毎日の礼拝

毎日のお話

2012/10/15

小西二巳夫(校長)

マタイによる福音書 5章5節

 『津軽百年食堂』は、百年続いた津軽の食堂を受け継ぐ重みを受け入れる青年を描いた映画だ。青年は、食堂の津軽そばが自分だけが持っている、受け継ぐべきものだとわかる。この映画は、撮影が東日本大震災前に行われ、上映がその直後であった。映画の舞台が被災地であり、映画そのものが被災者と引き継ぐべきものとなった。震災の被災者、被災地の悲しみや痛みと共に寄り添い生きる事が、私たちの生きる喜びとなる。この震災に対して、誰かが受け継ぐ人になる必要がある。