のぞみ寮通信

光風館

2014/11/09

光風館通信 第433号(11月9日)

< 今年度2回目の部屋替え〜新しい部屋で新たな出会い〜 >

 10月20日(月)今年度2回目となる部屋替えを行いました。3年生部屋は変わらず、1・2年生部屋をシャッフルしました。光風生は誰と一緒の部屋になるかを楽しみにしていたり、「4階は玄関から遠くて面倒くさいからやめて」と寮務教師へ申し出ていたりしていました。全員の希望通りになることはありませんので、ご理解くださいね。新しい部屋になって3週間が経ちました。点呼の時、隣の3年生が遊びに来て話していたり、同じ部屋なのにひとつのベッドで一緒に寝ている1年生がいたりと新しい人間関係が築けているようです。

 学校生活だけでは決して話すことのなかった先輩・後輩がいることでしょう。寮生活の中で新しい出会いがあり、たくさんの先輩・後輩との関わりがあります。3年生はもうすぐ卒業・卒寮していきます。今まで築いてきた同学年との関係性も大切にしながら、後輩たちの隣部屋での新たな出会いを大切にしてください。光風館のこのメンバーで過ごす時間も限られています。先輩・後輩含めて、寮生活だからこそ出会えた仲間たちとの時間を大切にしてほしいと願っています。(片岡)

 

 

< 誕生日おめでとう! >

 10月23日に10月の誕生会を行いました。おめでとう!

 今回のリクエストは「キムチチヂミ」でした。チヂミは日本で“韓国風お好み焼き”と呼ばれているように、韓国のソウルフードでもあります。外はカリッ、中はモチッとした食感が人気でタレに付けて食べるのが主流です。今回は大皿サイズを3枚焼き、持って行くと箸を握りしめて待ち構えていた10月誕生者たち。今すぐにでも食べようと意気込んでいる中、落ち着かせて写真撮影をしました。撮影が終わり、みんながガツガツ食べている横で確認すると「あれ?ひとり足りなくない?……あっ、Tがいない!」と気付いた時にはもうすでに遅し。大きなキムチチヂミがたったの数分で無くなっていました。翌日、T君(2年)に声を掛けたところ、誕生会の約束を忘れて爆睡していたそうです。「僕が悪いので別にいいですよ…」と落ち込んでいて、あまりにもかわいそうだったので…後日、特別に彼のためにキムチチヂミを焼きました。写真の嬉しそうな笑顔を見て、少し安心しました。

 T、本当ごめんね。そしておめでとう!(片岡)

 

 

< 知らずのうちに日々成長! >

 季節は秋となり、肌寒くなって上着を着てしまうので最近はあまりわかりませんが…光風生が着ているTシャツはユニークなモノが多いです。「真面目・誠実」と書かれたTシャツを着ていたり、一瞬目を疑うような柄がプリントされているTシャツを着ていたり、「日々成長」と書かれているTシャツを着ていて「どこが成長してんねん!」と突っ込まれたりする光風生もいます。寮着でも個性を主張している姿に徹底しているなと感心させられることもあります。

 11月8日(土)秋のオープンスクールが開催され、寮生をはじめとするたくさんの敬和生が“オープンスクール労作生徒”として手伝ってくれました。光風生も活躍し寮案内をしている姿や中学生や保護者とすれ違う時に大きな声で挨拶している姿を見て、とても嬉しくなりました。日頃の寮生活で挨拶をしている成果が出ているのだと思い、大きな声で挨拶することはこんなに清々しい気持ちになるのかと改めて実感しました。

