のぞみ寮通信

光風館

2009/09/27

光風館通信 第235号(9月27日)

< 君は、何を感じ、何を考え、何を得たのか >
 9月15日から2泊3日で全校「修養会」を行いました。3年生は、広島を訪れ「原爆」や「戦争と平和」について学習しました。

2年生は、新潟県の胎内で農業体験をしました。1年生は、福島県の猪苗代でトレッキング(猫魔ヶ岳で登山をしたんだよね)を中心とした活動を行いました。どの学年にも外部の講師がつき、その講師の先生が、学年の修養会テーマに沿った内容で講演をして下さいました。

 
さて、光風館の皆に聞きますが、「修養会」って、どういうものですか?もし、「修養会」を知らない人がいたとしたら、どのように説明してあげられますか(上手く説明できる人がいたら、その人はスバラシイ!!)?「修養」とは、「知識を高め、品性を磨き、自己の人格形成に努める」という意味です。すなわち、さまざまな活動を通して、自分の人格を高めようとする、その機会が「修養会」なのです。

 
もう一つ、光風館の皆に覚えておいて欲しいのが、この「修養会」には、全学年を貫く共通のテーマがあるということです。キリスト教主義学校ならではのテーマですが、それは「神との出会い」です。神を知り、畏れ敬うことを通して、「謙虚さ」、「寛容さ」を身に付ける、それがすなわち人格を高めることとイコールだと考えるのです(少なくとも、私自身はそう理解しているんだ)。

 
今年度、私は2学年の修養会に同行しました。農業体験がメインとなった2学年の修養会、初日の午後と二日目の午前と午後のプログラムは、グループに分かれての農作業でした。私は、有村くんと牛越くん、それに大野くんと一緒のグループでした。初日の作業は「堆肥」で、この3人は、「クセ~!!」、「このニオイ、懐かしい…」(誰が言ったか判るかなあ~?)と、それぞれに勝手なことを言っていましたが、堆肥の袋詰めの作業では、3人はこれに一生懸命取り組んでいました。

 
 二日目の午前中、私たちのグループは、本当にラッキーなことに、ナスの収穫をお手伝いさせていただくことになりました(「収穫」は、楽しい作業なんだけど、そこにたどり着くまでには、農家の方々の多くの手間ひまがあったことを忘れてはいけないんだよ)。はじめのうちは、指定された規格サイズの見分けがつかず、小さなナスを切り取ってしまうことがありましたが、そのうちに慣れて、すぐに大きさが見分けられるようになっていました。

 
 収穫の後の作業は「袋詰め」でした。何でも、「ジャスコ」の店頭にそのまま並べられるというので、重さを量りながら慎重にビニール袋の中にナスを納めました。この袋詰め、簡単なようで意外と難しく、有村くんは、農家の方から、何度も「ダメだし」されて、やり直しをしていました(これもいい経験になったね)。

 
少しでも変色していたり、スジが入っていたりするナスは、商品価値のない「規格外」となるようで、皆は何だか、不思議そうな顔をしながら納得できない様子でした(私たち消費者が、そういう「規格外」の農産物を買わないからなんだよね。傷みが若干早いだけで、味に違いはないのにね…。この「規格外」の扱いについても考えさせられてしまったね)。

 
 二日目の午後は、大豆畑での雑草刈りでした(3グループの合同で、総勢80人での作業となったんだよね)。今年の夏は、日照時間が短く、雨が多かったので、大豆の収穫が遅れ、雑草も大きく伸びてしまったそうです。広い大豆畑に80名が散らばり、大豆の苗を切らないように注意しながら、鎌で丁寧に雑草を刈り取りました。

 
時間にして1時間半ぐらいの作業だったでしょうか。それでも私たちはクタクタになっていました。今、日本の農家では後継者不足が深刻な問題になっています。農業の担い手が減り、今現在農業に携わっている人はどんどん高齢になっています。

 
私たちがしたあのような作業を、ご高齢の方が少ない人数でされていることを思うと(それでも、胎内で農業に携わっておられる方々は、「ご高齢」と呼ぶには失礼と思われるような、まだまだお若い人が多かったような気がしたね)、農業の大変さやご苦労が改めて判ったように気がしました。

 
 このように、この修養会で、私はいろんなことを感じ、そして考えました。光風館の皆はどうだったでしょうか。私が「敬和生」だった時、私は2年次と3年次の修養会で、それぞれ「アジア学院」と「共同学舎」に行きました。そして、今回の修養会と同じように農業体験をメインとした活動をしました。そこでの体験が、私自身の進路選択に明確な指針を与えることになりましたし(実際、僕は農学部に進学したんだよ)、やはり私自身の人格形成に大きな影響を及ぼしたように思います。学年によって行き先も活動の内容も違いましたが、今回の修養会を通して、光風館の皆が、何かを感じ、何かを考え、そして、今すぐでなくてもいいので、何かを得てくれたら嬉しいなあと思います。

