のぞみ寮通信

光風館

2014/05/15

光風館通信 第416号(5月11日)

< フェスティバル活動開始!ドラマの始まりです!! >

 いよいよ敬和学園最大のイベントであるフェスティバルの活動が解禁となりました。放課後、寮の前の広場がにぎやかになりました。このにぎやかさがくると、今年もこの季節が来たかと感じさせられます。澤野家のおチビちゃんたちも、お兄ちゃんたちがにぎやかなので、家でじっとすることができず、いつの間にか外に出て遊んでいます。夕方のおねんねの時間のはずなんですが、いつの間にか脱走していて、ママに怒られてばかりです。でも、これだけにぎやかな中で寝ていろという方が無理な話です。しかし、何より心配なのは、邪魔にならないかです。もし、邪魔になった場合は遠慮なく叱って下さい。別に泣かしても、いっこうにかまいません。それでも言う事を聞かない場合は、澤野家の戸を叩いてください。飛んでいきます。

 さて、今年のフェスは例年と同じ様だけど、全然違います。この現象に私は驚いてばかりです。ナント、男子総合チーフ5人が寮生っていうか、光風館。6人中5人はいくらなんでも出来過ぎでしょ・・・。これにはビックリです。行事になると、寮生の力が発揮され、寮生がいなければ、行事が成り立たないなんてことも言われますが、敬和最大の行事であるフェスティバルで、その一番大事な舵取りをするチーフに、ムーミンが選ばれるなんて・・・じゃなくて光風館生がそのほとんどを占めるなんて、なんと誇らしいことでしょうか。この通信を前担任の三浦先生が読んだ時のことが目に浮かびます。群馬県桐生の地で、泣いて喜んでいるかもしれません・・・ってちょっと大げさですが、心から喜んでくれることは間違いありません。君たちにしかできない恩返しになるんじゃないでしょうか。

 しかし、ドラマはここから始まるんです。チーフに選ばれることがゴールでないのは承知のはずです。ここからの働きが、真価を問われます。大変なのは覚悟でチーフになったはずです。何も無い訳がないです。これは、チーフに限った話ではありません。色んな事が、一生懸命、関われば関わるほどあります。しんどくなります。でも、そのしんどさが、間違いなくそれぞれを成長させてくれます。しんどくなると言う事は、一生懸命にやれているという事です。

 そもそも、「一生懸命」は「一所懸命」から来ているそうです。一つの所、すなわちフェスティバル、それに命をかけるぐらい真剣に取り組む。それぐらい価値のある行事にしてほしいものです。(澤野)

 

 

< 誕生日おめでとう! >

 4月のある夜、4人の生徒を寮務教師宅へ呼び出しました。それは生活指導をするのではなく、4〜5月に誕生日を迎える生徒を祝うためです。本当はほかの寮生が羨ましがるから、内緒にするつもりでした…。でも結局は光風館生全員をご招待するつもりですし、ひとり一人の誕生日を祝いたいから通信に記載します。

 誕生者は4月3日 S.Eくん(2年生)、4月9日 O.Yくん(3年生)、4月12日 I.Hくん(3年生)、5月12日 K.Kくん(1年生)です。おめでとう!

 今回の誕生者からのリクエストは「フェットチーネのカルボナーラ」でした。

 フェットチーネとは、きしめんのような平たいパスタの種類のこと。

 カルボナーラは、「炭焼き風」という意味。その発祥はイタリア ローマです。名前の由来は、炭鉱職人(Carbonara)が仕事の休憩中、ベーコンと玉子をごちゃ混ぜにパスタにからませたら、めちゃ美味っ!手に付いていた炭がパスタの上に落ちても気にもしない炭鉱職人たち。それが現代になり、フライパンでパンチェッタ(豚バラの塩漬け)やグアンチャーレ(豚トロの塩漬け)などを炒め、玉子・パルメザンチーズ・生クリームでソースを作り、茹で上がったパスタをフライパンにうつして、ソースを加え玉子が固まらないようにサッと和えます。そして、皿に盛った後に粗挽き黒こしょうをかけます。その粗挽き黒こしょうが当時の「炭」を表現しているから「カルボナーラ」と言われているのです。だから必ずと言っていいほど、イタリア料理店のカルボナーラは皿の縁まで粗挽き黒こしょうが「これでもか!」っていう位にかかっています。

 6月誕生者は3名、7月誕生者は5名います。学年を超えて探してみてください。各月の誕生者で何が食べたいか、相談してくださいね。リクエストには出来る限り応えますけど、明らかに予算がかかるものは断りますので、悪しからず!

 長期休暇や自宅学習期間中が誕生日だという生徒ももちろん祝いますので、ご安心を!(片岡)

 

 

 

< 週一のミーティング「班会」 >

 光風館では毎週日曜日の夜、点呼の時間に「班会」と呼ばれるミーティングを行っています。班とは学年ごとではなく、全15室を3部屋ごとに分けて、ひとつの班としています。このミーティングでは、連絡事項や食当(食事当番の略)の日程を確認します。

 この班で活動する時は、主に食当での配膳や皿洗いです。…というよりも「食当のみ」です。でも班ごとに仕事をすることは、とても意味のあることだと思います。なぜなら、一緒に仕事をすることで上下関係を身体で感じることが出来る。与えられた仕事だけをこなすのではなく、率先して仕事する力を身につけることも出来る。2〜3年生は先輩として、指示を細かく出して人を動かす能力も求められるし、後輩を育てることも求められる。全員でひとつの仕事をいかに早く丁寧に終わらせることが出来るかで達成感も得られる。

 でもこれよりももっと意味あることがあります。それは、班会の時間をひとつの部屋で1〜3年生が一緒に過ごすこと。そのたった10〜15分間は、とても貴重で意味ある時間だと思うのです。その時間で他愛もない会話をするだろうし、笑い話をすることもある。直接顔を合わせることで具合が悪そうな仲間を労ることもある。ただ一緒に生活している住人ではなく、先輩・後輩であることや仲間であることを意識してほしいのです。

 1週間の始めである日曜日の夜、集まっている部屋からは笑い声が聞こえる…これこそのぞみ寮の姿だなぁと再確認させられます。(片岡)

 

 

 

<礼拝のお話>

S.G(2年)

 今日は「話す力」についてお話します。みなさんは、どんな話し方を上手な話し方だと感じているでしょうか?ラジオやテレビのアナウンサーのような澱みない口調でしょうか?芸人さんたちの軽妙なやり取りでしょうか?それとも営業マンの巧みなセールストークでしょうか?もちろん、それらの人たちはそれぞれの分野で話術を磨いてきているわけですから、話し上手であることは確かでしょう。しかし、この人たちは決して単に話すテクニックだけが優れているわけではありません。本当に良いアナウンサーの話し方というのは、単に美声や名調子であるだけではなく、豊かな人格や知性に裏付けられているはずですし、本物の話芸も口先だけで演じられているわけではないのです。つまり、ただ口が達者なだけでは、良い話し手とは言えないのです。なのでみなさんの中で話すのが苦手な方もいると思います。口上手だけの人が話す力があるわけではなく、態度が良く、表情豊かに話している人のほうが話し上手だということを憶えて、これから生活してみてはいかがでしょうか?