…。」と書いたのは、ミーティングが開始早々変な方向に進み始めたからです。41回生がトップ学年となった「New光風館」のグランドデザインを描くのが目的だったはずなのに、枝葉末節(「しようまっせつ」と読み、「中心から外れた事柄、本質的でない、取るに足りない事柄」という意味なんだよ)というか、とにかくピントのずれた話し合いが始まったのです。

 
 そのミーティングに立ち会っていた私は一瞬悩みました。光風館の大目標として「自律と自立」を掲げている以上、多少時間は掛っても自分たちで軌道修正させるべきではないか…と。でも、物事にはタイミングというものがあります。3年生がいなくなってからすでに二週間が経ちました。今週には部屋替えが予定されています。このままでは「New光風館」のグランドデザインが見えてこないどころか、ダラダラしたミーティングによって、皆の「やる気」が削がれ、新鮮な気持ちで再スタートを切れない恐れが出てきました。私は半ば仕方なく、その話し合いに割って入りました。
 進行役を務めていたブロック長のKくんとOくんには申し訳ないことをしましたが、私が進行役を代わってミーティングを進めることにしました。光風館2年生一人ひとりに意見を言ってもらいながら、それを整理し、集約する作業を続けました。1時間半ぐらいの時間を要したでしょうか。ようやく見えてきたのです。目指すべき「New光風館」の姿が。前回のリーダーズ・トレーニングの中で行った「Will ・Can・ Must」で明らかにした目指すべき3つの要素もちゃんと入っていました。光風館のDNAというべき気風、あるいは光風館の館としての特性、それに、光風館が大切にしてきた伝統も考慮されていました。さらに、光風館41回生、現2年生の学年集団としての「強み」も意識されていました(この「強み」を生かすことが光風館41回生をトップ学年とする「New光風館」を創り上げていくうえで大事なんだよ)。

 
 私は、このミーティングで進行役を務めながら、光風館2年生から出された意見を整理し、集約することに徹していました。でも、本当に驚くべきことで、ある意味とても嬉しかったのは、光風館2年生の意見から導き出されてきた「New光風館」像と、光風館担任として私が思い描いていたそれとが完全に一致していたことでした(前回の話し合いの中で、「ああ、うちの光風館2年生たち、結構、ちゃんと考えているんだな」って思ったんだけど、やっぱり間違いじゃなかったんだね)。
 ミーティングが終盤に差し掛かった頃、私は改めて光風館2年生全員に確認しました。皆がトップ学年となる「New光風館」像は本当にこれでいいのか、と。「それに近づけるか少し心配ではあるけれど…」と前置きをした人が何人かいたものの、光風館2年生全員が納得していました。それを図に示すと下記のようになります。

 

 

 41th_kohu

 

「New光風館」のイメージ図

 
 さあ、現1年生、それに4月から迎える43回生の新1年生を含めた光風館生全員で、上の図に示したような「New光風館」を創り上げていきましょう。ブロック長のKくんとOくん、現2年生は十分理解していますから大丈夫だと思いますが、現1年生と新1年生に、「New光風館」像を丁寧にかつ具体的に説明した上で、それが実現できるよう協力を求めていってください(今週のどこかで1年生と2年生で合同ミーティングをもつんだよね)。
今回のミーティングの中で、「のぞみ寮の歴史、光風館の歴史に残るような学年集団にしたい」という言葉は聞かれませんでした。でも、この「New光風館」が実現されるならば、そうした評価も自ずとついてくることでしょう。「New光風館」は、日々の地道な積み重ねによってでしか実現されません(トップ学年が常に模範を示していくことも求められるんだよ)。光風館全員で「New光風館」像を常に意識し、お互いに声を掛け合い、時には注意をし合いながら、ぜひ実現させていきましょう(まずは「一発芸大会」を実現させていこうぜ!!)。

(岩原)

<追記>

 
 このミーティングの後、ブロック長のKくんが、申し訳なさそうに「寅さん、すみません。力不足で…」と言いに来ました。いいんです、Kくん。よく言われるように、はじめから社長さんなんていないのです。社長というポジションに立たされて、徐々に社長さんになっていくのです。リーダーとは、そういうものです。数々の困難な場面を乗り越え、集団をまとめるスキルを身につけながら、リーダーとしての力をつけていけばいいのです。君は、光風館生約40名からなる集団のリーダーに選ばれてきたのです。自信をもってください。当面の課題は、上にも書いたように、「New光風館」を周知させ、これを継続的に光風館生に意識させることです。期待していますので、がんばってくださいな。

 

 

 

 

 

 

< 今回の部屋替えのテーマは… >

 
 光風館は、今週の金曜日に部屋替えを行います。次の部屋替えは6月ですので、この新しい部屋割りで新1年生を迎えることになります。ですから、部屋の割り振りを考える私としては、一年間で3回行う内、この2月に行う部屋替えに最も神経を使うことになります。
 さて、新1年生が「敬和生活」のよいスタートを切れるかどうか、それを左右することにもなる今回の部屋替えのテーマですが、「清潔で綺麗な部屋で、新1年生を温かく迎える」にしました。特に「清潔で綺麗な部屋で」を意識して部屋割りを考えたいと思います。理由は分かりますよね…。現在の部屋で、3年生部屋の数室を除いてお世辞にも「綺麗!!」と呼べるような部屋一つもないものね(…)。もっとも、そんな配慮をしなくても、上のコラムで述べたような「New光風館」を光風館の皆が意識できたら、「清潔で綺麗な部屋」がたくさんできるはずなんですが(期待してるよ~!!)。

 
 予告通り大きなシャッフルをします。光風館内での大移動が予想されます(4階の住人が2階へ行ったり、その逆があったりするよ)。全ての物事は「段取り」が大事です。今夜からでも少しずつ自分の荷物を整理してまとめておきましょう。また、今いる自分の部屋をあてがわれる人のことを考え、自分が使ってきた机やベッド周りを綺麗に掃除しておきましょう。OK?!

(岩原)

 

 

 

 

< 礼拝のお話し >

 
M.T.(3年)
 こんばんは。15室のMです。今日は、1・2年生へのメッセージということで、お話を考えました1・2年生の皆さん、敬和生活は長いようで実はとても短いです。その時間の中で、何でもいいのでいろいろなことを積極的にやってみてください。挑戦してみてください。そして、たくさん失敗してください。傷だらけになってください。ボロボロになってください。人は辛い時こそ成長できる、私はそう思うからです。
 それから、感謝の気持ちも忘れないでください。こうやって、当たり前のように毎日を笑顔で過ごせるのは、たくさんの人に支えられているからです。支えてくれている人みんなに感謝して、一日いちにちの敬和での生活を大切にしてください。私の敬和生活は、いろんな人に支えられて、助けられてばかりの3年間でした。私が笑顔をもって敬和生活の終わりを迎えられるのも皆さんのお陰です。今まで本当にありがとうございました。

 

 

※ 3年生数名からの原稿の提出がありませんでした。残念ですが、その人たちのお話は、この<礼拝のお話し>に載せることができませんでした。