のぞみ寮通信

大望館

2012/10/12

大望館通信 第197号(10月8日)

< 教会に行こう!! >

 タイトルそのまんまです。日曜の午前中は何をしていますか?週に一度ぐらい町に出て、気分転換することも必要なことだと私は思います。用事がないとなかなかバスに乗って町まで出かけようとは思わないでしょう。だから教会に行くんです。教会に行った帰りに、ビルボに寄って買い物楽しんで、友達と遊んで、中には彼女とデート!?もしかしたら、教会に行ったついでに町に行くのではなく、町に行くついでに教会に行ってるのかもしれませんが、それでもいいです、教会に行こう!!

 

 

 

 

< たまには・・・ >

 なぜ今日のメインのお話の前に上の文を載せたのか?それは、教会に行っている生徒を褒めたかったからです。
 人には色んなタイプと言われるものがあります。タイプとは人間を何らかの基準で分類して、その共通する特性をとりだした型のことを言うのですが、その中には「怒られ役のタイプ」というものが間違いなく存在すると思います。
 同じことをやって、あの人は怒られないのに、何故か僕だけ怒られる。そんな人は間違いなくこのタイプに分類されるでしょう。こういうタイプの人に共通して言えることは、とにかく間(ま)が悪いです。先に書きました僕だけ怒られるということに関しても、同じことをしていても、間の悪いことに僕だけ先生に見られたりするんです。
 自分もやったんなら諦めは尽きますが、究極に最悪な場合はたまたま居合わせただけなのに、何故か僕だけ叱られるなんてこともあるんです。これは、叱っている方もその人のことを何度も叱っているため、叱りやすすぎて、周り全員を叱ってるつもりが、いつの間にか視線はその人の所に行ってしまっているのです。で、それがなんで俺だけ・・・につながるわけです。
 わが大望館にも「怒られ役」タイプの代表的な人がいます。そう、S君です。何故でしょうか?いつも怒ってしまいます。周りが同じことをやっていても、彼にしか目が行きません。自分でも自覚しているようです。彼自身「叱られ慣れ」しているようで、それがまた頭に来ます。
 でもって、彼も色んなことをしでかすんです。先日は、大学に進学する際に特別指定校の枠をいただき、その後に校長先生と面談しなくてはいけないのに、それをスコーンと忘れ遊んでいて、学年の先生から大目玉食らっていましたが、怒られ慣れているので、その場が過ぎると普通に過ごしていました。もし、他の人が同じことをしてしまったならば、数日は反省し落ち込み、大人しくなるでしょうが、彼には全くそんなそぶりさえありません。ここまでくれば大したもんです。
 そんな彼なんですが、1年生の1月に洗礼を受けました。私はその時初めて、洗礼を受けようとしているぐらい教会に真剣に行っているんだということを知りました。それ以来、彼の教会に行く姿をよく見てみると、一つのことに気が付きました。彼にとって教会は週に一度行かなくてはならない場所ではなく、行きたいから行ってるんだということに・・・。
 この違いが分かるでしょうか?洗礼も受けたし、大学にも推薦してもらうから義務感に駆られて、もしくは、町に行くついでにバス代とお昼が食べられるから、などではなく、教会には行きたいから行っているんです。だから、昼から部活があろうと、時には熱があるのに、寮から歩いて行ける新潟北教会にたった一人で通っています。牧師家庭で育った私が高校生の頃、仕方なく礼拝に出ていたその姿とは大違いです。そんな彼が神学部に進もうとしていることは、間違いではないと私は感じています。
 まさか、この通信で彼のことを褒めるとは・・・。

 

 

 

 

< 野菜嫌い >

 何人かは自分のことかと思う人がいるはずです。食事の様子を見てみると、野菜だけ食べずに残している人が何人か見受けられます。夕食はほとんどいなくなりましたが、朝食時は残している人が結構いるんじゃないでしょうか?朝から・・・というのもわかるため、あまりうるさく朝食の時は言いませんができる事ならば、と言うより、残さず食べるということは当たり前のことではないのでしょうか。澤野家の子どもたちが残そうもんならば、私はひっぱたきます。
 ある3年生は野菜が苦手なようです。朝食、夕食を問わず残していました。ある時それに気が付いた私は残さず食べさせました。一度気が付いてしまったら最後です。それから毎食時、彼が野菜を食べてるかチェックするようになりました。どうやら、嫌いなものは一番最後に食べる人らしく、野菜は最後まで残っています。
 ある日のことです。最後まで残っているはずの野菜が、既になくなっているではないですか。Why?聞いてみると「いや、もう食べましたよ」そんなわけないんです。野菜は残ってなきゃおかしいんです。近くにいたI君に聞きました。「ホンマか?」「はい」はいと答えておきながら、なぜ君の眼は泳いでいるのか?その眼はウソだ・・・。
 問いただすと、野菜嫌いの彼は、自分のメインのおかずをやるから、野菜も一緒に食べてくれとI君に食べてもらったというのです。なぬ!!これはいったいどういうことなのか?そうか、そういうことか。もっとお野菜食べたいんだ。と言うことで、カウンターに置いてあるお代わり用の野菜をたんまり食べさせてあげました。
 つい先日もこりもせず、お野菜残そうとします。周りにいた3年生が私に教えてくれました。「メグさん、Kがもっと野菜を食べたいんだって」隣にいた友だちにお野菜をたんまり盛ってあげるよう頼んだら、快く引き受けてくれました。友情ってイイね!!君の体のことを気遣ってくれたんだよ。感謝しなきゃ。
 とにもかくにも、家ではないので自分の嫌いな食べ物も出て来ることもありますが、残さず食べるということは、当たり前のことです。それを残すというのはどういうことでしょうか?どうしても食べることが出来ずに、罪悪感に駆られながら残すのならばとにかく、残すことが当たり前みたいに思っている人はまだいませんか?
 かなり改善されてきましたが、まだまだ食べ残しがたくさん出ています。一人一人が意識して残さない努力をしてください。 (澤野)