のぞみ寮通信

めぐみ館

2013/10/04

めぐみ通信 (2013年9月30日)

夏休みから一変、秋の空気に


 「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、新潟も朝晩の空気が肌寒くなりました。体調には気を付けて、芸術の秋、食欲の秋、勉強の秋、運動の秋・・・と忙しくも充実した毎日を過ごして貰えたらと思います。

 少し前の話になりますが、夏休みがあけてすぐの8月27日、お帰りなさい!の気持ちを込めて、めぐみ館にいるみんなとホットケーキをつくって食べました。私はホットケーキをきれいに焼くのが苦手なのですが、3年生のS.Sさんはじめ、生徒のみんなが「裏ワザがあるんだよ!」といって、感激するほどふわふわで厚みのあるホットケーキを焼いてくれました。さらにその上にアイスクリームやチョコレートソース、蜂蜜などをかけて少し贅沢にいただきました。

 長期休み中、がらーんとしていためぐみ館内でしたが、こうしてみんなが元気に寮に帰って来て、わいわい集まり、笑い合いながら、食べている姿を見て、ホッとした愛おしさと、それぞれご家庭や親しい人たちと充実した夏休みを送ってきたんだなぁと感謝の気持ちでいっぱいになりました。(会田)

 

 

 

 

 ピア・エデュケーション


 9月19日に、「ピア・エデュケーション」が行われました。このピア・エデュケーションは、のぞみ寮が行っているセクシャリティ教育の一環で、今回はのぞみ寮4館の3年生全員を対象に、新潟医療福祉大学看護学科の生徒さんが、劇や映像を交えて「妊娠・出産」について学びの機会を与えてくれました。

 敬和の授業に比べると約2倍の1時間半の時間でしたが、妊娠体験ジャケットというものを着て実際のお腹の大きさや重さを体験したり、クイズや意見発表の時間など、沢山の機会を盛り込んだ内容で、あっという間に時間は過ぎていきました。

 学びの後は、夕食を大学生の皆さんと共に囲み、交流の時間を持つことができました。講義の中で、私たちが私たちになるための精子と卵子の組み合わせの確率は、250兆分の1だと言っていました。生まれて来ることが当たり前ではない大切さを学び、私たちが今ここに存在し生きているということは、たくさんの人に守られ、愛されてきた奇跡であり証拠なのだと感じることができました。

 新潟医療福祉大学のピアサークルのみなさん、どうもありがとうございました!(会田)

 

 

 

 

< 礼拝のお話 >

1年 K.I

 私は、昔からよく人に騙されていました。例えば、「あ!あそこにUFO!!」と言われると、一生懸命探すような子どもでした。その調子で人のこともずっと信じていました。しかし、小学校2年生のある日、いきなり親友だと思っていたAちゃんから裏切られ、いじめられるようになりました。その頃から、ほかの友達も私から離れ、いじめっ子グループに入っていくようになりました。私は子ども心にも「人って怖いな」と思うようになっていました。そのまま時が過ぎ、小学校6年生の10月の終わりに、ふと「地元の中学に行きたくない」という思いが頭に浮かび、親に相談して長岡の中学を受験しました。晴れて合格し、中学生になった私は、その頃にはもう人を信用できなくなっていました。それでも「私は変わる」という想いを抱きながら、中学生活にのぞんでいきました。最初の頃は、あまり気の合わないグループで必死にみんなに合わせて、はじかれないように生活していました。しかし、途中でこんなことはバカバカしいと気付き、気の合う仲間と過ごすようになりました。すると肩の力が抜け、自分というものを少しづつ出せるようになりました。そして、中学校最後の日に、友人から「初めの頃と違って、性格が明るくなったね。」と言われました。私はその時にやっと、小学校の時とは違う自分になれたと思いました。それでも、未だに自分の感情を時々出せなくなることがあります。このことは、敬和学園のこのめぐみ館に来て、多くの信じあえる仲間に出会い、笑い、怒り、泣き、四苦八苦していく中で、なおしていけたら良いと思います。人と関わりを持ち、良い関係を維持していくことはとても難しいことですが、くずれることを恐れずに積極的に関わりを持って行こうと思います。