のぞみ寮通信

みぎわ館

2014/01/20

みぎわ館 第179号(1月17日)

明けましておめでとうございます!  

 2014年が始まりました!1月6日の帰寮日には、みんなが元気いっぱいに帰ってきてくれたみぎわ館(みんながいない間は本当に、「シーン」という静まり返った音がしているような気がしていました。)に、大きな笑い声、話声、スリッパの音、水道を使う音、洗濯機を回す音など、みんなにとっての日常の様々な音が響くようになりました。なんだかそれだけで活気を感じ、それだけで嬉しく、元気になれる気がします。みんな、おかえり!

 

 帰寮して、2週間ぶりの仲間との再会に友愛館での食事がにぎやかなこと!「あけましておめでとう!」「おかえり~!」「ただいま~!」「冬休みはどうだった~!?」など、様々な声が飛び交い、それぞれが充実した冬休みを過ごしてきたことが伺え、しっかりエネルギーを得てこれたのだなぁとホッとしました。また同時に、みぎわ館を離れて過ごす2週間でも、仲間の事を思う時間があったこともみんなの会話から知ることが出来て、とても嬉しくなりました。

 

 開寮礼拝を終え、いよいよ2014年の寮生活・敬和生活スタートするぞ!と気持ちを切り替えたところで、みぎわっ子はみぎわホールに集合して新年のご挨拶会を行いました。私が「みなさん、明けましておめでとうございます!」というと、みんなも「おめでとうございます!!」と。私が「ステキな年末年始を過ごしてきましたか?」というと、みんなは「は~い!」と元気いっぱいに返してくれました(笑)。みぎわ館では、長期休み後のこの集まりをとても大切にしています。だって今日からまたみんなと共に生活する日が始まるのですから、なんとなくスタートさせるのではなく、互いにその存在を確認し合って、きっちり「おかえり」「ただいま」を伝え合ってスタートを切りたいと考えているからです。2014年の始まりは、みんなが元気にいっぱいの笑顔でスタートすることが出来ました。嬉しい事です!

 

 今年度も3ヶ月ほどで終わります。それぞれの学年での集大成の時期です。44回生とは3週間ほどでお別れがやってきます。そして、3月になると新1年生のみぎわっ子メンバーが決定し、新たな出会いに胸躍る時が来ます。真っ先にやって来る3年生とのお別れ。当たり前のように過ごしている毎日ですが、42人生活が2月1日からは32人生活になります。とても賑やかなみぎわ館内も、3年生がいなくなったらとっても静かになるのでしょう。お別れの時に向けて、今もうすでにそれぞれが準備をしているようですが、学年問わず後悔の無いように、共に歩める貴重な時間を大切にしてほしいと思います。

 何はともあれ、今年もみぎわっ子が毎日元気に歩んでいけますように!(森口)

 

 


 

 

 

 

ラストメッセージ  

 もうこんな時期になってしまったのか。正直、そんな気持ちでいっぱいです。1月14日から3年生のラストメッセージが始まると聞いて、私の心臓はドクン!と脈打ちました。

 ラストメッセージとは3年生が礼拝でする最後のお話です。泣いても笑っても、もう礼拝のお話はこれ以降3年生に回ることはありません。聞きたいなぁと思っても、伝えたいなぁと思っても、礼拝と言う場を使って、みぎわっ子全員に対して話してもらう事はそれ以降出来ないのです。

 だからこそ、3年生たちは自分の3年間をしっかり振り返り、良いも悪いも、楽しかったも辛かったも、乗り越えたも投げ出したも含めて話をしてくれます。自分の順番が近づいてきたら「どうやったら伝わるのか分からない!」「いろいろありすぎて、何を話したらいいんだろう!」と、悩んで話に来る人たちがいるくらいです。

 自分たちが1・2年生だった時、先輩のどんな話に力をもらったのか、どんな話に感動したのか、どんな話に聞けてよかったとおもったのか、そして自分たちが後輩に伝えたい事を考えると、溢れてくる想いを形にするのはとっても難しいようです。しかし、それだけ考えて、悩んで、心を込めてするお話ですから、聞く側の1・2年生と私たちの心にとってもグッとくるのです。ラストメッセージがやって来るのは寂しいのですが、反面、とっても楽しみでもあります。目も耳も心も顔も体も3年生に向けて、しっかりお話聞かせてもらいます!1月30日まで続くラストメッセージ、宜しくお願いしますね!3年生!(森口)

 

 

 

礼拝のお話  

*Y.M(1年生)

 私は社会科特別授業実行委員をしました。理由は社会が好きなのと興味からです。ただそれだけでした。本番は第四定期最終日。テストも何とかなるだろう、という軽い気持ちで挑みました。打ち合わせをして決まった私の係は「オリジナル企画」というもので、その内容は参加型の劇。劇を見てもらって、みんなに感想や意見、その理由を実行委員がマイクを持って聞きに行きます。その場で、みんなの思った事考えた事をみんなで聞こうと言うものでした。例年にない試みでした。そのため、本当にゼロからのスタートでした。先輩方からも、「今年はディベートじゃないんだね」と言われ、不安にもなりました。

 劇は、疎開児童・学徒出陣前夜・原爆投下の3本になりました。私はその中で原爆投下と決定の劇の脚本を書くことになりました。アメリカ側から見た戦争、原爆投下を決定した時の思い、普段は落とされた広島・長崎の被害の大きさに目が行きやすいので、アメリカに目を向けるのは初めてでした。そのため、私はたくさんのことを学ばなければなりませんでした。

 図書室で本を借り、パソコンの画面とにらめっこをして台本を仕上げていきました。台本が出来上がったのは本番ギリギリで、そのため数回しか通し練習ができず、ぶっつけ本番という形になってしまいました。本番、オープニングが始まるとそわそわして落ち着きませんでした。そして自分が脚本した劇の本番が回ってきて、舞台に上がっているわけでもないのに、とてもドキドキしていました。

 私は自分の脚本に正直自信がありませんでした。一人一人のセリフが長く、とても規模の大きい事柄を10分でまとめたので、これで本当にみんなが理解できるような内容なのか不安でした。でも、実行委員のみんなのおかげで無事に終わることが出来て良かったです。

 私はこの社会科特別授業を通じて、違った目線で見ることの大切さを知りました。普段見て、聞いて、感じていた事は、感情が大きくてもほんの小さな事だという事、原爆で広島や長崎で亡くなった方の人数と同じくらいの人数が、原爆の開発に携わっていた事、そんな開発をした人たちの中でも、投下を反対する人は多かったという事、何も知らないという事も改めて実感しました。これからも新しい事をどんどん学んで知識をつけたいと思わされ、とてもいい経験をすることができました。