のぞみ寮通信

みぎわ館

2010/02/01

みぎわ館 第29号(2月1日)

<お姉さん、大好きです!> 

 

 1月28日(木)にみぎわ館3年生を送る会(3送会)が行われました。1月に入ってすぐから、各学年ミーティングを繰り返し、出し物を検討・練習に励んできました。いよいよその本番当日。3送会なんてまだまだ先の話だと思っていたのに、とうとうやってきてしまった…というのがみんなの気持ちだったようです。
 いつもは友愛館で頂いている食事も、3送会ではみぎわホールで頂きます。いつもよりちょっと長いディナータイムを、思い出話に花を咲かせながらとても楽しく過ごしました。その後礼拝を行い、3年生最後のラストメッセージを語ってくれたのは、前ブロック長のM.A.さんでした。Mさんの3年間での様々な出会い・苦悩・喜び・成長を語ってもらい、みぎわfamilyの存在の大切さや友達と支えあえる喜び、いつも隣に友が寄り添ってくれている幸せや奇跡を改めて考えるチャンスとなりました。3年生、みんなステキなラストメッセージをありがとう!!!

 
 そしていよいよ各学年出し物のスタートです。1年生はパラパラ(?)を踊り、1年間の想いをメッセージにし、Kiroroのベストフレンドを心を込めて歌いました。最後は「40thのお姉さん、大好きです!」の叫びと共に終了しました。2年生は、小田和正の「たしかなこと」を歌い、一人ずつがそれぞれ同室になった先輩に2年分の想いを言葉にして贈りました。感謝と寂しさで溢れてくる涙を止めることが出来ず、顔を真っ赤にしながら一生懸命メッセージを語るみんなの姿が印象的でした。
 3年生からはお返しに、全員に向けて感謝の言葉と、これからのみぎわ寮生の歩みに励ましの言葉を贈ってもらいました。それぞれが語りつくせない気持ちをなんとか言葉にしてくれ、それがとっても暖かく、3年間の心の成長を感じさせてくれる素晴らしいものでした。

 
 41人の大家族生活ってすごいチャンスの連続、すごい奇跡の連続なのだということを教えてもらえた3送会となりました。3年間・期間限定の寮生活は辛い事も山ほどあります、嬉しい事とも山ほど出会えます。様々な事柄・人との出会いによって、寮生は磨きぬかれていくことを40thは教えてくれたように思います。40th・41st・42nd、それぞれのこれからの新しい歩みの上に、素晴らしい恵みがありますように!!! 

(森口)

 

 

 

 

<まとめ合宿!> 

 
 1月29日に3年生はまとめ合宿を行いました。3年間お世話になったみぎわ館をきれいにし、1・2年生に託すためです。2:30にスタートし、自室を徹底的に拭き掃除しました。床やベッド・ベッドサイドはもちろん、引き出しの中・クローゼットの中まで徹底的に。「え~!」「面倒くさい!」なんてブーブー言いながらするのかな?なんて、3年生をちょっと甘く見ていました。ごめんね。とんでもなかったですね。さすが3年生!でした。ブーイングなんて一切無しで、みんな楽しんで取り組んでくれました。

 
 部屋掃除に予想以上に時間がかかってしまったので、プラン通りにやり切れるか心配をした私たちでしたが、そこもさすが3年生でした。大量にあった雑誌・紙類・ダンボールを縛り上げリサイクル小屋に入れに行く作業は、素晴らしい分担制を自然と行い、とってもスムーズにスピーディーに行うことが出来ました。(ただ、縛るのが苦手な人がいたようで…アゲイン(やり直し)が多発していましたが…笑)リサイクル小屋まで大きなリヤカーに乗せて運ぶのですが、寮着と外用スリッパで猛ダッシュして運ぶ勇ましさにはつい「かっこいい~!」と思ってしまいました。(^^)

 
 締めは毎日使うトイレとお風呂を手分けして掃除しました。天井や壁まで ピカピカにしてくれました。ここでもさすが3年生。なんと手際のいい事!こんなに短時間でここまできれいに掃除することができるんだ!とびっくりでした。3年生、お疲れ様!ありがとう!掃除一つにしても、やっぱり3年生はさすがでした。1・2年生の追いつき追い越せる日が来るのが楽しみです!

(森口)

 

 

 

 

 

 
<礼拝のお話 ~ラストメッセージより~>

 
O.M. (3年生)
 みなさん、こんばんは。10室のOです。とうとうラストメッセージが回ってきてしまいました。初めてこの場でお話してから3年が経ちました。とても早いです。初めてのお話で何を話したのか覚えていないけれど、とても緊張していたのを覚えています。今日もとても緊張していますが、がんばって話したいと思います。今日はラストメッセージなので、みんなに感謝の気持ちを素直に伝えたいと思います。聞いてください。