 また嬉しい出来事はオープンスクールの時だけではありませんでした。オープンスクール前日、中学生が夕食時に見学をしていました。中学生と保護者の方が食べ終わり、ちょうど本部に来た光風1年生に「食器を下げて」とお願いしました。そしたら中学生は「自分で持っていきたいです…」と言った瞬間、その光風1年生は「じゃあ僕についてきて!教えるよ!」と言い、案内し丁寧に教え始めました。焦りながら仕事をして先輩に注意されているいつもの彼とは違い、その彼の背中は輝いていて頼もしかったのです。その後、「どこ出身?運動は好き?サッカー部に入らない!?いやぁ後輩が出来るなんて嬉しいなぁ〜俺ももうすぐ先輩かぁ」と質問の連続に中学生はタジタジでしたが…中学生の表情は緊張が解けて、少しずつ笑うようになっていました。

 そのまま光風館を案内し、週末の夜に談話室でくつろいでいる寮生の姿を見学してもらいました。5分程の立ち話で「寮生活は大変だけど楽しいからおいで」と声を掛けたり、出身地や入っている部活などの自己紹介をしたりする光風1年生たち。中学生に寮を案内し、保護者の方の質問にもわかりやすく返答し説明出来る、その光風1年生の姿に私は感動しました。右も左もわからないまま入寮してきたあの時から確実に君たちは「日々成長」しているのだと気付きました。

 寮生活の中で個性を主張する光風生も、自分からはあまり主張しない光風生もいます。それはどちらもありです。自分とは違う考え方をする人がいて、当たり前。その個性を認め合うことで「寮生活は大変だけど楽しい」と思えるのではないでしょうか?

 敬和学園で過ごす限られた時間の中で光風生全員のさらなる成長に期待しています。(片岡)

 

 

< 礼拝のお話 >

Y.A(3年) 

 今日は入試についてお話ししたいと思います。3年生はいよいよ受験の時期を迎えました。すでに進学先を決めた人もいますが、多くの人は大学入試を控えて頑張っていると思います。2年生は来年、1年生は再来年とまだ入試まで時間があるように思うかもしれませんが…1年間なんてあっという間に過ぎてしまいます。テストで赤点を取らなくても、授業中に寝ていたり課題を出していなかったりすると、成績が悪くなります。自分で進学先を決めて希望しても、評定平均値が足りなかったり、推薦を受けられなかったりしてしまいます。評定平均値が少ないと受けられる学校の枠が少なくなってしまうので、1・2年生のみなさんも今からでも遅くないので、勉強を少しずつして、評定平均値を上げるため努力しましょう。

 

Y.H(3年) 

 今日は「言葉の力と大切さ」について話したいと思います。

 みなさんは普段の自分の発言を気にしていますか?人という生き物は何気ない一言で傷ついてしまいます。言葉は遣い方次第で人を傷つけることも励ますことも出来ます。日本では言霊といい、昔から言葉には特別な力があるとされてきました。それをうまく遣えるかはその人次第ですが、少し気をつければ変わっていくかもしれません。

 例えば、この頃、軽々しく死ぬという言葉を遣っている人が多い気がします。そこで私はひとつ提案したいと思います。死ぬというのではなく、「強く生きろ」とでも言ってみてはいかがでしょうか?死ねないのもなかなかの苦しみになると私は思うので、効果はあるのではないでしょうか?なのでみなさんも言葉は大切に遣いましょう。

 

W.K(3年) 

 今日は「野望」について話したいと思います。

 みなさんは野望を抱いたことはありますか?野望と聞くと、あまり良い響きではないかもしれませんが、悪いものではありません。野望を抱くと言うことは、目標に対して努力するための力の源みたいなものです。決して、世界を支配するなどのばかばかしいものではないのです。みなさんも何か努力する時に小さな野望を抱いてみてください。

 例えば、テストで良い点を取りたい時、「自分は一位になるんだ」と考えたり、スポーツで「あいつよりも上手になるんだ」と考えたり出来ます。必ずしも思い通りにならないかもしれませんが、点数が上がったりスポーツが少し上達したりすることが出来ます。しかし、野望が強すぎると友達関係に傷がついてしまう場合があるので、注意しましょう。みなさんも小さな目標から大きな目標のために、野望を抱いてみましょう。