毎日の礼拝

毎日のお話

2014/09/16

小西二巳夫(校長)

ヨハネによる福音書 18章36節

井上ひさしの『兄おとうと』は、民本主義を唱える吉野作造とその弟を描いた脚本だ。兄弟で国家を巡って大喧嘩する。厳格な兄は、間違った事は言ってはいないが、ゼロトレランスで容赦ない。聖書によく出てくる律法、これにより社会の平和が決まってくるが、ゼロトレランスでもある。しかし、イエスはそれだけでなく、「なぜ」と問い続けた。考えを確かなものにしていく事が大切で、物事の背景を考える事が人間本来の生き方であると、イエスは自身の生き方を通して教える。