のぞみ寮通信

みぎわ館

2014/10/24

みぎわ館 第208号(10月9日)

1、2年生の部屋替えの前に記念にパチリ!

最後に同じお部屋のメンバーで夕ご飯!!

「一緒のお部屋でありがとう!」

 

 

 

ロールモデルの宝庫 

 男子寮出身の大望館担任、堀越先生がポツリ。「昔の寮生は、こんなに勉強してなかったよなあ」と。話は今の皆さんが勉強に向き合う姿について・・・。「年々、皆さんのテスト勉強に向き合う姿勢が向上している」という話に。実際、見るからにはかどっていると言う姿勢に比例して、寮生の皆さんの成績はしっかりと上がっています。つい先日、寮務教師間で皆さんの勉強に向き合う姿勢について話していました。このプラスのスパイラル現象が起こる要因の一つとして考えられるのは寮生ならではのロールモデルがある事抜きに、このような寮生の成長は語れないのではないでしょうか。ロールモデルとは、具体的な行動や、考え方のお手本となる人物の事を(ロール=役割、モデル=規範)言います。

 先日、テスト前の事でした。自習時間も終わった頃、ある3年生が、2年生のために自分で作った対策ノートをコピーしてあげていました。3年生は「これをやったら、完璧!テストは100点取れるから!しっかり暗記してね」。2年生は大事そうにプリントを受け取り、その場を去って行きました。勉強の仕方をしっかりと伝えた3年生も満足そうにその場を去って行きました。この様に1、2年生は日常的に3年生のノウハウを様々な場面で伝授してもらっています。ある時は勉強、そしてある時は生活の規律について。はたまた、日常の楽しみ方!に至るまでです。この様な先輩達の姿は、後輩達の目には日常的に、我々大人には分からない程の輝きとなっています。この輝きは、「自分も挑戦してみたい」「自分にも何かできる事あるかな」と言うような意欲を刺激します。あこがれの先輩の姿からのロールモデルは、押し付けられた役割のそれとは違う、生きることに積極的なエネルギーが沸いてくるのは言うまでもありません。

 人は、無意識のうちに「あの人の様になりたい」と言うロールモデルを選び、その影響を受けながら成長すると言われています。そんなロールモデルが寮生活には沢山散りばめられているのですから、みんな多少の困難も乗り越えていこうと思えるのではないでしょうか。更にこのロールモデルは、女子校で培ったロールモデルを見た女性の方が社会のリーダーシップになる率が多いとよく言われます。理由としては、「異性の目を気にしないで自己表現ができる事で、自分の表現が豊かになる」と言う事だそうです。

 そう言えば、初夏のガーデンパーティーを企画した時も、「男子は呼ばないで」だったり、男子寮で言えば、夜間の野球大会には女子は呼ばないで、と言うのがお決まりです。何故なら、どちらの言うことも同じ。「本領発揮しなくて、格好ばかり気にしてしまって、結局、面白くない」からだそうです。どうやら、成長するための要素として、「異性の目を気にしないで、自己表現してみる」と言うのがポイントのようです。本当の楽しさを見出すために、そして自分の本領発揮ができるために、色々な学びを日々深めて寮生活を送ってください。(榎本)

 

 

 

大人顔負け…寮生のチカラ!

 ある晩、いつも通りのんびりした事務室に「もうやだー!」という声が響きました。何事かと思ったら、2年生の一人が泣いているではないですか。「おやおや、どうしたの?」と、その場にいた榎本先生と私はびっくりしながらも、彼女の悲しみを聞いてみました。「こんなことが上手くいかなくて……もう何でだろう!もー!」と少々お疲れ気味なAさん。この時期、修養会やらテストやらでいろいろ大変でしたよねぇ。いつも朗らかな空気をつくってくれるAさんだけに、ちょっと心配……。と思ったら、すぐ近くにいた同じ委員会だった3年生のAさんは、すかさず「Aちゃん、そんなこともあるよ~!大丈夫だよ!」と励ましの声をかけてくれました。さすが、経験者の言葉は大きい。そしてAさんと仲良しのHさんは、「うんうん、つまりはこういうことだったんだね。でもさ、誰も何も悪くないよ~。」と、肩に腕を回しながらゆっくり話を聞いてくれていました。その姿を見て、ふと「あぁ、寮生って大人にもできないことをこなしてしまう力があるんだ!」と思いました。急かすことなく、その人のペースに合わせることも時に必要です。彼女たちの日常から、またまた学ばされました。ありがとう!(遠藤)

 

 

 

礼拝の話

2年生 H.A

 みなさんは、「敬和に来て変わったな」、と思うことや、「変わったね」と周りの人に言われた事がありますか。私は、1年半くらい敬和に来て生活していますが、私は「よく変わったね」、と言われます。家族や寺尾に居るおばあちゃんとおじいちゃんや十数年通い続けている美容院のお姉さんや、お兄さんに言われました。私は「私のどこら辺が変わったの」と聞くと、皆は同じ様に「性格が変わったね」と言います。「前よりも話すようになったし、雰囲気も明るくなったね」と。そんな私でも、前の自分と今の自分を比べると変わったなと自覚しています。

 私は保育園、小学校、中学校の時は、全くというけわじゃありませんが、人とあまり話さなくて、はなしかけられたら話すみたいな自分から相手に話すということがとても少なかったです。家にいても、家族とはあんまり話すことは多くありませんでした。でも、寮生活を通して、人と話す事が前よりも増えて自分なりのペースですが、少しづつ変わったと思います。色んな事に取り組んでみたり、相手の悩み事に一緒に悩んだり、苦しくて泣いたり、一緒に楽しい事して笑ったりなど、今までの自分では考えられなかった事をしていて見えなかった自分が見えて、すごく楽しいなと思います。この事を、家族に言ったりすると、「敬和に来てよかったね」と言われます。私も、敬和に来て本当に良かったなと思います。こんなにも180度くらい自分の性格が変わったのは、敬和のお蔭だと思います。後、一年半くらいの自分はどんな風になっているのか、今でもすごく楽しみです。皆さんも敬和で、色 んな事をやってみると、新たな自分が見られるかもしれません。