のぞみ寮通信

みぎわ館

2014/06/11

みぎわ館 第198号(6月12日)

心豊かな寮生活を作ろう!

 フェスティバルを前に、外回りの掃除をしました。とは言うものの、3年生には到底そのような時間はないですし、1,2年生に至っても、時間があるとは言えません。「土日のスキマ時間に手伝ってもらえる方々」、と言う事で庭周りの掃除、草抜き等等を募りました。

 すると、こんな嬉しい声を届けてくれた人がいました。

2年生のH.Aさんです。「私は、週末帰りますので、今日の夕方(金曜日)夕食後くらいの時間しか空いてないのですが、その時間に草抜きしますね~。」と、登校前のゴミだしに行く前に約束してくれました。(結局、部活の話合いが顧問の先生と長引いてしまい、その日の夕食後には来られませんでしたが・・・)Hさんからの労作の申し出、とても嬉しかったです。

 そして、日曜日の午後です。庭の掃除を呼びかけたところ4人の方々が申し出てくれました。草抜きをするにちょうどいい気温で、曇り空の中、作業が進みました。

 

 なにせ、「夏には気持ちのいい素敵な、みんなでくつろげる素敵なお庭が出来ていれば」と、みぎわ館の3年女子たちは夢を語っていました。

 「ここで、敬和で、寮生にしかできないこと、全部やって終わりたい!そして、その寮生活でしかできないことって、不便、不自由さがあってこそ、味わえるものだよね!こんな風にここの生活を送ることで、今までの自分だったら考えもつかなかったような事を実現できるかも!と、夢を考えられる自分が今、とってもワクワクして楽しい!!!」とまるでアルプスの少女ハイジを彷彿させる笑顔で話してくれたのです。

 そんな彼女たちを見ていると、夢や、希望は、叶えて貰うものではなく、叶えるもの。そして、その心意気をのせたプロセスが大切なのだという事を改めて実感しています。

 この敬和学園にある自然環境を無駄にするも、豊かな環境にするのも、「今、ここ」にいる私たちの手の中にあるのだなあ、とつくづく実感するのです。

 さてさて、今日も、素敵なみぎわガーデンを夢見て館周りの草抜きをしようではないですか!! (榎本)

 

 

 

・・・みぎわ館のブロック長のこと・・・

 毎週月曜日夜10時、NHKと言えば「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」。

番組はミュージシャンのスガシカオさんの歌から始まります。

 3年生のブロック長、T.Mさんは、この番組の一視聴者という所に留まならない、まるで講義を受講してるいかの如くにその画面に食入るように見入ります。Tさんの手には自分が大切な内容だと思った事を書いているであろうリング式のノートと、書き慣れているボールペンを持って、画面から発信されるそのプロフェッショナルの流儀の言葉一つ一つ一言も逃すまいとテレビの前にかじりついて、ペンを走らせています。

 この番組は消灯後にまで続いていて、Tさんが尊敬している人物が特集されているとなれば、「先生!消灯なので、私の代わりに番組を観てください!それと、ノート置いて行くのでここに名言だと思う話があったら、すみませんが、書き留めて置いてください!」と。つい先日は、2週続けてサッカー選手の本田圭佑選手の特集でした。観れない時間などもあって、自宅でしっかり収録してもらいつつ、当日は、画面の前に微動だにせず、言葉を聞き逃さないように画面に張り付く程の距離で放送にかじりついていました。

 こういった最近の彼女は自分の成長の為、自分に必要な栄養を取るかのごとく、貪欲なまでに吸収している姿がとても印象的です。

 そんな彼女は、みぎわ館のブロック長として、自分にできる事、伝えられること、繋げられること、実らせられる事、みんなで喜びや、寮ならではの時間を満喫できる事とは、、、と日々自問し、時には、思いが溢れて「自分が不甲斐ない」と、一人涙している事も以前はありました。そんな彼女は、その自分の弱さ、小ささを何とか学びを得ることで乗り越えようと頑張っていることの一つに、思いついた大切なことを伝えるツールである言葉を一生懸命に自分の中に蓄えようとしています。

 更に彼女は、こんな事も大切にしています。

夜、消灯時間に各部屋に見回り点呼時の事です。部屋は消灯の為に電気は勉強机のスタンドの灯のみの暗がりの中、Tさんは机に向かっています。何をしているか。毎日、彼女は聖書を読んでいるのです。聖書を読んで心を整え、自分自身を勇気づけて日々歩んでいます。

 ある本の引用を思い出しました。

「いいセンスを持っている人は、勉強のような辛い努力ではなく、趣味として楽しんでいたかも知れませんが、結果、膨大な知識の集積が行われている。センスは感覚ではなく、膨大な知識の集積なのです。」と。

 Tブロック長を見ていて、私も自分の中にまだまだやるべき事があるのだ、頑張ろう!と勇気づけられました。(榎本)

 

 

 

礼拝の話

2年 T.S

 皆さんにとって、当たり前は何ですか。毎日ごはんを食べれること、毎日近くに友だちが居ること、学校に行けること等、沢山あると思います。でももしそれが、当たり前ではなくなったら。

例えば、大切な友達と言い合いになってひどい言葉を言ってしまったら、謝れないまま、こうしておけば良かった、とか、後悔の気持ちが沢山出てくると思います。当たり前がいつ当たり前で無くなるかは誰にもわかりません。難しい事ではありますが、当たり前のことに感謝するという事は、とても大事なことだと思います。私は毎日の小さな出来事にも感謝できる、そんな人になりたいです。小さな事に感謝できる人はとても素敵ですし、輝いていると思うのです。

そして、感謝した時に発する「ありがとう」と言う言葉はとてもすごい力を持っていると思います。言われたほとんどの人が、あったかい気持ちになったり、やってよかったな、と思ったり、言った方も、こんなことをしてもらったから、私もこの人の為に何かしてあげたいと思うと思います。

 「ありがとう」と言う言葉が沢山とびかったら、毎日とても楽しくなると思いませんか。当たり前が当たり前で無くなる前に一つ一つの事に感謝し、毎日の生活の中で沢山のありがとうを見つけたいと思います。

 

 

6月の顔(フェスティバル衣装チーム)