のぞみ寮通信

光風館

2009/09/13

光風館通信 第234号(9月13日)

< 新型インフルエンザの感染ピーク、迫る!! >
 いよいよ、新型インフルエンザの脅威が迫ってきました。厚生労働省が、感染のピークは9月下旬から10月下旬の間、と予測しているからです。

9月下旬といったら、もうすぐではないですか。修養会が終わったら下旬に突入です。各種メディアは連日、この新型インフルエンザ関連の報道をしており、うがいや手洗い、それにマスクをすることを呼び掛けています。確かに、それらは感染を防ぐのに有効な手段です。でも、私はもっと大事なことがあるように考えています。それは、光風館の皆に先週から毎日話してきているように、睡眠と食事をしっかりとることです。

 
 人間の体はよくできたもので、「免疫」というシステムを体の中に備えています。「疫」とは「病気」のことです。「免」は訓読みすると「免れる(のがれる)」です。すなわち、「免疫」とは「病気を免れる」システムです。新型インフルエンザに罹患した人と濃厚接触があった人でも、感染しないことがあるのは、この「免疫」が働いたからなのです。この「免疫」というシステムを最大限に機能させるためには、ウイルス等の病原体が体内に侵入するより前に、体を健康な状態を保っておくことが大事なのです。そして、健康な状態を保つためには、栄養バランスのとれた食事をきちんと摂り、体が十分に休まるだけの睡眠時間をとらなければならないのです。

 
 新型インフルエンザに罹ってしまうと、いろいろな面で負担が掛かります。まず、寮生の場合は自宅に戻されます。自宅が遠方の場合は隔離されます。普段、常に人が周りにいる環境にストレスを覚えるのに、いざ、隔離されると、とても心細く、また寂しい思いをすることになります。病院には何度か通わなければなりません。当然、治療費も掛かってきます。感染性の病気では、出校停止となり「公欠」扱いになりますが、やはり一週間近く学校を休むとなると学習の遅れも出てきます。

 
 このように、新型インフルエンザに罹ると何一つ良いことはないのです。ですから、うがいや手洗いもぜひ実行して欲しいと思いますが、まずは、体調をきちんと整えておくよう心掛けてください(これを「体調管理」と言うんだよ)。今週から修養会です。寮での生活とはまた違った雰囲気になります。仲間と夜遅くまで語り合いたくなるかもしれません。でも、今回は特に、この通信に書いた新型インフルエンザのことを思い出し、できるだけ早く寝るようにしてください(日中の活動は学年によって違うけれども、どんな内容であっても体は相当疲れるはずだからね)。最後に、光風館の皆が、修養会での活動を通して、何かを感じ、何かを学び、何かを得てきてくれることを期待しています。

(岩原)

 

 

< ダブルKショック >
 光風館は今、今年度における最大のピンチを迎えています。「ピンチなんて…」と思う人がいるかもしれませんが、でも、私の感覚としてはそうです。夏休み明けから、光風館にはダラケた(「だらける」とは、「緊張感がなく、気持ちにしまりがなくなる」、「だらしなくなる」という意味だよ)雰囲気がありました(たぶんに「夏休みボケ」のせいもあるんだろうけど…)。個人レベルで、また集団レベルで、私が声を荒げて叱る場面が何度かありました。そうした雰囲気が原因なのか、光風館が誇る「快活さ」も失っていたように思います(ドヨ~ンと暗く濁ったような空気が漂っていたものね…)。そこへもってきて今回のダブルKショックです。

 
 「ダブルK」はKくん(1年)とKくん(2年)のことです。二人のそれぞれに関係した出来事は(光風館の皆は、その詳細を十分に知っているはずなので、ここで書かないことにするよ)、「ショック」という表現がふさわしい、そんな大きな「悲しみ」と「戸惑い」を伴いました。でも、私は思うのです。ここが「正念場」だと。こんな時だからこそ真価が問われるのだと。よく言われるように「ピンチはチャンス」なのです。

 
 1年生のKくんの件について言えば、光風館の皆は、あの出来事を単なる「悲しみ」や「戸惑い」の感情だけで終わらせてはいけません。あの出来事から光風館の皆は、多くを学ばなければいけないのです。自分自身の寮生活・学校生活を見つめ直し、何故、自分は敬和に入学し、寝食を共にした集団生活を送り、そして、義務教育ではない高校という場で学んでいるのか、それらに考えを馳せなければなりません。

