自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2014/01/14
敬和学園は東日本大震災被災者のことを常に意識しながら学校活動に取り組みたいとの願いを持っています。
そこで具体的な活動の一つとして、被災地支援労作を2011年5月から始めました。
2013年度 第8回(2013年9月25日~27日)
今回の被災地支援労作は、44回生の3年次修養会としての参加
25日(水):
学校を7時半に出発。新潟駅を経由し宮城県を目指します。13時半、南三陸町着。仮設の商店街「さんさん商店街」脇のポータルセンターで開会礼拝。その後、南三陸町「語り部ツアー」にクラス毎に参加。町内の様々な被災遺構を拝見しながら津波の被害の甚大さと命の大切さ、被災された皆様の当時の状況を学ぶ。終了後宿舎へ移動。夜は宿舎のホールで仙台北教会の小西望牧師のお話を拝聴。仙台市や多賀城市などの津波の映像に言葉を失うと同時に、その時の先生のお働きから「絆」ということについて学ぶ。先生の「震災後ではない。まだ震災中なのだ。」というお言葉に皆が胸を打たれる。
26日(木):
南三陸チームは朝6時に宿舎を出発。車内で朝食。現地では流された養殖いかだの重りを作る作業を、地元漁協の方のご指導を受けながら行う。学年テーマ「Do for Others」の実践とあって生徒はみんないい表情。
七ヶ浜チームは8時出発。ボランティアセンターで体操してから、町内6か所の仮設住宅を訪問。草取りや、窓ふきをさせていただく。ボランティアは快く受け入れていただけると甘い考えだった生徒は、「何しに来た?」といわれ落ち込んでしまう者も。しかし、上がり込んで津波の話、命の話を伺った生徒はもらい泣き。「忘れないでね」と言われたことが一番心に残った様子。
どちらも得難い経験だったようで、夜のシェアリングタイムでは活発な意見が多く出る。
27日(金):
七ヶ浜町の海岸清掃に全員で参加。この穏やかな海が……と感じたようだ。ある生徒が砂浜から掘り出したタイヤが新品と気付く。「これってあの時仙台港から流されたタイヤ?」小西先生の「まだ震災中」言葉をしっかりとかみしめる。湊浜では「お前たちが卒業したら、後輩に伝えてくれ。」といわれ出会いの重さと使命の尊さに気付かされる。