のぞみ寮通信

光風館

2014/12/17

光風館通信 第437号(12月16日)

< おかえり!そして改めて光風館へようこそ!!&誕生日サプライズパーティ開催! >

 11月中旬の寮体験プログラムに参加してくれたS.M君(1年)が12月7日(日)、光風館へ入寮してくれました。以前から「寮に入りたいんです!」と伝えてくれた彼がのぞみ寮生になり光風館へ戻ってきてくれたこと、本当に嬉しい限りです。おかえりなさい!そしてこれから光風館での寮生活を一緒に楽しんでいきましょう!寮体験プログラムに参加した時の文章を掲載します。

 

『寮体験プログラムを終えて』

 寮体験は衝撃の連続でした。先輩を見かけたら、昼夜問わず「こんにちは」と挨拶しなければならないこと。23時の消灯時刻になったらストーブまで消えてしまうこと。部屋から風呂場までほとんどの人が半裸で行くこと。他にもいろいろとありますが、どれも初めての体験のものばかりでした。

 1日目、日曜日の夕方に寮へ行った私は不安でいっぱいでした。寮本部で待っていると、光風館の同級生や先輩が迎えに来てくれました。荷物まで持ってくれて、とても嬉しかったです。その時、先輩に「ここは挨拶だけしっかりすれば、とりあえず先輩に嫌われることはないから」と言われました。挨拶は寮生の基本なんだとそこで実感しました。

 体験をしている中で寮の雰囲気に慣れず、家に帰りたいとまで思うようになってきました。それでも何日間かいる中でみなさんの温かさを知り、段々と寮生活に慣れてきました。そんなこんなで最後の木曜日には、男子寮恒例のジュース取りじゃんけんがありました。先輩が勝ち、ちょっと悔しかったですが…その反面、寮生の一員になれた気がして嬉しかったです。

 私はこれから入寮する予定です。寮体験をしたので、もう不安というものはなくなり、とても楽しみになりました。最後に私を受け入れてくださった寮務教師の先生方、寮の先輩方・同級生に感謝したいと思います。とても有意義な1週間でした。

 

 入寮した12月7日は山﨑飛鳥先生の誕生日ということで…S.M君(1年)歓迎会&誕生会を開催しました。みんなから飛鳥さんへのプレゼントは「格好いい洋包丁」でした!「自炊が出来る男になりたい」と言い続けていた飛鳥さん。これからその包丁を使って、どんどん挑戦してください。切れ味がいいので、くれぐれも指を切らないように気を付けてくださいね。

 今回はサプライズパーティにしようと計画していましたが…勘の良い飛鳥さんは当日バタバタとしている光風生や私を見て気付いていただろうなぁと思っています。私からのプレゼントは「カレーうどん」にしました。以前から「自由さんが作るカレーうどんが食べてみたいっす。カレールーを調合してスパイスやハーブなど入れて、たくさんのこだわりがあるんだろうなぁ」と言われ、相当なプレッシャーがかけられていました。ご期待に添えずスパイスなどを調合しませんでしたが、豚肉はカリカリに炒め、大量のネギや和風だしをしっかり入れて、隠し味に味噌を少々。旨みと味の深さを表現しました。もちろん光風生にも分けて、味わいました。ひとり当たり紙コップ1杯ずつの量しか作れなかったですが、余ったカレーうどんに群がる光風生を見て、もうちょっと作れば良かったかなと思いました。(片岡)

 

 

< 寮生はリア充? >

 前回発行した通信に不備がありました。11月誕生会の記事に『S.T君(3年)11月5日生まれ』が載っていないと本人から報告があったのです。「えっ、ちゃんと書いたはず…」と確認しても、載っていない。改行の編集をした時に間違って消したようでした。気付かずに本当にごめんね…。ということでお詫びとして、彼のことを記事にしたいと思います。

 彼は光風生みんなから「パンダさん」という愛称で親しまれています。私が寮務教師として来た4月当初、「お〜い、T!」と呼んだり、寮生との会話で「Tが…」と話したりすると、みんなの頭の上に一瞬「?マーク」が浮かんでいました。本人からは「パンダって呼んでください」と言われたり、「Tさん?…パンダさんね」と言ったりする光風生も少なくありませんでした。それ以来は私も「パンダ・パンちゃん」と呼ぶし、ほかの先生方への報告も「S.T、パンダが…」と伝えるようにしています。それに彼の身の回りにはパンダグッズがたくさんある徹底ぶり。これほどあだ名が定着している生徒はいないでしょう。

 9月のある日、彼が私に話しかけて来ました。「周りがリア充ばっかりでうんざりするわ!こっちは部活の練習で忙しいのに!」とのこと。『リア充』とは2chから生まれた言葉で「リアル(現実)の生活が充実している人物」を指すことらしい。彼女がいて高校生活を満喫している人物を指すようで、そのような人に対してパンダは怒っていたらしいのです。

「部活で忙しいこと、それもリア充じゃないのか?」と疑問に思いながら、私は彼に「俺たちだってリアジュウでしょ?」と言葉を掛けました。「えっ?」と呆気にとられたパンダにすかさず私はこう言いました。

「だって俺たち『リアルな猛獣』だから、『リア獣』でしょ?」

 周りにいた光風生は、私の顔をまじまじと見て「たしかにリアル過ぎる猛獣だ」と言い、妙に納得して去って行きました。なんでやねん!

 少し言わせてもらうけど…私は敬和学園・のぞみ寮・光風館で過ごしている以上、全員がリア充だと思っています。全員に彼女いるってことじゃなくて、現実の生活が充実しているっていう意味で。毎日同じ生活リズムだけど、昨日・今日・明日が全く一緒っていうことはないでしょ?毎日新しい出来事は何か起こるし、自分の興味や関心も変わってくる。一緒に楽しく遊ぶことだってあれば、誰かとケンカすることもある。寮生活の毎日が刺激的であっという間に時間が過ぎるでしょ?

