のぞみ寮通信

光風館

2014/05/14

光風館通信 第415号(5月7日)

< 最強G、いざ将棋の全国大会へ >

 題名の「最強」は打ち間違いではありません。なぜなら2年生S.G君が小学生の時から打ち込んできた将棋で、新潟県大会一般人の部を見事勝ち抜きました。そして4月26〜27日、東京で行われた将棋の全国大会団体戦に『新潟県代表』として出場しました!

 全国大会前日、出発するS.Gくんへ「全国大会で勝って、最強になって来い!頑張れ!!」と口々に励まし、元気に光風館全員で送り出しました。

 S.Gくんが全国大会の様子と結果を礼拝の中で報告してくれましたので、記載します。

 

 『先日、将棋の団体戦全国大会に行ってきたので報告させていただきます。

 今回の全国大会は高校生の大会ではなく、大人(一般人)の大会でした。我が新潟県代表チームは、私と他校の高校3年生、25歳の方でしたので、出場チームの中でも特に若いチームでした。そういった意味でも期待されていたようです。前夜祭が終わり、抽選の結果が発表されました。私たち新潟県代表は、予選1回戦群馬県代表、2回戦東京都代表と対戦することになりました。

 そして当日、まず1回戦の群馬戦で私は勝ちましたが、ほかのふたりが負けてしまいました。2回戦の東京戦で素晴らしい内容で大将は勝ったのですが、私と副将が負けてしまいました。しかし、新潟県代表の大将が東京都代表の大将に勝つというのは、歴史的快挙らしく観戦していた人からは拍手が送られていました。しかし、結果は2連敗の予選落ちでした。

 みなさんから温かいお見送りや応援をいただいたにも関わらず、結果が残せなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。これからはもっと勉強して、全国でも活躍出来るよう頑張ります。

S.G 』

 

 高校生が一般人の大会で勝つこと、そして全国大会へ出場すること、その快挙を達成した男が光風館生であること、これは本当に凄いことです!!でも彼はこの結果にまだまだ納得していません。今大会で感じた悔しさをバネにして、彼はさらなる成長をすることでしょう。

 ひとつのことを極め、熱い想いを持って打ち込む姿はとてもステキだと思います。その姿を一番身近で見ることが出来て、とても嬉しく思います。さらに青春を満喫している君たちの姿に、私自身も刺激を受けます。

    一緒に生活している仲間に刺激を与え、仲間から刺激を受ける関係性がある集団を私は理想としています。その可能性がこの光風館にあると実感しています。そういう関係性が築けることを2014年度がスタートしてから期待していますし、それはこれからもずっと変わりません。もっともっと自分を磨いて、刺激与えたり刺激受けたりして、光風館全員で一緒に成長していきましょう!頑張れ、期待しています!!! (片岡)

 

 

< 第2回光風館スポーツ大会〜バスケットボール〜 > 

 4月28日(月)、体育館でバスケットボール大会を開催しました。バスケ部を中心に運動が得意な生徒や運動が得意ではない生徒も一丸となって楽しむことが出来て、白熱した試合が繰り広げられました!

 その中でも2年生H.H君の3連続スリーポイントシュート成功、2年生M.H君の運動量、1年生O.S君の起死回生のスリーポイントシュートなど周囲の度肝を抜くスーパープレーが数多くありました。試合結果は下記の通りです。

 

光風館バスケットボール大会 結果 

優勝    チーム45回生 ※初優勝   得点王   H.H(2年)

準優勝   チーム46回生        最優秀選手 M.H (2年)

第3位   チーム47回生        優秀選手  T.H(3年)   K.T(3年)

 

 今回のスポーツ大会を通して、日頃の会話だけでなく身体を使ったコミュニケーションを取ることで、同学年や先輩・後輩の関係がより深まったと思います。次回のスポーツ大会はバレーボールをする予定です。また一緒にみんなで楽しみましょう!(山﨑)

 

 

 

< ゴールデンウィークのお楽しみ会!光風ver. > 

 今年もやっとこの期間が来ました。このゴールデンウィーク中、部活動があるから寮で過ごす生徒や実家が遠距離で帰省出来ない生徒を対象に、のぞみ寮では映画上映会やBBQ、ジャスコへのお買い物、たこ焼き(中身はたこではなくウィンナー)とクレープパーティなどを企画しました。

 さらに光風館では加えて、特別プログラムを企画しました。プログラム内容は光風館ホールで「怖い話上映会」!最初はテレビ番組「人志松本のゾッとする話」を見て、ほとんど笑いっぱなしだったので、私が代々引き継がれている敬和の怖い話を披露しました。電気のブレーカーがタイミング良く落ちて、飛び上がる生徒続出…。「もう部屋にひとりで寝られない」というラグビー部のM.Mくん。夜中に壁からノック音がするんだぞ…と言ったところ、「えっ、それ昨日ありました…。同室のヤツがしていると思っていました」と震え上がる某1年生。怖がる生徒たちを見て、私は笑いを堪えきれませんでした。でも、すべて作り話ではなくて、ホントですから安心してくださいね。