 
 みぎわFamilyのみんなへ。一緒に笑ったり、泣いたり、怒ったりしてくれてありがとう。一緒にお風呂に入ってしゃべったり、背中を流してくれたり、シャンプーを貸してくれたりしてありがとう。一緒に寝たり、悩んだり、お菓子をたくさん食べたり・作ったり、音楽を聴いてノリノリに踊ったり、馬鹿騒ぎをしたり、マッサージをしたりしてくれてありがとう。
 たくさん相談をしたり、叱ってくれたり、喧嘩をして真正面からぶつかってきてくれてありがとう。知らなかったことをたくさん教えてくれたり、伝えさせてくれてありがとう。
 こんな私を受け入れてくれてありがとう。みんな、一緒にいてくれてありがとう。たくさん辛いことがあったけど、共に愛を深めて、本当の家族のようになったみぎわFamilyと出会えたことにありがとう。
 みんなと出会えた奇跡を与えられたことに、ありがとう。みんながいてくれるから、今の私があります、ありがとう。
 まだまだ感謝することはたくさんありますが、伝え切れません。みんなとここでみぎわFamilyとして出会えたこと、みんなと一緒に作り上げてきた思い出は私にとって大切な大切な一生の宝物です。

 
 これからの人生、嬉しいことも辛いこともたくさんあると思います。そんな時にはみんなにもこの言葉を思い出してほしいです。『辛い出来事の後にはたくさんの幸せがある。だから辛いことから逃げてはいけない。辛いことから逃げてしまったら最高の幸せをつかむことは出来ない。ただ何も感じないで死ぬだけです。だから辛い事が目の前に現れたら、そのまま突っ込んでしまえ!その先にはありえないほどの幸せがあなたの事を待っています。』これは、私の大好きな言葉です。
 私がみぎわFamilyと出会えてステキな絆を結べたのは今まであった辛い事をみんなに支えてもらいながら乗り越えることが出来たからだと思います。みんなと出会えて私は幸せです。辛い事があったらみんなの事を思い出します。
 最後に、今まで恥ずかしくて言えなかったけど、私はみんなのことが大好きです!

 

 

 

 

O.N. (3年生)
 ラストメッセージがとうとう私にも来てしまいました。実感がありません。だからたぶん、気の利いたことは言えないけど…いいよね?
 ここに来るまで私は会津で誰かが決めた「普通」に悩まされ続けてきました。いつもはみ出した存在でした。親戚の中でさえ、みんなと同じ事をしない変な子の私ははみ出していました。それでもいい!って思いながら、本当はすごく寂しかったです。そんな変な子の私は人と違う道を選びました。県外・キリスト教・寮生活・たった2回しか行ったことのない、たまたまPCで見つけた敬和への入学です。

 
1からやり直したい、という気持ちだけでした。そしてみぎわ館への入寮、みんなとの出会い。あの頃の私はすごく無理していました。気が付いてた?もともと人付き合いが上手ではない私です。あの頃の私たちは、傍から見ればグループ化してない仲良し学年。でも実際は仲が悪くなるのが恐くて喧嘩すらまともに出来ない薄っぺらな関係だったなって思うよ。気遣いができなくて、先輩からは怒られてばっかりだったよね。あの時から1年・2年と時間は過ぎて気付けばあと数日だけしか一緒にいられません。

 
この3年間、本当に365日を3回繰り返しただけかな?っていうくらいいろいろな事があったよね。毎日誰かが泣いている時期もあったし、ミーティングで自習時間がつぶれる1週間があったり。誰かが退寮すると、みんなで堪えても堪えきれない涙を流したね。彼氏持ち率が50%以上のときもあったよね。ソリで登校するのはアイスランドと私達くらいだと思うよ。みんなとの時間は書いても書ききれないな。辛い事、楽しい事、そしてごく当たり前の毎日をみんなで一緒に過ごしたね。ここでこれまで一緒に暮らしてきたみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。

 
性格が合わなくて悩みました。その分、本気でぶち当たってきてくれてありがとう。フェスティヴァルの事で1年悩みました。1年間悩みを聞いてくれてありがとう。一緒に美人を目指してくれてありがとう。シモネタで笑わせてくれてありがとう。夜、恐い時一緒に寝てくれてありがとう。シングル4人で楽しいクリスマスイブを過ごしてくれてありがとう。お菓子分けてくれてありがとう。

 
 私は始めに「1からやり直したかった」と言いました。やり直す事は無理でした。未来は変わるかもしれませんが、過去は変えられませんでした。でもみんなは私にやり直しの人生ではなく、続きの素晴らしい人生を歩ませてくれましたね。今の私を認め、これまでの私をみんなが認めてくれたから私はこれまでの人生を無駄にせずにすみました。本当にありがとう。私にとって、みんなはかけがえのない存在です。永遠の別れでもないのに、こんなに離れる事を寂しいと思ったのは初めてです。だから、これからの会う約束をいっぱいたてちゃおうかな!きっと、みんな新しい友達が出来て、髪とか染めて、自分の家庭を持ったり、今は自分が子どもだけどそのうち自分の子どもを産んだりしてどんどん新しい生活を歩んでいくんだろうね。その中できっと辛い事とかたくさんあって、乗り越えなければいけない時が必ず来るよ。そんな時のために私がみんなに教えてあげられる事が1つあります。辛い時思い出して心の中ででも声に出してもいいので言ってみてください。「マージ・マジ・マジーロ」。私の大好きなマジレンジャーの変身の呪文です。マジレンジャーが勇気とパワーをくれてちょっとだけ強く変身できることでしょう。かけがえのないみんなとの3年間に感謝しています。これからもよろしくね!私はみんなの幸せをいつも祈っています!