のぞみ寮通信

光風館

2014/07/02

光風館通信 第423号(6月30日)

< 光風館大掃除〜網戸貼り〜 >

 部屋替えの翌日、光風館では大掃除を行いました。部屋ごとに掃除箇所を割り当てられ、徹底的にキレイにします。常日頃からキレイに掃除しようと心がけていますが、やはり男子高校生が47名も生活していますので、大掃除の数日後には自然と男子寮っぽくなります。(詳しくは書きません。みなさんのご想像にお任せします。)なので光風館では、月一回のペースで大掃除を行っています。今回は部屋替え完了後でしたので、新しい部屋の住人での大掃除となりました。

 部屋ごとの掃除箇所が終わったら、1年生は網戸貼りをしました。これからのシーズンの必需品であるので、古くなっていたり穴が空いていたりしたものを貼り替えました。恥ずかしながら、私は網戸貼りをしたことがありませんでした。寮生に網戸貼りが出来るか呼びかけたところ、U.J君が「昔、やったことがありますけど…あれ、難しいんですよ」と申し出てくれました。

 最初に私と寮務教師の山﨑飛鳥さんに教えてもらいましたが、汗だくになりながらもとても簡単に貼っていました。そこに大掃除を終えた1年生が集まり、手分けして網戸を貼る人やしっかり押さえる人、「網戸貼りローラーを使わせてくれ!」とせがむ人までいました。全部で10枚程でしたが、U.J君は最短5秒で貼ることが出来たと自信満々の様子でした。ピンと貼られた網戸から吹く風は、とても気持ちよく感じてもらえたのではないでしょうか?

 これを読んでいる保護者のみなさん!この写真に写っている1年生は網戸貼りを習得しましたので、夏休みに帰省した際には実家の網戸貼りをぜひ任せてください。

 今まで体験してこなかった洗濯や食器洗いなどをこの寮生活で経験して、寮生は口々に「親のありがたみがわかりました」と言います。あと数週間すれば、もうすぐ夏休みです。心の中で思うだけで終わらせず、帰省した時にはご両親・家族の目を見て、「いつもありがとう」と言ってほしいと思います。恥ずかしくて言えない気持ちもわかりますが、気持ちを伝えることは大切です。光風生が今、こうして生活出来ているのは家族の支えがあるからなのです。しっかりと感謝を言葉にしましょうね。(片岡)

 

 

 

< 第2回男子寮合同スポーツ大会〜サッカー〜 >

 20日(金)光風館・大望館合同スポーツ大会を行いました。体育館は改修が始まってしまいましたので、校庭でナイター照明を付けました。今年度初となる校庭でのスポーツ大会に1年生うきうきしている様子でした。

 今回は大望館の参加者が多かったので、初めて対抗戦を行うことが出来ました。光風館はサッカー部に所属している生徒が大望館よりも多いのですが、初戦は0-5の大敗を喫しました。しかし、後片付けを賭けた試合は1-0で勝利することが出来ました。

 前回のスポーツ大会の時にも書きましたが、スポーツを通して館を超えて仲良くなるきっかけにしてほしいと思います。次回は定期テストが終わった後に野球をしようかと考えています。お楽しみに!(片岡)

 

 

 

< 誕生日おめでとう! >

 今月の誕生者は6月11日S.Y君、6月21日 H.R君、6月26日 T.T君です。おめでとう!今回、三人からのリクエストは「お好み焼き」でした。

 みなさん、お好み焼きには二通りの焼き方があるのはご存じでしょうか?

 ひとつはボウルに生地を入れ、キャベツやその他材料を加え混ぜてから熱々の鉄板で焼く、通称「混ぜ焼き。」さらにもうひとつは、熱々の鉄板の上に生地をクレープ状に薄くひき伸ばしてから、その上にキャベツやその他材料をどんどん乗せてミルフィーユにして焼く、通称「乗せ焼き」です。これらの焼き方は、兵庫県神戸市長田区を境にして東は「混ぜ焼き」、西は「乗せ焼き」となっている傾向があるのです。もちろん、まるっきり分かれているということではなく、「その傾向がある」のでその地域で焼き方がごっちゃになっていることもあります。そして広島風お好み焼きで知られるモダン焼きなど、入れる材料は様々です。豚玉が定番ですが、シーフードやチーズ、納豆お好み焼きもあります。さらにお好み焼きの上にかけるソースにも、こだわりを強く持った人は関西圏にはたくさんいます。それは神戸市にいくつものソース工場が隣接しているのが理由の一つでもあります。それなので、「生まれてからこのソースでしかお好み焼きは食べてないんや。お兄ちゃん、どや!?美味いやろ!?」と強く訴えてくる関西のおっちゃんはたくさんいます。兵庫県神戸市出身のO.S君に「お好み焼きにかけるソースと言えば?」と聞いたところ、「う〜ん、オリバーのどろソース!」とこだわりを持った光風生がいました。そういった文化が全国に知れ渡り、お好み焼きはまさしく関西、いや日本のソウルフードだと言えるでしょう。

