のぞみ寮通信

みぎわ館

2014/05/09

みぎわ館 第193号(5月8日)

さすが先輩! 

 先日みぎわ館で2・3年生ミーティングが行われました。2・3年生ミーティングと言うと…怒られるミーティングになるのかなぁ?なんてイメージがあるのではないでしょうか。実際私も「3年生、どんな話するんだろう?」とドキドキしていました(ごめんね!3年生!)

 そしていよいよ始まったミーティング、3年生からのこんな出だしで始まりました。「1年生が入寮して来てくれて1ヶ月が経とうとしているけど、1年生の様子や嬉しかった事や、こんなの困ってるよ~や、何でもいいから2年生たちが感じた事、思ってること、考えてること、悩んでること聞かせて!」と何とも優しい配慮のある3年生たちの言葉がありました。この開会宣言(?)に同席した私が感動したのはいうまでもありません。

 そして次々と挙がる2年生からの言葉は「嬉しい!」の連発でした!「笑顔が増えてきて嬉しい」とか「寮祭の練習を通していっぱい関わりもてて嬉しい!」とか、「私の部屋の1年生は最初っから仕事がバリバリできてて、教えてあげることない…と、なんだか寂しかったんだけど、最近分からない事が出てきたみたいで教えてあげられるチャンスが出てきたんだ!嬉しい!」とか…。真っ先に出てくる言葉が「嬉しい!」なんて、ステキだなぁと思わされました。

 3年生は「そっか、そっか」と2年生の言葉を聞き、受け止め、一緒になって喜んでくれていました。だけどここからが3年生の素晴らしい所です。「いっぱいステキなところを2年生が見ててくれて、それを私たちに教えてくれて、私達もすっごく嬉しいよ!そしてさぁ、大変な事や困っている事もあるでしょ?それも聞かせて!私達も去年2年生だったから、きっと3年生の中に同じ経験した人いるはず!だからきっと私たち役に立てるよ!聞かせて!」と言ってくれたのです。これには2年生も力をもらいました。「実は…」と様々な悩みを話すことが出来、3年生は「あ~!分かる~!」と実体験を交えたアドバイスをしてくれていました。3年生からも共感してもらえた2年生たちの中には、ホッとしたからか、話せた安心感からか、涙があふれて止まらない人もいたほどです。聞いていた榎本先生と私の目頭も実は熱くなっていました…。

 このミーティングを通して、本当に2・3年生がいい関係を築いているなぁと実感させられました。2年生は3年生が大好きでとっても尊敬しています。3年生は2年生が可愛くてたまらない。それがひしひしと伝わってくるミーティングでした。2・3年生がこんなに素敵な関係を互いに築いてくれているのですから、1年生も近々この輪にしっかり加わるんだろうなぁと、確信することが出来ています。1年生、先輩たちの姿をしっかり見て、しっかりついていって下さいね!2・3年生、更なる高みを目指して、楽しく、元気に、前向きに、みぎわ館創りしていって下さいね!期待しています!(森口)

 

 

寮に残った人たちのGWのスタートは、

毎年恒例の新潟教会のバザー!!でした。

 寮生もウエイトレスやら、売り子さんに大活躍しました。

 

 

 

2日目は、3年生が庭造り 

 3年生のT.Mさんが、食事委員をしている傍らで、残飯が少しでも少なくなるように、との願いがあり、コンポストを作る事にしました。そのために、時間が沢山あるGWにみぎわ館の裏に畑作り!賛同メンバーに、S.Aさん、O.Aさん、S.Aさん、更に男子もT君に、K君が協力メンバーに加わってくれました。

 寮務教師だった、有田唯先生も夜のクレープパーティーにお土産持って参加しに来てくれました!有田先生!!!また、遊びにきてくださいね!

 

 

後半のGWは?! 

 

材料買い出しからの、みんなでおやつタイム!! 

 寒の戻りでしょうか。肌寒かったので、友愛館で男子女子合同でみんなでおやつタイムしました。

 

 

 

礼拝の話

2年 Y.M

 皆さんは、忘れられない景色や感情はありますか?例えばキレイな景色を見て感動したり、嫌なことを言われて悲しくなったり、ここに集まっている一人一人が見てきた世界がちがうので、沢山あると思います。なので、是非皆さん一人一人の忘れられない景色。感情を機会があれば直接聞いて見たいなと思っています。そんなわけで、今日は私の忘れられない景色や、感情の話をお話します。

 私が中学校3年生の頃、学校に行きたくありませんでした。理由は中学校での度重なる転校のため環境も精神的にも不安定になったのでした。そんな私を見て回りの大人たちは「可哀そうだ」とか「Mが一番つらいのに」と言っていました。ですが、学校に行かなかったりすると、私に怒鳴りました。「何故学校に行かないんだ」「心配してやってんだ」と言われました。私は表だけいい顔をするそんな大人を見て、当然の事ながら、大人が嫌になりました。姉弟や友人も私に皮肉を言いました。私は「なんでもっとちゃんと私を見てくれないの?何で自分の意見を私に押し付けようとするの?」と思っていました。今思えば、私は自分から伝えようとしていなかったのだろうと思います。

 その頃の私は考えれば考える程悲しくなって、私はますます学校に行かなくなりました。そんな私の支えは飼い猫でした。いつもより触れ合う時間が長くなったため、猫も私に今までよりもなついてくれました。1日中一緒にいることが多く、寝る時も一緒でした。そんなある日、秋の初め位だったと思います。いつもと同じように私の部屋に入って来た猫は、窓のそばに座っていました。「寝に来たんじゃないのかな?」と思いつつ、外に出たそうな猫を外に出してあげました。ですが、猫は少し歩くとまた座って外を眺めているようでした。何を見ているんだろうと思い、ふと上を見上げると、今までに見たことの無い数の星が輝いていました。見た瞬間、驚き過ぎて、息をしているのか分からなくなり、一瞬耳が遠くなった気がしました。もっと見たい!と思い私も猫と同様、外に出ました。スズムシが鳴いていました。知らないうちに私は涙を流していました。私の心は冷たいと思っていたのに流れた涙はとても熱いものでした。私は‘生きている‘と言う事を改めて実感しました。猫にも何度も「ありがとう」と言いました。その時私が何を考えて涙を流したのか」何故「生きている」を実感したのか、なぜ、猫に「ありがとう」と言ったのかは、敢えて話さないでおきます。ですが、その出来事があったからこそ、今の私があるのは確かです。あの日が無ければ私はこの学校を選ばなかったでしょう。寮にも入っていなかったでしょう。あの日から1年半が経ちました。移りゆく季節の中で私は未だにあの日のような星空を見れないでいます。ですが、あの景色や感情は私の中に残っています。みなさんにもう一度問いかけたいと思います。皆さんの忘れられない景色や感情はなんですか?