のぞみ寮通信

みぎわ館

2012/02/27

みぎわ館 第117号(2月20日)

< バレンタイン > 
 

 女の子にとって、バレンタインは何番目に重要なイベントなのでしょうか?みぎわ館ではバレンタイン前の週末は、甘く優しい香りに満たされていました。クッキーにトリュフにタルトにチョコケーキに…と様々なチョコレート菓子作りに、いつもは走り回っているみぎわっ子が、精を出していたようです。
 友達のでしょ~、○○先生にでしょう~、クラブの先輩にでしょ~…と誰にプレゼントするかを話しているみんなの顔は乙女そのもの♪なんてかわいいのでしょう!残念だったのは、「本命は!?」の問いかけに、「ない~!」と大合唱だった事(笑)。何はともあれ、14日は、手作りお菓子がいっぱい詰まった紙袋を手に、いつも以上に元気よく「いってきま~す!」と出て行ったみんなの後姿は、本命がいなくとも青春そのものでした。毎朝登校するまでに時間がかかる数人のみぎわっ子も、「今日は早く行く~」とルンルンだったのも面白かったです。(毎日がバレンタインだったらいいのに…なんて思ってしまいました(笑)。

(森口)

 

 
 
 

 
 
 
 


 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 

< かわいいよね~♪ >
 

 私が好きなみぎわの時間の一つが自由時間中の事務室で、学年問わず過ごし、笑いが絶えない夜の時間です。
先日も購買に来た2年生が、お菓子を選びながら自然と肩を組み「こっちが良くない!?」「こっちの方がおいしそうでしょ!」と真剣なまなざしに、それを見ていた周りが噴き出す一コマがありました。 
他にも、突然始まった1年生Aさんと3年生Kさんの「アルプス一万尺」。みんなが知ってる「アルプス一万尺」ですが、Aさんの「我が家ではこれをアルプス二万尺って言ってます!」の一言に大爆笑。
またある時は、TV番組などで罰ゲームで飲まれている苦~いお茶を「これおいしいよ!飲んでごらん!」と事務室に入って来る人、入って来る人に勧め、「うげぇ!苦い!」と悶絶するのを、仕掛け人も、仕掛けられた人も、周りの人も大爆笑。大体ニヤニヤしながら勧めているのだから、たくらみがあるのもばれているのじゃないかと思うのですが…、素直で優しいみぎわっ子だから片っ端から騙されてくれるのです。
一つ一つはそんなに面白い事ではないのかもしれません。でもみぎわっ子が集まり、関わることで生まれる事柄の一つ一つが、みぎわでは普通の日常なのですが、それでもとても楽しく、面白く、嬉しいものなのです。みんなの様子を見ながら、みんなと一緒に爆笑しながら毎回思う事は、本当にみんな、かわいいよね~♪ 

(森口)
 

 
 
 
 

< 礼拝のお話 >
 

*N.M.(1年生)
 私はしょっちゅう悩みます。以前私は「私はいらない人間なんじゃないか」と自分の存在や価値に疑問を持っていました。どんどんネガティブになっていき、「どうせ…」とか「なんで私だけ…」とか、まるで全て自分が被害者のように思っていました。そんな時、1冊の本に出会いました。その本は「史上最強の乙女のヒミツ」と言う本です。一部を紹介すると、『世界はあなたが思い込んだとおりに変化するという特徴がある。あなたがいいものだと思えばいいものに、冷たいと思えば冷たいものになってしまうのだ。不満や愚痴を言えばそれが充満し、いいことや幸せな事を数えればそれも充満する。だから自分からこう思い込んでしまうのである。「なんて世界はやさしいの!」この世に生まれた私は幸せ者』と。理由なんてなくたって構わない。子どもがお母さんの事を何の疑いもなくイイヒトだと思い込んでしまうように、とにかく思い込むのだ。』
 この本を読んで私は、「自分のために世界はある!嫌な事も自分が幸せになるために起こるきっかけ!」と思うようになりました。みなさんも悩んだ時には「世界は私の味方!」と唱えてみてください。きっと少し気持ちが楽になるはずです。そして周りの大切な人が悩んでいたら、「世界はあなたの味方だよ!」と声を掛けてください。きっとその人も心が軽くなるはずです。みなさんも私も、世界にとって、宇宙にとって、大切な一人であるという事を忘れず生きていきたいですね!

(12月5日)
 

 
 

*M.N.2年生)
 私は小さいころ夢がたくさんありました。ケーキを食べられるからと言う理由でケーキ屋さんになりたかったり、ドラマを見て警察官になりたいと思ったり、1日中お花を見ていたいからと言う理由でお花屋さんになりたかったり…。小学生の頃はママになりたいと思っていました。中学生の時は小説家になりたい、作詞家になりたいと思っていました。今現在の私の夢はと言うと、OLになることです。何と無難な!と思われるかもしれませんが、それは母から影響を受けました。
 私の母は私のために毎日夜遅くまで働き、私を養ってくれています。母は私が帰省すると、疲れているはずなのに私に構ってくれ、色んな所に連れて行ってくれます。私と過ごす時間を大切にしてくれます。そんな優しい母を見ていて、私も母のようになりたいと思うのです。中学生の頃には全く思わなかったことです。母には見向きもしませんでしたし、むしろウザイとさえ思ってしまっていました。
 私は母を敬愛できるようになったのは、敬和で自分探しを始めたからだと心から思います。もし地元の高校に通っていたら、自分の事を見つめることなどできずに、母に当たり散らしていたでしょう。寮では辛い事もありますが、楽しい事・嬉しい事が沢山あります。寮に入れてくれた母に感謝せねば!と思います。母はきっと私を信じ、変わることを祈ってのぞみ寮に入れてくれたのだと思います。だから私は今、自分のできる事を精一杯し、母のようになりたいと思うのです。
 私達寮生にとって親孝行とは、勉強する事と自分探しをする事だと思うのです。自分を大切にしながら、ここのぞみ寮で親孝行できるように日々頑張っていきたいと思います。

(12月8日)
 

 
 
 

*K.K.(1年生)
 私は副ブロック長をやるまで、学校や寮での暇な時間を全て自分のために使っていました。「暇だな、何しようかな?」と考えていたくらいです。でも副ブロック長になってから、寮クリスマスの準備・クラブ活動・社会科特別授業の実行委員・定期テストなど、私の時間は一気に無くなりました。学校でも寮でも、空いた時間は寮での問題や行事の事で頭がいっぱいになりました。
そんな中で、学年のみんなの疲れた顔をしている様子に目が留まるようになり、「最近どう?」と声を掛けてまわる私がいました。こんなに他人に目を配り、感情を移入する自分が過去には居なかったことに気が付きました。はたから見ているだけなら「関係ない」と思えるのですが、この人の話を聞いてあげられなかったから、自分の気が利かないから、だからこの人はこんなに疲れているのではないか…など全てが自分のせいのように思えて、とても疲れるのです。リーダーとは、きっと誰よりも人の悩みに耳を傾けようとしますが、自分の悩みを人に伝えることが出来ないのだな、ということにも気が付きました。しかし、みぎわ館では「大丈夫?」と私に声を掛けてくれる人がたくさんいました。私の至らないところを1年生のみんながカバーをしてくれました。とても嬉しかったです。『ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために』とはいい言葉だなと思いました。
私は今までも、副ブロック長になってからも、支えてもらう立場に居ました。これからは少しでも誰かを支えられる立場に変わっていきたいと思います。

(12月8日)