 なぜ私がこんなに詳しいかと言いますと、私は関西学院大学社会学部で『地域コミュニティにおけるお好み焼き店の意義〜新長田を取り上げて〜』という卒業論文を書いたからなのです。社会学部はたくさんのフィールドワークを行います。文献で知ることも大切ですが、その土地に行って実際に目の当たりにしたり、肌で感じたりします。つまり私はフィールドワークという名の「食べ歩き」をしたのです。

 話はだいぶ逸れてしまいましたが、この日の誕生会は個性的な光風生が集まりました。兄弟の話や育ってきた環境、好きなものや嫌いなものなど軽やかに交わされる会話ではなく、実にゆったりとしたテンポで繰り広げられ、絶妙な間で会話がとても盛り上がりました。0時ちょうどに誕生日を迎え、乾杯をした時のT.T君の笑顔を忘れることはないでしょう。(片岡)

 

 

 

<礼拝のお話>

O.Y(3年) 

 ちょうど1週間後にはフェスティバルがあり、テストもその後すぐにあります。いろいろと忙しい時期ですが、体調を崩さないようにしましょう。

 さて、今日は「進路」についてお話ししたいと思います。特に1年生のみなさんに向けて話します。ここにいるほとんどの人が指定校推薦・特別推薦などで進学していくのではないでしょうか?その時に必要となってくるものが評定平均値です。敬和学園では、推薦会議においてこの評定平均値を重視しているそうです。たった0.1であってもライバルより低かった場合、推薦を受けることは難しいです。現在、私はわずか0.01足りないため苦しんでいます。だから特に1年生のみなさんには、今のうちから進路について考えてほしいです。聖書や労作の授業で評定平均値を落とすことは、非常にもったいないと思います。

 

 

T.H(3年) 

 今日、自習をするため教室へ向かっていた時にふと思いました。心の拠り所はどこなんだろうと。そもそも考えてみると、心の拠り所とはどういった意味なのでしょう。なぜこの言葉がふと出てきたのかというと、きっとフェスティバルが終わったからなのかもしれません。今までならどんな時でもフェスティバルのことを考えていたり、部活動のことを考えていたりで頭の中がいっぱいいっぱいでした。しなければいけないことがあった時に比べて、今は自分のすることが漠然としているから、そう思ったのでは…と考えました。

 みなさんの心の拠り所はどこにありますか?今、ぱっと一番最初に浮かんだもの。それがあなたの心の拠り所なのだと思います。それは場所でしょうか。人でしょうか。モノでしょうか。いずれにせよ、それは好きなものでありたいですよね。逆に思い浮かばない人もいらっしゃるでしょう。そんなみなさんは今の私と似ています。ですが、心の拠り所は無理に探すものではないと私は思うのです。

 もしあなたが心の拠り所を無理矢理作ったとしましょう。きっとそれはあなたを間違った方へ向かわせてしまうはずです。その場しのぎで作ってしまった心の拠り所はもろく、それこそ偽りのものであり、間違ったことでも自分の中で正当化してしまうたちの悪いものです。真の心の拠り所とは、ゆっくり自然に生まれるものであると私は思います。私はゆっくりと待つことにしました。ですが、やっぱり待つだけでは来ないものであると実感しています。可能性だけは、自分で掴むものだと思いました。しかし、急いでしまっては偽りの拠り所にも変わってしまいます。それを誤ってはいけません。しっかりと考え、長く先を見据え、慎重に探していきましょう。

 3年生は進路のことでいっぱいいっぱいだと思います。私は焦らないといけない立場ですが、これも同じことが言えると思います。ポイントはしっかり考えることでしょう。今、私が求める心の拠り所は、ゆったりと落ち着いて先のことを考えられる場所です。

 今日から始まる3年生部屋。T.R君とO.Y君の部屋で果たして落ちついた場所が生まれるか、不安ですが…今の部屋になれたこと、とても感謝しています。ひとりの時間も大切にし、相談出来る仲間と共に残りの寮生活を楽しみたいと思います。