のぞみ寮通信

みぎわ館

2012/07/17

みぎわ館 第134号(7月17日)

< ミーティング >

 テストが終わり、夏休みまであと1週間足らずです。ほっと一息つきながらも、前期の締めをきっちりやりたい!と思っているみぎわ寮生たちがいることに、私たちはとても嬉しくなります。それは、ミーティング三昧な毎日であることからよく伝わってきます。毎日・日替わりで、今日は1年生、明日は2年生、明後日は3年生、そしてまた1年生…と日を取り合ってミーティングを開いています。
 その中身はやっぱり「自分たちの事」についてです。ここで過ごす3年間で、どんな仲間になって行きたいのか、どうやって理想を形にしていくのか、身近な問題についてや、お互いの現在の心の状態についてまでも、様々な事をテーマで話し合いが持たれています。10人いれば10通りの物の見方が提示され、それぞれが新しい気付きを与えられている、そばで見ていてとても頼もしい限りです。
 時には荒い話し合いになることもあります。誰かが荒い言葉・きつい言葉・寂しい言葉をみんなに投げる時、そんな言葉でさえも受け止められています。そんな言葉を言わざるを得なかった、その時のその人の心の状態にみんなの心が向けられているのです。こんなに人を思いやれる高校生の集団がいるなんて!と、感動せずにはいられません。そして、のぞみ寮で共に生きる日々の中で、様々な体験を通して、確実に信頼が積み重ねられていることを実感し、嬉しい限りです。そんな仲間だから荒い言葉が投げられるのだ。受け止めてもらえること、切り捨てられない事、荒れた心の状態でも信じられていられるから発することが出来るのです。やっぱり、のぞみ寮っていいなぁ!!って思わされています!(森口)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

< 肝試し  >

 7月13日(金)19:00~のぞみ寮肝試しが行われました。参加者80名ほどに対し、お化け役40名。それを聞くだけで、息をつく間もないほど脅かされ続けるんだ…と背中が寒くなった私ですが、みぎわ館からもたくさん参加し、建物が震えるほどの叫び声をあげながら、しっかり楽しんできたようでした。お化け役の人も脅かされ役の人も…。
 行事委員がいつも様々なイベントを企画運営してくれます。仲間を誘い合ってそれに参加する様子を見るのが私は大好きです。一緒に参加して、またその話題で盛り上がる。そのイベントを通して友達との会話が増え、関わる人の数が増え、笑う声が大きくなり…、たくさんのステキな出会いが用意されているからです。
 仲間や自分のいろんな面と出会うチャンスがのぞみ寮にはたくさんあります。様々な形で用意されています。その一つ一つを大いに活用し、豊かな心を持つ人へと、仲間と共に成長していってほしいと願います!(森口)

 

 

 

 

 

< 礼拝のお話 >

*M.M(3年生)
 私の好きなバンド・ゴールデンボンバー、通称「金爆」の曲に「広がる世界」というのがあります。この曲は普段ふざけた歌詞ばかり書くボーカルの翔さんにしては、かなり真面目に作られた楽曲の一つです。少し歌詞を紹介します。『………』
 私にはこの曲を初めて聞いた時に、この歌詞が心に突き刺さりました。そして最近また特に、この歌詞に考えさせられています。この「広がる世界」は、いつ自分の人生終るか分からない、もし明日で人生終ったらどうする?といったことを語っているのですが、私は人生の終わりというより、敬和生活の終わりを考えてしまいます。
 ついこの間入学して「あと3年間もここで暮らすのか~」と思っていたのに、いつの間にやらあと8ヶ月くらいでみぎわ館を強制退場(居たいって言ってもいられないから、私にとっては強制退場と同じくらい寂しいものです!)させられるところまで来てしまいました。まだ時間はあるし、そのうちやろう!と考えている余裕もなくなってきました。
 みなさんはこれまでを振り返ってみて、明日があるからと言って諦めてしまった事はありませんか?1年生は入学してまだ3か月ほどなので、そんな経験もまだあまりないかもしれません。しかし3年生!3ねんせいのみなさんはそれぞれ思い当たる節があるのではないでしょうか?私はやり残している事がいっぱいあります。今しかできない事、今だからやって意味のある事、やっておきたいこと、伝えておきたいことが山のようです。気が付いたら何も出来ていないうちに卒業を迎えてしまった…なんてことにならないように、みぎわ館の一人として、先輩として、人間として、成長したり、もっともっとみんなとの絆を強めて、もっと純粋にいろんなことに感動して、もっと毎日を大切にしていこうと思います。
 みなさんも、明日で終わり…となった時に後悔が無いよう、やりたいことは今のうちにやっておいてください。明日でいいやと先延ばしせず。そうすればきっと、時間も自分も無駄にせず、悔いなく、生きて行けるのではないでしょうか。




*K.K(3年生)
 人はいつでもどこでも、気付かなくても、誰かに何かに頼って生きているとフッと思う今日この頃です。周りに頼ってばかりの私ですが、頼られている人ってどんな気持ちでいるのかぁと考えてみました。私が頼られる側だとしたら…、「自分の事を頼ってくれてうれしい」「力になれたらいいな」と思うでしょう。そして、そんな風に感じる人が多いのではないでしょうか?頼り、頼られ、そんな経験を何十回・何百回、それ以上かもしれませんが、繰り返すことで本当の意味で仲間と出会い、絆が強まっていくのだと思います。  私は今までそんなことをあまり考えず平々凡々と毎日を過ごしてきました。だけど、こんなことを考えることが出来たのだから、これからは周りの人との関わりを考えながら、自ら頼り、そして頼ってもらえる、そしてそこに喜びを感じられるような自分に変わっていきたいと思います。  人を頼らず、避けての寮生活などできません。でももし、そんな生活をみぎわ館で送っているのだとしたら、ここでの3年間があまりにも勿体ないと思います。出会いもなく、自分を変えることもできないでしょう。だったら、せっかくなのだから、恐れず、人と関わり、頼り、いろんなものの見方を知り、考え方と出会い、答えを見つけ、卒業後までもあらゆるところでここで学んだ事柄を活かし続けられる人生を送ったほうが、断然豊かだと思いませんか?  寮生活はたくさんの仲間とのたくさんの関わりがあるからこそ、自分らしい自分に、もっと豊かな自分に成長していける場所なのだと思います。人と関わらず、成長の少ない3年間ではなく、大いに関わり、失敗しながらも大きく成長できる3年間を選んでいきたいと思います。