のぞみ寮通信

みぎわ館

2009/05/27

みぎわ館 第6号(5月27日)

<1年生、とっても元気です。>


 みんなでワイワイ遊ぶのがとても好きな、元気な1年生たち。見ていてとてもほほえましく、私たちまでエネルギーをもらえます。

 


 みぎわ館前で、夕食前・後バドミントンをする輪があったり、バレーボールを楽しむ輪があったり。薄暗くなりかけている野外で、とても集中してシャトルやボールを追い、歓声をあげる姿がよく見られます。また、夜の自由時間になると事務室へやってきて、オセロ大会やトランプゲームが始まります。最近はキング(じゃないか、クイーンだね!)が決まってしまっているようで、打倒ののろしを揚げて対局しているようです。なかなかの緊張感、それもまた良いですね!

 
 みんなで遊べる事、身体をしっかり動かせる事、頭を使うゲームに果敢に挑める事、そんなことが臆せず出来る1年生は先輩達にとっても良い刺激となってくれているようです。そのうち、自分たちで球技大会などを企画して、「先生、体育館の予約してください~!」なんて依頼もあったりするのかなぁ・・・と密かに楽しみにしています。  
また、先日行った初めての1年生ミーティングでも人の話を聞く事、理解しようと努める事、自分の意見を建設的にまとめて言う事ができる等、全員で前向きに取り組もうとしている1年生の姿にとても感激しました。その姿勢・心をこれからももっともっと育てていって欲しいと思います。そして、先輩たちに負けない、強く優しく逞しい絆を手に入れて欲しいと願っています!

(森口)

 

 

 

 
<ある仕事>

 
 皆さんは寮務教師ってどんな仕事をしているのかなと、考えた事はありませんか?本当にいろいろな事をしています。
 今回は私達の仕事のほんの一部をお教えいたしましょう。私たちみぎわ館の教師が、心がけている事の一つに、館の施設設備の管理があります。大きな事は、学校のトップの方々が考えて下さいますが、日常の小さい事に目を配ります。点検、整備、修理などです。その学期事に長期休みの前後にやる仕事もあります。そのためには何よりも寮生の協力が必要になります。皆さんが日頃生活していて、壊れたところ、壊れそうなところ、気になるところなど、教えて頂きたいのです。壊れたところ放っておくとどうなりますか?不都合でしょう。もっと壊れるでしょう。早めの手当てが必要になるのです。

 

 

 寮は皆さんの生活にとって、決して便利な生活とは言えないでしょう。今の世の中は本当に便利になっています。お風呂のお湯はりもスイッチ一つ。照明も自動でオン・オフ。どこからでもお湯が出る。皆さんのお住まいに比べたら不自由だらけかもしれませんが、寮長先生もおっしゃっているように、寮は不便さを人間成長の機会ととらえています。それは皆さんに手を、そして体を動かして働いて頂く。そう労作です。敬和は手足を動かして働く事を大切にしている学校なのです。おふろのお湯汲みも1年生の仕事です。お湯と水の栓をひねり、温度計を使用しながら、ちょうどよく量を考えて入れます。スイッチ一つではないのです。慣れない仕事、本当によく頑張っています。先輩達もしてきた仕事です。当り前と思わず、入れてくれた1年生に感謝の気持ちを持って入浴しています。

 

 私たちはそんな寮生活でも、少しでも快適に暮してほしいと願っています。壊れたところ、不都合があったらすぐに教えてください。人任せにしないでどんどん動いてください。私は学生時代、将来仕事に就くにあたって、徹底的に【気づきなさ。感じなさい】と言われました。「物事はそこから始まりますよ」と、教えられました。何に気づくか?どんな風に気づくか?は自分で考えなさいと。10代の私には「なんのこと?」程度でした。でもこれが教育の基本でした。
 私たち寮務教師は大工仕事、電気、水道など出来る事はいたします。用務の方,施設係りの方の協力もお願いしています。そして皆さんにも出来る事はやっていただいています。寮は何でも教育するところだからです。卒業する時に「寮生活でこんな事あんな事ができたよ。」と喜んでいただけたら嬉しいなと思っています。                     

(大西晴子)

 

 

 

 

 

<礼拝のお話>

U.K. (2年)
 みなさん、こんばんは。8室のUです。今日はテスト1日目、お疲れ様でした。テスト1日目でお話が回ってきてしまい、勉強が間に合わない私にとって、少し運が悪かったです。前からお話を書いておこう!と思っていたのですが、昨日の礼拝で今日お話だと言う事が分かり、慌てて書いたので聞き辛いところもあると思いますが、勉強の息抜き程度にどうぞお聞きください。

 

 
 初めに、1年生が入寮してからお話をするのが初めてなので、簡単な自己紹介をします。名前は皆さんご存知だと思いますが、U.K.です。出身は分水というところで、おいらん道中や桜、良寛様で有名な所です。クラスは尾瀬クラス。綾音と一緒です。フェスティヴァルは六甲連合です。好きな食べ物はアイスです。毎日食べたいくらいに大好きです。おいしいアイスを発見した方はぜひ教えてください!部活は「よさこい」で、毎日踊っています!もっと見ている人を楽しませたり、感動してもらえるような踊りをしたいです。そのため、いつも努力したいと思います!