 朝方、ホールを覗いてみると参加者15名がそのままホールで雑魚寝をしていました。男臭〜い連中が少年のようなあどけない寝顔をしていました。普段の接し方は大人っぽいけど、まだまだ子どもでかわいいところあるやん…と思い、ほっこりしました。学校で見せない表情も、寮だからこそ見ることが出来る。そんなステキな環境に自分が活かされていること、君たちの喜ぶ顔が自分の元気の源だと気付かされました。

 またいろいろ企画しますので、お楽しみに! (片岡)

 

 

 

< 劇の練習からわかる寮の○○○? > 

 今年のGWは休みが続かず、あまりゴールデンという感じはしませんでしたね。それでも1年生の多くが3週間ぶりに自宅へと帰っていきました。久しぶりに帰った自宅はどうだったでしょうか?まだまだ自宅のほうが居心地いいというのはちょっと残念なことですが、そのうち家より寮のほうがいいなんてことを口にすると思います。そうなるのはいつからでしょうか?夏休みには言っていると思うんですけど・・・。

 それよりなにより、寮祭お疲れ様でした。今年は、いつもにまして腹を抱えて笑うことができました。何度も腹筋がつってしまうぐらい笑いました。一番の見せ所、光風エンジェルズはこの先何年も続き、ゆくゆくは光風館伝統演芸となることに期待をよせています。

 こうして君たちの寮祭を面白おかしくさせてもらい、はや10回目。10回目にして初めて舞台裏をのぞくことができました。毎年、一番いいところで見ようと、正面の前側を陣取るのですが、今年は音響の調節もしようとしていたため、舞台裏の君たちの姿をも見ることができたのです。結局のところ、音響もすべて君たちに任せることができたため、あそこにいる必要はなかったのですが、見えない部分が見える良さを改めて感じることができました。緊張している中、自らを奮い立たせて、気合を入れて出ていく1年生たち。自分たちが作ったシナリオがうけて、会場が笑いにつつまれた時、何より喜ぶ2年生たち。予想していた以上にうけなくて、がっかりする姿。そんな光景を見て本当に一生懸命取り組んだなあということが伝わってきます。そのことが何よりもうれしかったです。

 一年生にとってはこの準備が何のことか、意味不明だったはずです。入寮してきてまもなく、劇の練習をする・・・。劇?もっと他にやるべきことがあるんじゃないの?そんなことを感じる人もいたことでしょう。しかも、たかが劇の練習で、時にはムキになりケンカになりかけるし、たかが劇の練習で、ダメ出しされてもっと一生懸命やらなきゃダメなんて言われるし、なんか思いっきり笑ってる奴もいるし・・・。

 そう、だからいいんです。この練習を通じて、寮の雰囲気を感じてほしいし、慣れてほしい。そして、早く光風生になってほしい。そんな願いが込められています。そして出来上がった、出し物は見事なぐらい光風館らしい味付けがされていたと思います。ほかの館もそうです。それぞれの館が、本当にその館らしい出来上がりになっていました。あの劇を見れば、どんな館の違いがあるのか?それがわかるぐらいの個性が出ていたと思います。それを出すことができれば大成功!そしてそこに笑いがあったとなれば満点です。

 さて、1か月経ったばかりの1年生諸君。来年は君たちの番です。来年のあの場では、君たちが感じている不安の中にある新入生たちを導く番です。たった一年でそうなるんです。ここでのこれからの変化と成長を大いに期待しています。(澤野)

 

 

 

<礼拝のお話>

O.S(1年) 

 自己紹介をします。僕は誰にでも優しく接することが出来る15歳の青年です。5人家族で3兄弟の末っ子です。8歳くらいまではお姉ちゃんが世界で一番かわいい女性だと思っていました。お兄ちゃんはめちゃくちゃ優しくてかっこいいです。お父さんは2つの学校を自費で建てて、お母さんと一緒に学校の校長をしています。僕はお父さんとお母さんを尊敬しています。いつでも僕のことを考えてくれるので、とても尊敬します。

 僕はガーナ出身です。ガーナと言えば、みなさんはチョコをイメージすると思います。でも、僕のイメージは『自由な国』です。ガーナでは自由がいっぱいある代わりに責任もあります。なので、自由があるほど責任があると、みなさんに伝えたいです。

 最後に寮へ期待することは、毎週スポーツ大会をして、優しい先輩と関わっていきたいです。

 

K.M(1年) 

 私の出身地は、新潟県三条市です。家は、築100年で両親と今年で87歳になる祖母が住んでいます。その私の家がある町は、中央商店街があります。中央商店街という名前だけあって、昔は三条市の中心でした。今は静かな町です。私の家は、その静かな町の片隅で酒屋を営んでいます。中央商店街での想い出はたくさんあります。川で遊んだり、溺れたりして、楽しい想い出も悲しい想い出もあります。しかし、その悲しい想い出があることによって、楽しい想い出が消えることはありません。むしろ、つらいことや悲しいことがあるからこそ、楽しい想い出がより強調されます。

 第二の故郷となるこの光風館で、ひとつずつ楽しい想い出を加えられたらいいなと思います。