のぞみ寮通信

みぎわ館

2014/03/03

みぎわ館 第185号(3月2日)

寮修了。  

 2月26日(水)、夕食事、久々にとっても賑やかな雰囲気となりました。それは、3年生が1月ぶりに帰ってきたからです。先に食べに来ていた1・2年生達は3年生の姿を見つけると「あ!○○さ~ん!」と叫んでみたり、食べるのを中断し3年生のもとへと駆け寄って行ったりと、大興奮の夕食となっていました。私も、3年生の姿を見るとなんだかそれだけで、ホッとして、嬉しくなって…3年生の存在って、やっぱり大きいんだなぁなんて思わされていました。

 ここしばらく静かなみぎわ館内だったのですが(3送会の準備などで1・2年生はとっても忙しく、部屋でみんな過ごしていたので、みぎわ事務室は静まり返っていたのです。。。)、3年生が返ってきたこの期間のみぎわ館事務室のにぎやかなこと!3年生は最後となるみぎわ館名物?のデッカイおにぎりを1.2年生と一緒に頬張りながら、テレビを観ながら、話をしながら、キャッキャキャッキャとカワイイみんなの姿がありました。3年生がいるだけで、館内がなんて明るくなるんだろう…と、3年生の存在の大きさを改めて感じさせられた夜となりました。

 

 翌27日はいよいよ寮修了礼拝でした。長い長いと、いつまで続くんだろうと思っていた寮生活もこの夜を持って修了します。「もうちょっと寮にいたい!」なんて思ったとしても、二度と叶わないのです。そう思うと3年間って本当にあっという間で、一日一日を大切にしていかなければいけないなと、改めて思わされました。

 3年前の4月、固~い顔をして入寮礼拝にやってきた44回生みぎわっ子たちの顔が思い出され、修了礼拝で凛々しい姿で立っているみんながとってもまぶしく感じられました。3年間でこんなにも自信を持った表情でいることができるようになるんだなぁ、敬和での出会いや経験って本当に素晴らしいものだったんだなぁと思いました。

毎日顔を合わせ、「おはよう」から「おやすみ」までを共に過ごし、たくさんの感情までをも共にしてきた44回生と、もう日々を共にできないのはとっても寂しいです。しかし、こんなにも自信に満ち溢れた顔をした彼女たちが、自分の夢を叶えるために羽ばたいていくのだと思うと、嬉しくて仕方がありません。

 

 寮修了礼拝終了後、3年生たちはみぎわ館事務室に集合しました。修了礼拝でT.Kさんがみぎわ館代表として受け取ってくれた寮修了書の全員への授与式を行いました。「続きまして~」とみんなに声を掛けると「え!?何!?何があるの!?」とキラキラした目を向けてくるみんな。私「なんと、モンゴルで頑張っている冨井先生からメッセージが届いていま~す!」みんな「キャー!嬉しい!!」と。しばらくみぎわ事務室には沈黙が続き、みんなは冨井先生のメッセージを心でしっかり読んでいるようでした。

 

 冨井先生はこんなメッセージをみぎわ館3年生に送ってくれました。

『みぎわ館44回生へ

 久しぶりに寮に帰ってきたところかな?元気にしていましたか?会いたいなぁ。会いたいよ。どんな風に成長したのかな。3年間の寮生活はどんなものになったかな。聞きたいことが山のようにある。記憶の中の皆を思い出すと、たまらなく愛おしくなる。色んなことがあっただろうな。色んなことがあったからこその今。たくましく成長した姿を思い浮かべているよ。

 

 みぎわ通信の写真を見る限り…よく食べてたね。まとめ合宿のケーキにピザに焼豚卵飯!?すっごいわー。でもね、食べるって大事。自分の話になるけれど、モンゴルに来たばかりの頃、モンゴル料理(どれも牧場の味に感じて)好きになれなくて不安だったんだ。でも、だんだんコミュニケーションが取れるようになって、周りを見れるようになったら、自分を支えてくれる人の心がくっきり見えてきて。そしたらモンゴルの人の事が好きになって、自分が暮らす土地が好きになって。いつの間にかここに暮らす人が好きな食べ物も好きになっていたよ。環境や他者を受け入れることと食べることは関係しているなぁって。みぎわ通信で見るみんなの笑顔と美味しそうな食べ物。みんなは食べた分と同じくらい(それ以上だね。)注がれた愛情を受け入れていたと思います。

 

 モンゴルの学校で働きながら、価値観の違いを目の当たりにしてグラグラ揺れそうになることが多々あるけれど、敬和での働きの日々が私を支えてくれています。あなたたちのおかげです。ありがとう。

 敬和の3年間で出会った出来事、自分自身、仲間、先生は宝物。いろいろあるから面白い。これからもいっぱい笑っていっぱい食べて、いっぱい心と身体を使ってね。応援しています。

冨井愛』

 

 冨井先生からの愛情あふれる優しいメッセージ。受け取って、真剣な顔つきで静まり返って読んでいました。みんな、読み終わってから顔をあげ、にっこり。「嬉しい!」と。2年間共に過ごした冨井先生に、離れていても覚えてもらえている事、いつも祈ってもらえていた事を知ることができました。ありがとう!冨井先生!

 嬉しいメッセージをくれた冨井先生に、みんなで動画でメッセージを送ろうと提案が挙がり、急きょ撮影タイムに。どんな風にするのかなぁ?と思っていましたが、やっぱりみぎわっ子は元気です。

 「冨井せんせ~! ワー!! 私たち、卒業しま~す! ワー! 冨井先生も、モンゴルで頑張ってね! ワー!(ワー!のところは全身を使って大暴れしていました(笑))」

 撮影している私たちが大笑いしてしまうほどの、みんなの元気の良さ。出来をチェックした時も、笑ってしまいました。再生ボタンを押すたびに笑ってしまう、みんなのかわいさ。受け取った冨井先生も「嬉しい!可愛い!元気~!笑」と喜んでくれていました。

 

  あっという間の2泊3日。あっという間の3年間。本当にいろんなことがありました。お互いいつも全力で、本気で話し・笑い・怒り・悩み・喜び・ぶつかり合い・肩を抱き合って過ごしてこれました。敬和学園で、みぎわ館で、44回生として出会えたこと、本当に幸せです。みんなとの日々を胸に、力に、45回生・46回生と私たち寮務教師はこれからの敬和生活、笑顔いっぱいに歩んでいきたいと思います。

 44回生、たくさんのステキな出会いをありがとう!たくましく生き抜いてくれることをいつもいつも祈っています!また会える日を楽しみに…。 (森口)