 
 自己紹介はこのへんにして、昨日あった出来事についてお話したいと思います。昨日、母から荷物が届きました。箱を開けるとお菓子が幾つか入っていました。そしてその中で一番初めに目に付いたもの、それは「こんぶあめ」と書かれた袋でした。見るからに不思議で初めて見るものだったのでびっくりしました。その袋には付箋がついていました。「“なんかこのパッケージにインパクトを感じ買っちゃいました”」。母の説明の通り、とてもインパクト大なパッケージです。友愛館で中を見たのですが、その場にいたJ、H、Y、T、K、Yさんなど周りの方におすそ分けをしました。名前的に私は「おいしいのかな??」と思っていたので、みんなの様子を見ていました。ですが、その事にTに気付かれ、私も食べると、やはり・・・私のダメな味でした。JとKは好きだと言っていて、「へぇ~」と思いました。もしも興味を持った方は、8室まで!と言いたいところですが、残りのこんぶあめはKにあげてしまった為、お店で見つけたらお買い求めください。

 
 荷物の中の他のものにも付箋がついていたので少し紹介します。まずは歯ブラシ。歯ブラシには「“輝く白い歯を大切に!”」と貼ってありました。なんだかどこかのCMみたいです。これを見たHは大爆笑していました。次に、和菓子ではないのですが、そんな感じの詰め合わせのようなお菓子袋には「“なんか楽しいでしょ?オバサンが友人と温泉旅行に持って行く感じだよねぇ~”」と貼ってありました。きっと母自身が持っていくに違いありません。他にも貼ってあったのですが、恥ずかしくなってきたので、もしも知りたい方がいらっしゃったら8室まで遊びにいらしてください。そのついでにお菓子も一緒に食べましょう。

 
 まだ、紙がいっぱいにならないので何日か前のお話をしたいと思います。
 いつかの日、私はあまり元気がなく、いつもの自分ではない感じで、いつでも涙が出てしまうような時がありました。そんな時、Jが走ってきて、「幸せのクローバーだよ」と言って四つ葉のクローバーを私にくれました。そのクローバーはとても大きくて、きれいでした。その時私は、目に溜めていた涙がバーッと出てしまいました。
 嬉しくて笑っているのに涙が出て、うれし涙はこれかぁ・・・と思いながら、幸せの涙を出しました。そしてその夜、部屋にMとAとYが訪ねてきて、いきなり、歌を唄いだしました。その歌は、私のために替え歌をしてある歌で、そこでもまたうれし涙が出そうになりました。Mが「Kの元気がなかったから何か出来ないかな、と思って」と言ってくれて、私はこんなに周りの人に気遣ってもらえて幸せ者だなぁ、と思いました。うれし涙は幸せ涙です。みんながいてくれて良かったと改めて思いました。J、M、A、Y、ありがとね!これでお話を終わります。テスト期間の大切な時間に聞いてくださってありがとうございました。(5月19日)

 

 

 

 

<こんな本たちが人気です!>

 みぎわ館にはたくさんの本があります。その中でも大人気なのが、「My answers book」「心に効く魔法の杖」「夢占い辞典」です。特に、「My answers book」と「心に効く魔法の杖」は、寮生たちの心に住む、小さな悩み事に対するよいアドバイスやヒントをくれるようです。
 この2冊の本は心の中で自分の悩みについて心の中で質問をします。そして思いを込めて本を開けると、そこにはあなたにぴったりの言葉がある、というものです。毎晩・毎朝活躍しない日はないほどで、いつも寮生の手の中で開かれています。
 また、みぎわ館の事務室前には日めくりカレンダーがあります。そこにも気持ちを前向きにしてくれたり、穏かにさせてくれる一言が書かれてあります。
 言葉の持つ力を知り、それをとても大切にしているみぎわ館寮生たちです。様々な物や機会を通して、人を元気にさせる優しい言葉を学んでいるようです。思いやりのあふれる言葉が飛び交うなんて、とても素敵なことだと思います!
 これらの本も、日々の歩みの1つのヒントにしながら、今日も元気に登校していきます。

 

(森口)