のぞみ寮通信

光風館

2014/10/14

光風館通信 第429号(10月8日)

< 受洗おめでとう! >

 9月28日(日)、日本基督教団新潟教会にてO.N君(3年)が受洗しました。受洗と聞いてわからない光風生も多いと思います。受洗とは、洗礼を受けるということ。つまり、『私はこれからの人生をクリスチャンとして生きていきます』という意思表明であり、それをキリスト教界では『信仰告白』と言います。原則としてクリスチャンになったこと、受洗したことの取り消しは出来ないので、大きな覚悟が必要となり人生の中で大きな決断となります。一生に一度しかない、その姿をたくさんの光風生とラグビー部員や敬和生が見守り、礼拝に出席していました。温かい雰囲気の中、とても嬉しい喜ばしい気持ちになりました。本人の力強い信仰告白を記載しますので、ぜひ読んでください。

 

 「私の祖父は牧師をしており、また祖母もクリスチャンであったため、私は幼少の頃よりキリスト教との関わりが与えられました。最初、教会に行くことに不安があり、なぜ分厚い本を読むのか? なぜ歌を歌うのか? 祈りとはなにか…?など疑問がたくさんありました。しかし、この時は、親しい友人と遊んだり、教会でお菓子やジュースをもらったり、また牧師先生との交わりが楽しくて毎週のように教会に足を運んでいました。

 私が中学校に入学したころ、祖父がアジア学院に務めることになり、それにより私もアジア学院との関わりが与えられました。アジア学院には様々な国際的背景を持つ、外国の方々が来られます。その人たちと一緒に作業をしたり、楽しく会話をしながら食事をしたり、礼拝をしているとアジア学院の土台にキリスト教が大きく存在しており、同時に作業をしている学生一人ひとりもキリスト教によって支えられているように思いました。学生さんたちのお互いを大事にし合いながら、学び合い、高め合う姿がとても印象的で、魅力的であった反面、世界や社会では反対の事が起きていると思い、なぜこのようにして支え合わないのだろうかと思うようにもなりました。

 そのような疑問を抱いていた時に、中学3年であった私は高校進学の壁にぶつかりました。自分の志望校と親の希望が合わず、悩んだこともありましたが、祖父母の紹介で敬和学園高校に出会いました。敬和のパンフレットには「自分探し」「一人ひとりを大切にする」という言葉が書かかれてあり、この言葉に惹かれて敬和学園高校に入学しました。

 入学当初は、親元を離れての寮生活に強い不安がありました。しかし、皆と共に食事をし、作業をし、礼拝をする。そのようなキリスト教を土台とした寮生活により、私が抱いていた不安はすぐに解消されました。

 入寮して初めての週末に、先輩に連れられて新潟教会の礼拝に出席しました。キリスト教の礼拝には、以前も参加したことがありましたが、賛美歌でタイコを叩いたり、手話賛美があったり、牧師先生の話も面白くて分かりやすい、全体的な雰囲気の明るさに強く惹かれ、それから毎週のように通うようになりました。今ではこの新潟教会が自分のホームグラウンドのような感じを抱くまでになりました。

 敬和で始めたスポーツにラグビーがあります。ラグビーは不思議なスポーツで、仲間のために骨が軋むような中でスクラムを組んだり、身を挺してボールをつないだり、相手の足元に向かって果敢にタックルすることが求められます。それら一つひとつのプレーがキリスト教につながっているようにも感じます。

 高校3年になり、大学進学を考えるようになり、私は敬和の45回生学年テーマでもある「仕える」を強く意識するようになりました。ラグビー部で震災被害を受けた宮城県に支援労作に出かけたこともありましたが、そのような中で自分が志望する大学がキリスト教を土台としたミッションスクールであり、またその推薦受験に関してもキリスト教を自分の揺るぎない柱とすることが求められます。私は今までの歩みを振り返り、それらがこの進路に深く結びついているように感じました。敬和での生活や、新潟教会に通う中で幼少の頃に私が抱いていた疑問、分厚い聖書を読む、賛美歌を歌う、共に祈りを捧げるという謎は解き明かされ、今の自分を支える大きな力になっていることを感じます。私は、この先の人生も、このようなつながる一人ひとりに生きた力を与えるキリスト教を支えにしながら歩みを進めていきたいと願い、ここに洗礼を志願します。」

