のぞみ寮通信

みぎわ館

2013/02/18

みぎわ館 第156号(2月18日)

< みぎわのバレンタイン! >

 2月14日はみぎわっ子にとっての一大イベント「バレンタインデー」でした。その前の週末から、館内にはお菓子のあま~い、いい匂いが立ち込め、みぎわ館のキッチンではまるで職人のようにクッキー作りに勤しむ人たちが。「友達みんなにあげるの!」と山のような小麦粉と格闘(?)する姿が見られました。
 以前、一人のみぎわ寮生がこんなことを言っていました。「手作りのプレゼントをもらう嬉しさは格別だよ。だって、作っている間中私がどんなのが好きなのかとか、喜ぶかとか、考えてくれてるってことでしょ?嬉しいよね~。」って。そういうことに心が及んでいる彼女に私はとっても嬉しくなりましたが、本当にその通りだと思いました。バレンタインのプレゼントにクッキーを焼き続けていた彼女たちも、きっと渡そうと思う相手の事を頭に浮かべ、喜んでもらいたいその一心で取り組んでいたのでしょう。思い浮かべてもらっていた人たち、本当に幸せだと思います。思い浮かべて取り組めていた彼女たち、本当に素敵だと思います。

 14日の登校時、紙袋いっぱいにラッピングされたクッキーやチョコレートを詰め込んで、かわいい可愛い笑顔いっぱいに出かけていくみぎわっ子たち。貰う事に必死になるのではなく、与える側の喜びを知っている彼女たちがいつも以上にキラキラして見えました。お菓子に詰めこんだ、たくさんの想いがみんなに届くといいですね!(森口)

 

 

 

 

< 部屋替えです! >

 2月7日に予定していた部屋替えがインフルエンザの猛威にやられて延期となっていましたが、ようやく15日に行うことが出来ました。年が明けてすぐから、「2月の半ばは部屋替えだよ~!」「今の部屋とも1ヶ月でお別れだよ~!」と口にする私に、「ヤダ~!先生!この部屋がいい~!」と本当に切なそうに返してくるみぎわ寮生たち。その顔を見ると、今の部屋でステキな関係を築いていることを実感でき、嬉しくなります(なんて、ちょっと意地悪でしょうか!?)。だからこそ、部屋替えの意味ってあるよね!と思います。おおよそ4か月ごとにやってくる部屋替えで、その度新しい出会いが与えられ、新しい絆が生まれ、強められていくのです。部屋替えのたびにステキな関係を築いていけるから、また次の部屋でもステキな関係を築ける。今素敵な出会いを手にしているから、次の新たなステキな出会いが与えられる。素敵な循環だと思います。

 時に「今のお部屋ちょっと…」なんて相談にやって来る人が居ます。これも嬉しい話です。だって、素敵なお部屋にするためにどうしたらいいのか考え、諦めずに相談に来ているのですから!嬉しい話です。話を聞き、一緒にどうしたら上手くいきそうか、何がネックになっているのか考えます。そして、多く導きだされる結論は「直接話をし、想いを伝えてみる」ということです。私は、あなたとステキな関係になりたいの!という想いを持って、困っている事、嫌だと思っている事、伝えられずにいる事をちょっとの勇気を持って口にしてみると、大概の想いは通じます。また、自分同様に相手もどうしたらいいのか悩んでいた事を知り、「なんだぁ!もっと早くに言えばよかった!」と一緒に笑うことが出来るのです。素敵です。
 今回の部屋で、46回生を迎えます。45回生が先輩になり、44回生が最高学年となります。どんなに素敵な部屋になる事やら、今から楽しみでなりません。迎え入れる準備、しっかりお願いしますね!(森口)

 

 

 

 

< 礼拝のお話  >

*N.R(2年生)
 私は3年生から様々な事を学びました。学校・寮・部活などいろんな場面で3年生と関わり、一人ひとりからたくさん学ぶべきことがありました。その中でも今日は部活の先輩から学んだことを振り返りたいと思います。
 部活の先輩の一人に誰よりも早く朝練に行き、誰よりも遅くまで夜練をし、休むことなく練習をしていた人がいました。私がどんなに頑張っても必ず先にその先輩がいて、すでに練習を始めていました。私の集中力が切れてもその先輩はまるで練習を今始めたかのように、いつまでも集中し続けていました。しかし、最後の引退の時、その先輩は「私は上手くならなかった」と言ったのです。誰よりもたくさん練習していましたが、誰よりも謙虚で、技術だけでなく、真剣に練習に取り組む姿勢からも多くの事を教えてもらうことが出来ました。私がとても尊敬している先輩です。
 また、別の先輩は、「人が変わるのは劇的な出来事ではない。日々の何気ない事の積み重ねだ」と言う話をしてくれたことがあります。3年生が1年生の頃と比べてどのように変わったのかは話の上でしかしりません。しかし、その言葉や行動から毎日何かを続ける事、それに加えて真剣に物事に取り組む事の大切さを教えてもらいました。また、それらの姿勢は何をする上でも大切な事だと思います。
 毎日続ける、真剣に取り組む…何だか簡単そうですが、それらを当たり前に出来た時、目には見えない変化として自分自身が大きく変われるのではないでしょうか。
 残りの敬和生活、心を込めて大切に過ごしていきたいと思います。みなさんも身近な事、まずは寮生活から大切にしていきませんか。どんな自分になれるかは、毎日の積み重ね次第なのだと思います。

 

 

*O.A(1年生)
 みなさんは自分の事が好きですか?また、自分自身を大切にしていますか?私は中学生の頃、とにかく自分の事を好きになることが出来ませんでした。嫌な事があればすぐに人のせいにしていたり、人の事を考えずに行動してしまったり、自分勝手な性格が大嫌いで、自分の事を認められずにいました。
 私は「寮に入ればきっと何かが変わるはずだ」「自分の事を好きになれるだろう」と思っていました。しかし入寮してみると、逆に、人を傷つけてしまったり、自分の嫌な性格が表に出てしまい、ますます自分の事を好きになれずにいました。
 しかし、敬和に来たことで、こんな私の事を認めてくれる友達に出会いました。私が悲しい時、辛い時に相談に乗ってくれ、支えてくれる人たちと共に過ごしていくうちに、私の弱さを見せることに辛さを感じなくなり、次第に自分は自分でいいんだと認められるようになってきました。
 敬和に来たことで、ありのままの私を受け入れてくれた友達に出会えたこと、本当に素敵な出会いを与えられたことに感謝をしながら、これからを過ごしていきたいと思います。友達の事も私自身の事も大切にしながら、敬和生活、寮生活を楽しんで過ごしていきたいと思います。