のぞみ寮通信

みぎわ館

2014/10/15

みぎわ館 第207号(9月25日)

敬和の会にて・・・

 修養会から戻った次の土、日曜日に関東地区の敬和の会に行ってきました。東京の亀戸と、横浜の2ヵ所です。そこでは、日頃の学校での皆さんの様子や、寮生活での近況を報告をさせていただくと共に、参加者の方々の声を聞かせて頂きました。保護者の方々のお話の中には、敬和に入学、そしてのぞみ寮に来るまでの話をしてくださる方もいらっしゃいます。また卒業生も来てくれました。卒業生は2人でどちらも男子寮。「とにかく入ってください。寮は絶対、絶対楽しいですから」と、のぞみ寮をしっかり宣伝してくれていました。その内の一人の内容を少しだけ紹介しましょう。

 

 「自分は、両親ととても折り合いが悪かった。そんなんで早く親元を離れたかった、だから、ここの学校に決めました。そして、3年間の寮生活、初めは携帯電話がない生活が生きづらかったけど、次第に、友達と一緒の暮らしでいろんな事をしている生活の方が楽しくなっていました。卒業した今、実感しています。本当に敬和は生活するのに、コンビニは近くに無いし、パソコンも自由に使えない。今時の若者目線で見たら、本当に不自由だけど、その分、人間関係づくりを学ぶにはもってこいです。暖かい人間関係は、自分を育ててくれたように思います。本当に行って良かった。自分でもびっくりなんですが、今では、父親と、飲みに行ったり、相談にのってもらったり、本当に両親との会話もとても上手くできるようになりました。」

 この話を聞いていた傍にいるご両親も、深々と頷かれていました。

 彼は、自分の中のモヤモヤとした感情や、ぐるぐると頭を悩ませていた事が、寮生活を送った事によって、自分に実りある成長があったと言う話でした。

 出張から戻ってふと、思いました。「皆さん自身が自分の人生を開こうと、敬和学園に来てくれたんだなあ」と。そんな事を思った時、いつにも増して皆さんの様子が生き生きと輝いて見えました。(榎本)

 

 

 

1通の手紙

 この週末にみぎわ館のある保護者の方からお手紙をいただきました。

~Aさんからのお手紙より~

(ご本人の承諾を頂いて匿名で載せさせて頂いております。)

「先生、お元気ですか。いつも我が子がお世話になっております・・・中略~。」

 「ところで、先生、ありがとうございます!!みぎわのホームページ9月11日づけの写真が、嬉しくて、うれしくて。学校へ行く直前でしょうか。みぎわ館の仲間と一緒にみんなが笑顔で、その中に笑顔の我が子がいる。この写真を見て、嬉しくて涙が出てきます。みんなが笑顔でいるのは最高ですね。ほんの一瞬の笑顔だったかも知れません。まだまだ悩んでいる事が沢山ありますもの。でも、この一瞬の笑顔、、私たちに見せてくれて感謝です。私は、この写真を見ていつも力をもらっています。

 敬和学園に入学、入寮から1年半。アッという間に過ぎた感じがします。笑顔がちゃんと、できるようになったんだなあ、と嬉しくて嬉しくて。

 子どもの笑顔が見たくて、親は頑張っているような気がします。」

                              ・・・・・後、省略~。

 この一通の手紙を見て心が熱くなったのは言うまでもありません。

・・・子どもの笑顔が見たくて、親は頑張っている・・・・この言葉は、180人余りの寮生の保護者の方皆さんを代表する言葉ではないでしょうか。

 敬和の会での親御さんのお話、そしてこの一通の手紙の言葉。

改めて、この寮に信頼を寄せてくださっている想いこそ、のぞみ寮の何よりもの支えだと実感しました。(榎本)

 

 

テスト勉強やってます~!!!