O.N

 

 またI.T君(3年)も8月3日(日)、日本基督教団龍ヶ崎教会にて信仰告白をしました。牧師である彼のお父さんは彼が小さい頃、幼児洗礼を授けてくれました。なので今回、I.T君(3年)は自分の意思で「クリスチャンとして生きていく」という決意表明をしました。さらに日本基督教団では8月第一週を平和聖日と定めています。その日の朝、私のところへ「今日信仰告白をすることになりました」と急な連絡が入り、バタバタと準備したようです。「写真を見せてね」と伝えたけど、撮り忘れましたとのことで通信にも記載出来ず残念です…。しかし、平和聖日礼拝の中で信仰告白をすることに、親の想いと導きを感じています。クリスチャンとしてどう生きてほしいかという使命を与えられたのではないでしょうか?礼拝が守られたこと、そして尊敬する家族や小さい頃から面倒を見てくれた教会員のみなさんの前で信仰告白出来たこと、嬉しいひとときだったことでしょう。

 洗礼の仕方は宗派によって、それぞれあります。礼拝堂講壇の奥に大きな水槽があり、牧師に身体を委ねて後ろ向きにざぶ〜んと入る洗礼もあります。今回、O.N君(3年)は牧師の前にひざまずき、牧師が水で濡らした手を彼の頭に3回添えるという形式でした。

 私は2009年11月22日、日本基督教団東神戸教会で受洗しました。洗礼を授けてくれた牧師は47回生修養会の講師 川上盾牧師でした。私が生まれた時に会津若松に赴任し、父と親友なので今でも親しい付き合いをしています。牧師は私に授洗することをとても嬉しかったようで…大きな手いっぱいに水をすくい上げ、頭にバシャッと3回かけてくれました。頭から滴り落ちる水でビチャビチャに濡れた私を見て、教会の子ども達は小声で「うわぁ、凄い…。めちゃ寒そう。大丈夫?」と。でも私の顔が濡れているのは水のせいか、涙だったかわかりづらかったので結果オーライでした。新しい一歩を踏み出し、新たな決意を持つことが出来ました。

 敬和学園に入学するまでキリスト教に触れる機会が少なかった光風生もたくさんいることでしょう。今まで知らなかったキリスト教の世界に驚くことも多いと思います。受洗しなさいとお願いすることはしませんが…せっかく敬和学園に入学し、のぞみ寮で生活しているのだから、なるべく多くキリスト教に触れてみてください。

 寮生は朝の全校礼拝、夜の各館礼拝、毎週日曜日誘い合って行く教会での礼拝を守っています。その中では、お話を聴くことやお祈りすることで自分の気持ちを落ち着かせる時間となっていることでしょう。各館礼拝のお話は生徒主体なので、たくさんの人や仲間の想いを聴くことになります。そのお話をする人と向き合ってほしいと願います。そうすることで自分自身と向き合い、仲間と共に生きていることを感じ、大きな存在に今日も生かされていることに気付くはずです。それは敬和学園のぞみ寮が大切にしている「自分との出会い、他者との出会い、神との出会い」を体験することになります。礼拝の時間をこれからも大切にしていきましょう。(片岡)

 

 

<礼拝のお話>

C.T(1年) 

 みなさんは集中して仕事や勉強をしたいのに、他のことがついつい気になってしまう…そういう経験はありませんか?そうなれば、結局予定を終わらせることが出来ないということになってしまいます。そこで脳を集中モードにする方法を3つほど、お話ししようと思います。