(岩原)

 

 

 
< 礼拝のお話し >

A.H.(1年)
 みなさん、こんばんは。2室のAです。僕は人間関係について話したいと思います。皆さんは、変な質問かもしれませんが、自分と他人を比べたことがありますか。というよりは、絶対あると思います。テストなどの点数を聞いて、自分の方が良いか、悪いかを判断し、それで優越感に浸ったり、逆に劣等感をもったりすることは誰にでもあることだと思います。それとは別に、中学時代、ものすごく人を召使いにように使う人がいました。結局、その人は皆に嫌われ、居場所がなくなりました。
その人のように、もともとなのかどうかは分かりませんが、人に偉そうにする人がいます。役職上とかではなく人を指導する人は、責任のない立場で、一見リスクもないし、攻撃されないようにその立場にいると思うかもしれません。(もちろん、役職上、偉くても偉そうにすると僕はイラッとします。)その人が指導してくれるお陰で安心感を得られるのもまた事実です。でも、そうでない人にそういう態度をとられると、言われた人は傷つきますし、その人も結局は傷つくのだと思います。いきなりでなくても、少しずつでもそんな態度を改めていくことができれば、誰も傷つかなくなるのではないか、僕はそんなことを思います。

(8月30日)

 

 

S.K.(1年)
 みなさん、こんばんは。今日は、僕が頑張っていることについて話したいと思います。僕が今頑張っていることは、部活です。今度の10月には、3年生が引退する前の最後の大会、花園予選があります。その大会を控えた最後の大会を今やっています。しかし、僕はいろいろと問題を起こし、練習に出られないでいます。2年生の部員がいないラグビー部は、3年生が引退してしまうと、1年生だけとなってしまいます。だから、3年生から技術面や精神面で多くのことを学び、吸収しなければなりません。そして、3年生の先輩方に悔いが残らないようにしなければなりません。だから、僕がしなければならないのは、生活面をしっかりとさせつつ、ラグビーを一生懸命することです。日頃のだらしなさを改め、ラグビーと両立をさせていきたいです。

(8月31日)

 

 

K.Y.(2年)
 皆さん、こんばんは。3室のKです。今日は、僕が今頑張っていることについて話します。僕が今頑張っていることは、学校と部活です。学校で頑張っていることは、授業にちゃんと出ることです。前期は2回も停学になったり、授業をサボったりして指導を受けたので、後期はそういうことがないように頑張っています。部活では、野球部の練習にちゃんと出るようにしています。今まではサボることが多く、プー太郎生活をしていたので、これからは自分のやることをきちんとしていく予定です。

(9月1日)

 

 

K.R.(1年)
 皆さん、こんばんは。今日は、今僕が頑張っていることについて話したいと思います。まず、今頑張っているのは勉強です。夏休み明けで勉強を怠けることが多くなっているので、怠けないように注意していきたいと思います。第二定期テストでは、「赤点」を3科目もとってしまったので、これ以降のテストでは「赤点」を絶対にとらないようにしたいです。そして、第三定期テストに向けて、早め早めに勉強をしていきたいです。
 次は、友達と仲良くなることです。同じクラスには、友達が何人かいますが、他のクラスにはいないので、いろんな人と仲良くなりたいと思います。最後は、人の悪口を言わないことです。今までは人の悪口を言うことが多かったのですが、これからはイライラすることがあっても、人の悪口は言わないように努力したいと思います。そして、悪口を言わない代わりに、その人の良い部分を見つけ、それを認めるようにしたいと思います。

(9月2日)

 

 

H.S.(1年)
 皆さん、こんばんは。7室のHです。私は今年の夏休みのことについて話したいと思います。突然ですが、皆さんは、家族とたくさん接していますか。思い出がたくさんありますか。なぜ、私がこんなことを言うかというと、実は夏休みに私の祖父が亡くなりました。祖父は老人ホームにいて、私はあまり会いに行くことができませんでした。そして、ろくに会えないうちに、祖父は他界してしまいました。父から、祖父が私のことを心配してくれていたことを聞き、私は祖父とあまり接してこなかったことをとても後悔しました。もっと、たくさんの思い出を作ればよかったと思いました。私は小学校の頃に、祖母を亡くしました。その時も家が離れていたこともあって、祖母にあまり会えずにいて後悔しました。みなさんも、両親、兄弟、そして祖父母の家族と接する時間をたくさん作り、思い出をたくさんもってください。永遠の別れが来てしまったときに、後悔することがないようにしてください。思い出がつくれるのは、お互いに生きている時だけですので。

(9月6日)