毎日の礼拝

毎日のお話

2013/09/02

小西二巳夫(校長)

ローマの信徒への手紙 2章1~5節

 奥田英朗の小説『空中ブランコ』では、精神科医伊良部のもとを、うまく跳べなくなったサーカス団の空中ブランコ乗りの山下が訪れる。人間不信に陥っていた山下は、うまくいかない原因が他人ではなく自分にある事を知り、悔い改めて団員に謝る。そこで、心が一気に軽くなり、言葉の力を知る。人間関係で、自分中心の考えをして誰かのせいにしても、結局苦しくなるのは自分だ。しんどさや悩みは、自分の成長のための神の恵みだ。私達は、恵みの中に生かされているのだ。