 

 

 

< 礼拝の話 >

1年 I.M

  みなさんは、何か目標を持った時、自分から動こうと努力しますか。それとも、何かキッカケができるまで後回しにしますか。私は、どちらかといえばキッカケを待ってしまう方です。しかし、最近、ある出来事で、私は大きく変わりました。

 夏休み前から私は、それまで入っていたバスケ部をやめて、ずっと入りたかったけど、それこそきっかけがつかめなかった器楽部に入部したいなあと考えていました。しかし、休みが少なそう、大変そう、厳しそう、というイメージから、入部を迷っていたのです。夏休みの間じっくり考えました。器楽部のサイトを見ながら、「たのしそうだなあ、思い切って入ってみようかな・・・」と思う日もあれば、「ただでさえ自分の事で手一杯な私が、器楽部に入ったとしても、どうせ私のことだからまた、すぐやめてしまうのではないか。やっぱりこの話は後回しに・・・」「いや、でも」といった感じで、私にとっては、とても思い悩んだ夏休みでもありました。

 何だかんだで、「やる気があったら入部しよう」というあまりにもいい加減な気持ちで夏休みが明けました。しかし、そんな気持ちでキッカケを待っていても、特に何も心境の変化はなく、器楽部の件は後回しになったまま、毎日が過ぎていきました。

 夏休みが始まって2回目の聖書の時間。思いもしなかった、この時に、私は、決断しました。

 その日の授業の一部で、聖書の野間先生が、こんなお話をされました。「チャンスの神様には、前髪しかなく、後ろ髪は生えていません。そして、チャンスの神様に出会っても、のんきに自己紹介なんかしていたら、すぐどこかへ走り去ってしまうんです。チャンスの神様を見つけたら、素早く前髪をつかんで、チャンスをゲットしなければならないのです。」私は、このお話を、初めは何となく聞いていましたが、話を聴いているうちに、今の自分と照らし合わせていました。慎重派の私は、チャンスの神様を見つけても、丁寧に自己紹介し、よく考え、迷い込んでしまいます。迷う事も大事ですが、あまりにもグダグダしていると、チャンスの神様はすぐに逃げていってしまうのです。つまり、「思い切って、取りあえずやってみる、飛び込んでみる」という事も重要だということを学びました。そして私は、「ここで入らないでいつ入るんだ!」という気持ちになれました。そしてその週が明け、私は念願の器楽部に入部しました。

 そして、今に至りますが、今は楽しくてしょうがないです。私は、ずっとやってみたかったドラムを担当し、助っ人としてピアノやギターもする事になりました。こんなに一度に背負って大丈夫なのかな?という気もしますが、楽器3つもやるなんて面白そうだし、やってみよう!という気持ちで引き受けました。これがどのような結果を招くかは私を含め誰も知りません。でも、何かを始めるということ、そしてそのために精一杯頑張るということは絶対に、少しでも自分を大きくさせることでしょう。

 私は、正直、グダグダと入部を迷っていた時間をとても後悔しています。ですが、もっと後回しにしていたら、・・・と、今考えると、それこそ恐ろしいです。

 みなさんは、今、何か始めたいけど、飛び込めないことはありますか。チャンスの神様は待ってくれませんから、思い切って前髪を掴んでみて下さい。自分あるいは周りに何か変化が起こるかも知れません。

 

 

 

あま~いあま~いとうもろこし!収穫できました!

  このとうもろこし、夏休み中に、とうもろこしの苗が生えていたのです!まさか!(実は、夏休み中に施設の海老名さんが植えて下さったのです)

 8月前半からの植え付け、約2ヶ月間!先日10月2日の朝にとうもろこし収穫!その数5本を、その場で茹でて、その場で頂きました。

 この味を皆さんにお分けできなかったのが残念ですが、また来年春もチャレンジしますので、乞ご期待!2年生のK.Mさん先頭に呼びかけてくれています。

 このとうもろこし実は、生でも十分美味しいんです!丈は差ほど大きくないですが、実がプリプリでとても美味しく、秋の味覚に舌鼓。ご馳走さまでした!(榎本)