のぞみ寮通信

光風館

2013/09/09

光風館通信 第384号(9月1日)

< クールランニング >
 

 夏休み明けの月曜日、光風館全員で映画『クールランニング』を観ました。この映画は実話が映画化されたもので、1988年にカナダのカルガリーで行われた冬季オリンピックに雪が降らない常夏のジャマイカから雪上競技のボブスレーに出場した4人の選手と監督をコメディ風に描いたものです。コメディ風の映画ですが、最初はバラバラだった4人のチームメイトが少しずつ共に時間を過ごす中で、絆を深め、ひとつのチームになっていきます。周囲に馬鹿にされても、ひたむきに頑張る姿、無理と思えるような事にも前向きにチャレンジするところなどは、是非光風館生にも見習ってほしいところです。

 この映画を聖書Ⅲの授業の中で観たのですが、人間が勝ち負け、地位、名声にこだわるあまり大切なものを見失う弱さがあることがこの映画の中で描かれています。それは私たちにも起こり得ることです。

 世の中では“勝ち組”“負け組”という言葉が使われており、お金を持っている人、地位がある人、名声を得ている人を“勝ち組”と呼んでいます。でも、本当に人に勝つこと、お金を得ること、地位や名声を得ることだけが“勝ち”なのでしょうか。私はそれだけではないと思っています。勝つ人もいれば負ける人もいます。何かに負ける人、世の中で弱くされている人にも目を向け、その人とも共に歩むことのできる人こそ勝ち組になれるのではないかと思うのです。そういう意味では、光風館のみんなには“勝ち”よりも本当の“価値”がわかる人になってほしいと思います。これからの敬和生活、また敬和を卒業した後にも、本当に大切なもの(価値のあるもの)をしっかりと心の中に持っている“価値組”(“勝ち組”ではなく)になってほしいと思います。“勝ち組”ではなく“価値組”になる!それがわかりやすく描かれているのがこの『クールランニング』という映画です。

 特に、チームが成長していく過程で、チームの4人がしっかり自分の考えを相手にぶつけ、互いにぶつかり合うことで、より強いチームへと成長していきます。馴れ合いの関係ではなく、時にぶつかり合うことも大切なのだと気付かされます。一生懸命に自分と向き合う、一生懸命に他人と向き合う、一生懸命にその時に向き合うべきものに向き合う。それが出来たからこそ、ジャマイカのボブスレーチームは多くの人の心を動かし、競技を見ていた人たちに本当に大切なことが何なのかを示すことができたのではないかと思うのです。

 今回、光風館全員でこの映画を観たのは、今学期(後期)、2年生が新たに世代交代を経て寮の運営を担っていく中で、2年生だけが頑張るのではなく、運営委員を引退する3年生も、まださまざまな役目を担わない1年生も、全員が参加して、ひとつのチームとして積極的に寮生活に参加することで、より成長した光風館をみんなでつくっていきたいと考えているからです。

 光風館全員で共通理解(仲間とハッキリした目標を持って共に歩む、目の前の事柄に一生懸命に取り組む、自分・他者・神さまと向き合う)を持ち、力を合わせ、時にぶつかり合いながらより良い館をつくっていきましょう!(三浦)

 

 

 

 

< 2年生寮合宿 >

 

 8月24日(土)恒例の2年生寮合宿を行いました。今年は、寮開放期間がなかったため、夏休み明けも寮内は比較的キレイな状態でした。また、夏のオープンスクールで寮見学があったため、夏休みに時間があったこともあり、数回大掃除を行ったので、風呂や脱衣所、廊下、ホールなどキレイな状態でした。なので、今回は春に行った2階の物置部屋の荷物をすべて運び出し、各部屋と各階にあるゴミを下に下ろし、捨てました。また館内にあるゴミ箱を水洗いしました。 

 さて、今回の寮合宿のメインイベントは、「みんなで一緒に楽もう!」というテーマでプログラムを立てました。本当は夏休み前にみんなでキャンプに行く予定でしたが、各部活が試合や練習で忙しい時期でもあり、計画は流れてしまいました。その代わりのプログラムということで、みんなで夏休み最後の時を楽しみました。

 まずボーリングに行きました(2ゲームしました)。2ゲームの合計点で競いましたが、優勝はKくんの猛追を抑えマイボーリングシューズを持参した青栁先生でした。ボーリングの後は、みんなで焼き肉  食べ放題へ。ガッツリ食べたので、これで新学期に向けてのエネルギー充填は大丈夫ですね!?最後は、焼き肉の臭いと1日の疲れを流すため湯ったり苑へ行きました。寮に帰って来てから、新運営委員会についてミーティングをもち、寮合宿を終えました。

 なによりも良かったのは、光風館の2年生全員(20人)が揃って寮合宿を行うことができたことです。1人が欠けてしまっては、一緒に全員で新学期に向けて歩みだせなくなってしまいます。全員時間までに帰って来てくれるかなぁと心配していただけによかったです。今回、寮合宿で全員で働く、遊ぶ、食べる、ゆっくりする、考えるということをしました。新学期が始まりました。新学期も光風館の全員で一緒にいろいろな交わりをしていきましょう。(三浦)

 


 

 

 

 

<礼拝のお話し>(7月の礼拝のお話です)

T.R(2年) 

 みなさん、こんばんは。4室のTです。今日は「イメージ」について話したいと思います。

 突然ですが、もう夏ですね。暑くなってきて、喉もすぐに乾くようになってきました。きっと、みなさんは、自動販売機を多く利用するようになっていることでしょう。そんな自動販売機、みなさんはパッと見て不思議に思うことはないでしょうか?分かる人は分かると思います。そう、ほぼ全ての自動販売機は「温かい」「冷たい」ではなく、「あったか~い」「つめた~い」と温度の表示をしているのです。一体なぜなのでしょうか?理由は簡単です。そっちの方がお客様に与えるイメージが良いからです。ただただ「温かい」と書くよりも、「あったか~い」と書いた方が、どこか温かく感じませんか?事実、そうやって表記した方が売り上げが良かったらしいです。このように、人に与えるイメージというものは、とても大事なのです。

 いつもムスッとしている人、人の話を聞かない人、ぶっきらぼうな人、絶対に損をしていると思います。イメージばかり気にするのもダメだと思いますが、少し他人へのイメージを意識して生活してみませんか?もしかしたら、今よりも過ごしやすい毎日が送れるかもしれません。

 

 

 

N.R(2年)

 

 みなさん、こんばんは。6室のNです。今日は「タイ語」について話したいと思います。まず、それぞれの国の言語は、その国の人たちにとっては簡単でも他の国のたちにとっては難しいということがよくあります。

 日本人にタイ語の勉強をさせると最初はどれも難しいのですが、そのうち書いたり、読んだりがそこそこできるようになります。しかし、どうしても発音はタイ人と比べると、少し違って聞こえます。それはなぜかというと、日本語にはない音があるからです。タイ語には、そのいろいろな音の高さを表す記号があります。そして、日本人がその記号のある場所を読む時には大変苦労します。しかし、苦労するということで、絶対に無理ということではないのです。タイ語の発音を少しずつ確かめ、少しずつでもタイ人の発音に近づけるように努力をすれば、必ずタイ語を習得できるはずです。だから、みなさんも難しいことに出会ったら、少しずつ難しいことにも挑戦して、実現可能になるよう頑張ってみてください。