 
 2年生のKくんの件も同じです。もちろん、本人が抱える課題というものもあります。それはそれで彼自身が克服していかなければなりません。でも、その一方で私たちは、彼の心の中に生じている悩みや苦しみ、そして悲しみに共感しなければなりません。「生活を共にするということはどういうことなのか…」、「仲間とはどういう存在なのか…」そんなことを考えるきっかけにしなければなりません。

 
 人は、困難に突き当たったとき、絶望の淵に立たされたとき、悲しみに押しつぶされそうになったとき、それを乗り越えることによって大きく成長します。光風館(生)も同じです。「悲しみ」と「戸惑い」を伴った今回の二つの出来事から、学ぶべきことを学び、それを光風館の運営や自らの寮生活・敬和生活に反映させることによって、大きな成長を遂げることができます。光風館(生)が、ここで記したことを素直に受け止め、真摯に取り組んでくれることを期待しています。

(岩原)

 

 

 
< 礼拝のお話し >

N.S.(2年)
 みなさん、こんばんは。10室のNです。今日は自分の楽しみについてお話ししたいと思います。この世には、本当にたくさんの楽しみがありますが、私は、その中でも、本を読むことが特に好きです。理由はいくつかあります。一つは、物語を読んでいると、先の展開を考えたり、予想したりしているとワクワクしてくるからです。二つ目は、本を読んでいると自然と知識が身についてくるからです。そして、三つ目は、本のページをめくるという作業そのものです。本のページをめくっていると、紙の特有のにおいやインクのにおいがしてきて、なんともいえぬ気分になります。皆さんは、普段、本を読まないで、マンガやゲームをしていることが多いと思います。活字の本なんて、読む気になれないや、と思う人も多いと思います。しかし、高校を卒業していずれ社会に出て行くと忙しくなり、いざ本を読もうと思ったときには、なかなか時間がとれません。皆さん、もしヒマだなあと思うような時間があったら、ぜひどんな本でもいいので読んでみてはいかがでしょうか。

(7月6日)

 

 

T.T.(2年)
 みなさん、こんばんは。12室のTです。今日は夏休みについてお話ししたいと思います。皆さん、夏休みはどう過ごすつもりですか。部活動をする人、後期に向けて勉強する人、遊びまくる人、さまざまだと思います。私は、夏休みの予定を特に決めていません。本当は海外にホームステイするはずだったのですが、今年流行している新型インフルエンザのせいで中止になってしまいました。夏休みにすることもなくなり、どうしようかな・・・と考えていたら、フト思いました。夏休みになると皆はうかれて羽目を外したくなるので、夜遊びをして寝不足になったり、川や海で遊んでいて溺れたり、花火をして火傷をすることがあるはずだ。だから、私はやり過ぎない程度に思いっきり遊ぼうと思いました。ですが、遊びすぎて後期に慌てることのないように少しでも自学自習を心掛けたいと思います。みなさんも、夏休み中に羽目を外しすぎないようにしてください。

(7月9日)

 

 

A.S.(2年)
 皆さん、こんばんは。14室のAです。今日話すことは、友人関係について話したいと思います。いきなりですが、友達と言われれば、いろいろな友達がいると思いませんか。例えば、静かな友達とか、明るい友達とか、うるさくて騒いでいる友達とか、いろいろいます。自分はこれまで、いろんな友達と出会ってきました。なぜ、そんなことが言えるかというと、私が生まれたのは関西でした。幼稚園に入ってから、東京に引越し、小学校に入ってから千葉県に引越しして、その3ヵ月後に兵庫県に戻りました。幼稚園に入る前の当時の友達は自分のことを忘れていませんでした。でも、自分はまたすぐに東京に戻る事になりました。私は、小学校に行ってもなかなか新しい生活に慣れませんでしたし、関西人と言われイジメられもしました。そして、自分は小学校、中学校を終えて今にここにいます。結局、この話で何を伝えたいかというと、友達は大切だ、ということです。ケンカをしても離れていても友達は友達だと思います。自分がたった3ヶ月しかいなかった千葉の友達とも手紙で連絡を取り合っています。友達は一生のものです。皆さん、大切にしていきましょう。

(7月13日)