のぞみ寮通信

光風館

2014/06/09

光風館通信 第420号(6月8日)

< フェスティバルを楽しむ準備は出来ているか!? >

 新潟県は6月5日、平年よりも7日早く梅雨入りしたと発表しました。ここ数日、浜風がとても強く涼しく感じますが、新潟特有のドヨ〜ンとした曇り空の日々が続いているので、洗濯物はカラッと乾きません。この季節が好きな人は少ないかもしれませんが、自然にとっては恵みの雨であり、貴重な季節です。N.R君(3年)が先週、光風館の礼拝で『雨』についてステキなお話をしてくれました。紙面の都合上次回掲載しますので、楽しみにしていてください。

 フェスティバルを今週末に控えた今、天気予報が気になります。雨が降ってしまうと、屋外のダンス練習やパネル作成の活動が制限されてしまいます。なので生徒は、テレビやネットの天気予報をいつも以上に確認して登校しています。以前、通信に掲載したように光風館は男子総合チーフが5人もいます。総合チーフは、その日の各部門の活動を把握しなくてはいけません。また、ダンス・パネル・会計チーフもいて、〆切を守らなければ減点になってしまうと焦っている姿も見られます。各チーフは昼食をゆっくり食べる時間がない程、追い込まれている様子です。しかし、ひとり一人が自分の与えられている仕事に対して、真剣に取り組んでいる姿が頼もしくもあり、「青春を満喫しているなぁ」と感じます。

 フェスティバルの準備をしている光景を見ていると、自分自身が敬和学園で過ごしていた時のことを思い出しました。緑あふれる風景や熱い太陽の日差し、風が吹いた時の清々しさ、その季節特有の匂いなど、五感で感じていたことがあの時を思い出すきっかけとなります。入寮したばかりの頃、海側から吹く風がとても気持ち良く今まで経験したことない開放感を感じたり、盆地で生まれ育った私は海を見るだけで落ち着いたりしていました。眩しい朝日の中、早起きして朝食前に校庭で寮生だけでサッカーしたり、海に反射したとてつもなく綺麗な夕日を見たり、降り注ぐくらいの星空を見上げたりしたたくさんの想い出があります。敬和学園の自然豊かな環境で生活している時、よく空を見上げていた記憶があります。空は天気・時間帯・季節によって、その一瞬しか見せない表情がありますし、その一瞬の風景が一生心に残っていることがあります。しかしそれと同時に、もう同じ空を見ることはない切なさを感じることもあります。

 光風生ひとり一人は今、フェスティバルの準備で忙しい毎日を過ごしています。1年生はフェスティバルがどんなものかわからないけど、楽しみにしていることでしょう。2年生は一度経験しているから、去年よりも楽しんでやろうと意気込んでいることでしょう。3年生は課題やチーフの仕事に追われたり、クラスメイトと意見の食い違いからケンカして人間関係が複雑なったりするかもしれない。笑顔はもちろんのこと、その泣き顔や不安な表情、すべての表情が光り輝いているように私には見えます。今、ひとり一人が見せている表情をもう二度と見ることはありません。それなら今、やらなくてはいけないことに必死になって取り組んでほしい。今、感じる苦しさや悔しさ、不安に正面からぶつかってほしい。その感情はフェスティバルが終わったら、喜びや嬉しさに変わることでしょう。いくつもの表情を見せる空のように、一瞬しか見せない君たちの表情が一生大切な想い出になるように、持っている全ての力を注いで取り組んでほしい。今を精一杯生きることが明日を生きるエネルギーになると思うのです。頑張れ、光風生!そして全力で楽しみなさい!(片岡)

 

 

 

<礼拝のお話>

U.J(1年) 

 僕は、三人兄弟の末っ子でいつも姉に逆らえず、パシリに使われていました。地元は、新潟県燕市の分水町というところです。田舎なのに半径200m以内にコンビニが3つもあります。みなさん知らないかもしれませんが、おいらん道中というのが有名です。おいらん道中というのは、京都の舞妓さんみたいな女の人が、傘を差して長い距離を歩く行事です。それから僕は、3年生Y.Aさんと同じ小中学校でした。