 1つ目は苦手なことこそ、小さな一歩を強引に踏み出すことです。これをすると脳の一部である即坐核という部分が実際の行動で刺激されると活発になるそうです。

 2つ目はだん中というツボを押すことです。息を吐きながら押して、吸いながら離す、これを7〜8回繰り返します。そうすると、落ち着いて集中出来るそうです。

 3つ目は集中力を高める色を見ることです。集中力を高める色は青色です。青を見ると、精神的にも肉体的にもリラックスして、安定した状態を保つことが出来ます。そして精神を落ち着かせることも出来るので、集中して何かに打ち込むことに適した色です。青や水色など寒色系統の色なら、その効果が期待出来ます。このお話がみなさんの為になると嬉しいです。

 

M.K(1年) 

 今日は自分が半年の中で感じたことについて話そうと思います。正直なところ、まだ寮に馴染めていない自分がいます。なぜ、そう感じるかというと今のところは大丈夫なのですが…金曜日に家に帰ると日曜日に戻れなくなる時があるからです。

 しかし、今の自分と半年前に入寮してきた時を比べてみると、自分なりに変わったと思います。それは挨拶についてです。今でも前より少なくなりましたが、寮と学校共に忘れてしまいます。半年前は寮と学校でも挨拶が出来ていませんでした。特に学校での先輩への挨拶が出来ていませんでした。しかし、半年前に比べてだいぶ良くなったと思います。自分は半年間で多くの失敗をしてきました。そして、良くなっているか悪くなっているのかは、わかりませんが…フレンドリーすぎるでもなく頑なでもなく、ちょうどいい関係を先輩方や友達と作っていけるように変わりたいと思っています。これからの2年半で変わっていけたらと思っています。

 

W.M(1年)

 今日は身体の中にあるツボの凄さについてお話ししたいと思います。みなさんはツボのことをどこまで知っていますか?普通なら肩こりや腰の痛みがある時にしかツボを押さないと思います。ですが、いろんなツボを押すことでニキビや腹痛、イライラを抑えるなどまだまだたくさん治すことが出来ます。でもなぜツボが効くのでしょうか?それはエネルギーの循環する道筋経絡と呼ばれるところが関連しています。それは身体中のあらゆる場所を巡っていて常に身体の隅々のエネルギーを送り込んでいると考えられています。そして、この経絡という通路にツボ経穴と呼ばれるところがたくさんあります。このツボは非常に不思議なところで刺激すると、その刺激がツボの所属する経絡に沿って伝わり、身体の不調が改善されるのです。例えば、ひどいアトピー性皮膚炎と気管支喘息も1ヶ月の治療で素晴らしい効果が実感出来ます。というふうに人間の身体の中にはこうした不思議なツボが360以上もあります。みなさんもツボを覚えて損することはありません。興味がある方はぜひ試してください。僕で良ければ教えることがあるかもしれません。

 

O.S(1年)

 今日は「失敗から学ぶこと」と「仲間の大切さ」についてお話ししようと思います。僕は先週木曜日にこの場のお話でアゲインをもらいました。最初は、「なぜあの話がアゲインなんだ。」と、とてもイライラしていました。でも周りの友達や先輩から「Wikipediaの丸写しはダメだろう」や「お話が短い。実体験が入っていない。」「テスト前なのに頑張りすぎるなはないだろう。」など手厳しいけど貴重な意見をたくさんいただきました。これを聞いて、「なぜ自分が悪いのにイライラしていたのだろう」と深く反省しました。そして今度はパソコンで調べず、お話を長く実体験を入れるなど友達や先輩の意見を活用して、お話の日にちゃっちゃと書くのではなく、何日か前から書くということをしてみました。

 これらのことから僕はあの失敗のおかげで多くのことを学び、多くの仲間との絆も深まったと思います。そして、これからは人のアドバイスをよく聴き、仲間を大切にしていきたいです。