のぞみ寮通信

みぎわ館

2014/02/27

みぎわ館 第184号(2月25日)

新1年生!? 

 2月20日(木)に、今年度最後の部屋替えを行いました。この部屋替え、新1年生を迎えるための部屋替えです。

 「もう1ヶ月半ほどで、1年生たちも○○さん!なんて呼ばれるんだよね~!」なんて私が茶化すと「ギャー!どうしよう!そんなの無理!恥ずかしい!」と照れまくる1年生たち。かわいすぎます。こんなやり取りを1年前も現2年生である45回生達とも交わしました。その時もこんな反応だったように思います。しかし、いざ新1年生を迎えると、しっかり先輩になってくれているのだから頼もしくて仕方ありません。そして、この「先輩になる」ための準備が2月20日からスタートしたのです。

 みぎわ館の部屋替え、新部屋発表は部屋替え当日の放課後です。一体誰と同じ部屋になるのか、ドキドキで1日を過ごすのだそうです。放課後は一目散に帰ってきて、新部屋をチェックするのだそうです(笑)。それくらいの一大イベント、部屋替え。今回は新1年生の名前までが公表されるのだから、興奮もひとしおでした。

 「新1年生の部屋割りもして発表するからね~。」と何気なく発した私の言葉に、ギィャァァ!と盛り上がるみぎわっ子たち。「先生、1年生がどこの出身か教えて!」「先生、全員の部屋に1年生はいるの?」「先生、1年生は何人入って来るの?」など、次から次へと投げられる質問に私もタジタジでした(笑)。こんなに入寮を楽しみにしてもらえる新1年生たち、幸せ者です。こんなに新1年生の入寮を楽しみに待てるみぎわっ子たち、幸せ者です。仲間を大切に想う気持ちが、新1年生の入寮を待つところから更に育てられているのだなぁ、新1年生の入寮前から先輩になる心の準備が始められていくのだなぁと、改めて私も教えられました。そして、この待ち焦がれる時間がとっても大事でステキな時間であることも改めて知ることが出来ました。

 20日から始まった新部屋で、新1年生を迎えて、6月半ばまで過ごします。そして実は45回生が後輩と一緒の部屋になれるのはこの部屋替えで最後です。6月の部屋替えでは受験準備のため、3年生だけのお部屋になりますからね。それぞれが、ステキな部屋作りをしてくれること、楽しみにしていますよ!(森口)

 

 

 

 

バレンタインデー  

 今年の2月14日(金)は入試のため敬和生はお休みとなりました。その前日13日(木)は4限授業で午後からフリーに!13日の午後から16日の夜まで、みぎわ館内にはチョコレートの甘い香りが漂い続けていました。この時期は毎年、みぎわ館で一番キッチンが混雑します。バレンタインのプレゼントに、手作りチョコトリュフやクッキー、ブラウニー、メレンゲの焼き菓子にアマンディーヌなど、お菓子屋さんもびっくりの様々な種類のお菓子にみぎわっ子が挑戦するからです。普段からもちょこちょこキッチンを使っている様子が見られます。それでも、「こんなすごいの作れるんだ!」なんてびっくりしてしまうようなみぎわっ子たちの腕前です。また、その作る量もすごいのです!!!

 部活のメンバー全員分と、クラスの友達にあげる分と、大好きなあの先生と、もちろん本命にも!なんて言っている人の手には大きな紙袋が。その中身は全て手作りチョコレート。かわいくラッピングされた小さな贈り物が、50個は入っているのではないかと思われるほどの大量です。友達の事を想いながら、お菓子を作り、ラッピングをし、ウキウキしているみぎわっ子たち。人の喜ぶ顔が見たいと一生懸命になっているみんなの顔はキラキラしていて、本当に素敵です。手作りお菓子を渡した時、受け取ってくれた人が嬉しそうな笑顔を向けてくれると、きっとみぎわっ子はそれだけでとっても幸せな気持ちになるのでしょう。この時期のみぎわっ子は幸せ配達人と言ったところでしょうか(笑)。(森口)

 

 

 

氷割りボランティア  

 先日、みぎわ館の玄関前がスケートリンクのようにツルッツルになっていたことがありました。前日に降った雪はほとんど積もらなかったのですが、少し解けた雪が強く冷たい風に吹かれて凍り付き、「いってきま~す!」と勢いよく玄関を飛び出すみぎわっ子が一歩目から「おっと!」とバランスを崩してしまうほど、ツルッツルだったのです。空は青いからお昼には溶けるかなぁ…なんて思っていたのですが、溶ける気配はなくみんなが帰って来た時もまだ凍り付いていました。

 とっても寒い日だったのと、1年生はスキー教室へ、3年生は自宅学習期間であったことが重なり、キャンパス内はシーンという音が聞こえてきそうなほど静まり返っていました。そんな中、突然、カン!カン!カン!カン!と工事現場のような音が聞こえてきました。なんだろうと外に出てみると、みぎわっ子2人が風に吹かれながら、真っ赤な顔をしながら、シャベルを片手にみぎわ玄関前の氷を割ってくれていたのです。「わ~!ありがとう!」と近寄っていくと、「ツルツルしてて危ないなぁと思ったから始めたんだけど、やり始めたら楽しくなってきちゃった!」と満面の笑みで話してくれました。

 それから、みぎわ館の玄関だけでなく、寮本部前、友愛館前とどんどんやり進めてくれたのです。それも、「楽しい!楽しい!」と言いながら…。1時間は悠にしてくれていたでしょうか。本当にありがとう。終えた後、寮事務のTさんから感謝の言葉とおいしい・温かいココアをごちそうになり、ちょっと照れくさそうな二人。素敵な心の持ち主だなぁと、私たちの心が暖かくなりました。

 実はこの内の1人(Aさんとしましょう。)と前夜こんな話をしたのです。A「私、敬和に全然染まれないんだ。ってか、染まりたくないの!」私「そうなの!?知らなかったよ。どっぷり染まってる気がしてたけど。」A「だいたい敬和の色って何色!?」私「なんだろうね~。いろんな人がいるから、色んな色じゃない(笑)。いろんな色があっていいってどの色も思ってることじゃない?」A「ふーん。難しい。でも私は染まれないの!」私「そっかー。」なんて話で深刻に、でも大盛り上がりで消灯後の時間を過ごしました。

 でも、この氷割りをしてくれている時に、私「ねぇ、雪かき好きなの!?」A「もともとあんまり好きじゃなかったんだけど、敬和に来てから好きになったの。達成感あるしさ。労作の中でもトップ3に入るくらい好きな労作だね。」私「それってさ、敬和生らしいよね!」A「そうだね~。」私「染まってんじゃん!」A「はっ!(超!驚く顔)」と(笑)。

 みんな、自分って一体!?と日々考えながら、時にそれで悩みながら懸命に毎日過ごしているのだなぁと改めて思わされた時となりました。日々考え、日々働き、日々心ふるわされ、いろんな経験を通して、あたりまえの日常の中でさえも溢れるほどの刺激を受けながら、自分探しをしているみぎわっ子たち。どんどん、どんどん、新しい自分や仲間と出会いながら豊かに成長していってほしいと願います。

 氷割り、寒い中にもかかわらず本当にありがとう。みんなの事を思って始めてくれた二人の優しさが、とっても嬉しかったです!!

(森口)