 寮生活に期待していることについて話します。僕は、今まで小中学校で上下関係や規律のある生活を送っていませんでした。なので、この寮生活でそれらを守れるようにしていきたいです。僕の夢は自衛隊に入隊することです。自衛隊になれば寮生活だと思いますので、その練習だと思って、これからも頑張っていきたいと思います。

 

W.M(1年) 

 僕の自宅は新潟県西区ですが、今日は1ヶ月前まで住んでいた新潟県の栃尾という地域を紹介しようと思います。栃尾はほとんど畑しかなくて何もないところですが、栃尾で作られる油揚げはとってもジューシーで美味しいです。…というふうにとっても平和なところですが、その平和な栃尾にも強敵がいます。それは近所のおばあちゃんです。例えば、道を歩いていておばあちゃんに話しかけられた時が最後、おばあちゃんの永遠に続く昔話を聴くことになります。みなさんも栃尾に行って、おばあちゃんに話しかけられそうになったら「急用があるので…」などと言って早く立ち去ったほうがいいと思います。

 寮生活に期待することについて話します。僕はとってもマイペースなので、時間の使い方などをもっと学んでいきたいと思います。迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします。

 

K.K(1年) 

 僕は新潟市北区濁川というところに実家があります。みなさんお分かりの通り、敬和学園のすぐ近くです。誕生日は5月12日で、趣味は人間観察です。友達によく「目がギョロギョロしているよ」と言われます。僕の実家は、コンビニ、スーパーマーケット、駅がある住宅の中にあります。

 家での生活はほとんど親に任せっきりだったので、寮では規則正しい生活をしたいです。

 

S.Y(1年) 

 僕の家族構成は、父、母、弟、妹です。僕は小学1年生から中学1年生までサッカーをしていましたので、敬和に入学してサッカー部に入部しました。僕の地元は、神奈川県の中心にある大和市です。大和市の隣が横浜市なので、とても足を運びやすいです。そして、大和市はサッカー女子日本代表なでしこジャパンの川澄選手や大野選手の出身地であり、ノーベル化学賞を受賞した根岸英一さんの出身地でもあります。

 寮生活に期待することは、部活動や学校の課題などをやりつつ、洗濯や食事の支度、片付けなどをするという充実した生活を送ることです。しかし、僕はすぐにカッとなってしまったり、自分勝手な行動をしてしまったりしまう性格を多くの先生や先輩、仲間たちと接していく中で、無くしていきたいと思います。

 

K.T(1年)

 私は山梨県北杜市大泉町、標高約1200mというところで育ちました。小さい頃からスポーツが好きなので、敬和に入学してアーチェリー部に入部しました。家族構成は、父と母と私の3人家族です。家は、ペンションという小さな洋風ホテルを経営しています。みなさん山梨に来たら、うちに泊まってください。地元の町には、コンビニが2つしかなく、近くても1kmのところにあります。また家からコンビニまで下り坂なので帰りが大変です。でも空気がおいしく、気持ちいいです。

 私は最近、寮や学校で先輩方への挨拶が小さいと思います。なので寮生活でしっかりと挨拶が出来るようにしたいです。ふつつか者ですが、これからもよろしくお願いします。

 

M.M(3年)

 今日は「サンドバッグ」について話そうと思います。光風館1階ホールの隅にサンドバッグがあります。みなさんはサンドバッグを殴ったり蹴ったりしていましたよね?確かにそれが正しい使い方ですが、ちょっと考えてみるとかなり残酷ではないでしょうか?あんな鉄棒に鎖で繋がれて吊されて、何もしていないのにキックやボディブローをされ続ける…。かわいそうではないですか?でもサンドバッグは何も言わず、ずっと耐えています。

 今、フェスティバルの準備で総合チーフや部門チーフ、それぞれの役割で大変疲れていると思いますし、寮でもあまり休めないと思います。そんな時はあのサンドバッグを思い出してみてください。あそこまでとは言わなくても、ボディブローやキックのようにつらい仕事があるフェスティバル活動に無理せず耐えて、当日楽しんでいきましょう。