 私は「君たちと一緒に過ごす時間が楽しい」と心の底から思うし、「寮生活の魅力をもっと知ってほしいなぁ」と日々考えています。他人の才能や人柄を羨ましく想う気持ちも理解出来るけど、自分に与えられている才能や周りにいる仲間の存在に気付いて、寮生活をもっともっと楽しんでもらいたいと思います。あとひとつだけ伝えると喜怒哀楽をしっかり表現し伝えること、それこそがリア充となる秘訣だと思うのです。 (片岡)

 

 

< 礼拝のお話 >

M.M(3年) 

 今回は「トイレットペーパー」について話したいと思います。みなさんご存じのトイレットペーパー。みなさんはこのトイレットペーパーを普段何気なく使っていることでしょう。特に我々、寮生はトイレで尻を拭く以外でも鼻をかんだり、何かをこぼした時に拭くのに使ったり、汚いゴミをくるんでポイするのに使ったりなど様々な場面で活躍してもらっています。

 さてこのトイレットペーパーさんの活躍には全て共通点があります。それは「汚い」です。トイレットペーパーさんは我々が出したゴミや汚物をイヤな顔ひとつせず綺麗に拭き取ってくれます。もちろんトイレットペーパーさんは無機物なのでイヤな顔をするわけではないのですが、このトイレットペーパーさんのように汚いことや人が嫌がることを進んで出来る人が世の中にはいます。

 1つ上の先輩である44回生の方々の中にも汚い仕事を進んで出来る人がいました。風呂の排水溝の中に溜まっている見るに堪えないヘドロを素手で掴み、捨てることが出来るのです。その時、周りにいた人達は「うぎゃー、鳥肌が!鳥肌が!!」と叫んでいました。私も「よく出来るな…」と思うのと同時に「凄いな、この人。」とも思っていました。みんなが嫌がる排水溝の掃除を平気な顔で出来るのです。その人のおかげで詰まっていた排水溝がキレイに流れるようになりました。

 汚いことを平気で進んで出来る人は自分の心もキレイなのだそうです。みなさんもトイレ掃除など汚いことを進んでやってみてください。そうすればべっぴんさんになれるそうです。

 

K.T(2年) 

 テスト1日目お疲れ様でした。手応えのあった人も思い通りに出来なかった人も明日以降のテストで良い結果が出るように頑張ってください。

 さて、みなさんは一日にどのくらい本を読みますか?それぞれ個人差はあると思いますが、ほとんど読まないという人も少なくないと思います。なので今回は「読書の効果」について話そうと思います。まず本を読むことでボキャブラリーが増えます。すると自分をより表現出来るようになり、自分の感情などが相手に伝わりやすくなります。物語を読むと、主人公を通して人間の感情がわかるので、相手の気持ちも理解しやすくなります。本を読むことで知識も増えます。すると自分の世界が広がり、さらに多くのことがわかります。また話題の幅も広がって、より深い話も出来るようになります。伝記を読むと、自分もこうなりたいというような人生のモデルが見つかるかもしれません。幼稚園児などの小さい子どもは、絵本を読むことで最初に文学を学び、想像力を養い、感情を豊かにします。

 年を取ってからでも、アルツハイマーになりにくくなるという結果も報告されているそうです。同じ時間、散歩したり音楽聴いたりするよりも読書するほうがリラックス出来るそうです。テスト勉強の気分転換にも良いのではないでしょうか?

 そして高校生である今、悩み事も多いと思います。この世にある無限とも言える本の中にはみなさんと同じ悩み事を持っている人が書いた本も必ずあります。悩んだ時、本が一番良いアドバイザーになるかもしれません。ぜひたくさん本を読んでください。

 

T.T(2年) 

 今日は「宝」について話したいと思います。みなさんは「宝」と聞いてどんなイメージを持ちますか?ほとんどの人はお金を考えると思います。ほかにも部活をしている人はスポーツ道具や楽器なども宝として、大事にしていると思います。僕の場合はお金やスポーツ道具はもちろんですが、一番の宝は友達や家族です。なぜかと言うと、友達や家族はかけがえのない大切な存在だからです。「たとえ離れていても心は繋がっている」と思います。

 これから3年生は、高校卒業後ひとり一人が違う所に行き、離れ離れになります。前にもお話しましたが、僕にとって光風生全員が家族なので、離れていても家族との絆がある限り、その繋がりは永遠に切れないと思っています。ですので、僕はこれからも僕の大切な宝を大切にしていいきたいと思います。

 

M.H(2年) 

 1年生は社会科特別授業、2・3年生はテスト最終日お疲れ様でした。疲労が溜まっていると思うので、今日はゆっくり休んでください。

 今日は「笑い」について話したいと思います。インターネットで調べると、笑いとは楽しかったり嬉しかったりなどを表現する感情表現行動のひとつと出てきます。笑いには作り笑い・苦笑い・思い出し笑い・愛想笑いなどと多くの種類があります。ですが、大抵笑っている時は楽しかったり嬉しかったりする時ですよね?

 しかし、笑いにもよくない笑いがあると思います。それは、人をバカにする笑いです。この笑いは笑っている人はおもしろいだろうけど、笑われている人は恥ずかしいしバカにされているので腹立たしい気持ちもあると思います。なので友達が失敗してしまった時には、バカにして笑うのではなく、一緒にいて相談にのってあげたらいいと思います。そうすれば、人をバカにして笑うよりも何倍も幸せな笑いを手に入れることが出来ると思います。