のぞみ寮通信

みぎわ館

2012/02/06

みぎわ館 第115号(2月6日)

< 二年生の時間 > 
 

 三年生が自宅学習期間に入った翌日には、一年生がスキー教室に出掛け、みぎわ館は二年生だけになりました。「二年生だけなんて、変な感じ!」と寂しさと楽しさの両方を感じていた二年生。少し静かになったかと思われたみぎわ館ですが、盛りだくさんのプログラムが用意されていました。
 二日間とも夕礼拝は二年生全員で行いました。一日目のお話は、光風館のO.K.くん、二日目はみぎわ館のS.Y.さんでした。二人とも敬和での生活を通して自分が感じたこと、変化したことを自分の言葉で伝えてくれた、素晴らしいメッセージでした。いつも聴けないO君のお話を聴けたこと、いつもみぎわ館で心からのメッセージをしてくれるSさんのお話を他館の皆にも聴いてもらえたこと、すごく嬉しかったです。
 一日目の礼拝後には、セクシャリティ教育がありました。『人工妊娠中絶』をテーマに澤野先生がお話してくださいました。昨年末に生まれたばかりのMちゃんを連れてきて下さっての出産の話と、人工妊娠中絶の話は、具体的にイメージできるものばかりでした。みぎわ館のみんなも真剣に聴き入り、感動したり、心を痛めたりしながら、自分のことのように考えていました。そんな密度の濃い時間で一日目のプログラムが終わりと思いきや、まだまだ終わりません。
 みぎわ館に戻ってから行われたのが、なんと『宝探し』です!3チームに分かれて、森口先生の宝物のスマーフを5分で隠し、5分で探すゲーム。みぎわ館の3階と4階の廊下を舞台に繰り広げられました。“廊下と洗濯場だけなんて、いくらも隠す場所ないんじゃないかな”と思っていた私ですが、皆の隠し技に驚かされました。洗面所の下の隅。畳まれたお菓子の箱の中。洗濯場にあった(奇麗だったよね?!)靴下の中。ラウンジのプレートの裏。隠し場所を思いつく豊かな発想、探し当てる集中力、協力しあう心、すごかったです!隠すのも探すのも早かったチームは「3階隠し終わったよ!」「私2個見つけたよ!」「4階3個見つけた!よし、3階に手伝いに行こう!」など、とにかく大きな声で頻繁に声を掛け合っていました。本人たちは、「勝利への執念です。」と語っていましたが、“声の掛け合いってやっぱり大事だな”と感じさせられました。二年生の新たな一面と秘めたパワーを見せてもらえた時間でした! 

(冨井)


 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

< 二年生の時間・二日目 > 
 

 二日目の夕食は何とちゃんこ鍋!寮生活3年間で鍋が食べられるのは唯一この日だけなのです。待ちわびていた人も多かった事でしょう。もちろんみぎわっ子は待ちくたびれていました(笑)。5:30の集合にはどの館よりも早く揃い、鍋を火にかけるのも、食べ始めるのも一番乗りでした。山盛りの野菜に、ド~ンと大きい塊のお肉!それも、つくねに豚肉に鶏肉にと昨年よりもリッチだったように思います。みぎわ館総勢18名がいるとはいえ、この量は食べられるか!?との心配も無用だったようで…野菜とお肉は当然のごとく完食。締めにうどんとおじやまでして、たっぷりいただきました。みんなの食欲、見ていると私達まで元気になります!
 その後は友愛館で全体礼拝をし、みぎわ館に戻ってからは前日に引き続きチーム戦を行いました。賞品がかかっているという事で、みんな気合十分。ゲームは新聞を使って…①ジェスチャーゲーム②記事紹介ゲーム③新聞deパズルの3種類を行いました。
 

 ①ジェスチャーゲームでは前日に冨井先生と行ったシュミレーションではバットや望遠鏡・座布団などが挙がっていたのですが、みぎわっ子たちの発想の素晴らしい事!ゴーグルやネクタイ、スカートに布団など、私達には思いもつかないアイデアが満載でした。また、3分間でというとても短い時間でのアイデア数の競争だったのですが、一番多いチームでは34個も挙がり、みんながいかにアイデアの宝庫であるかを見せてもらいました。
 

 ②記事紹介ゲームでは、全員が新潟日報の「きょうの人」という記事を読み、その「人」について紹介しあいました。読む間のみんなの集中力のすごい事!さっきまでジェスチャーゲームで盛り上がっていたのに、「スタート!」の掛け声とともにシーン…と静まり返り、読み入っていました。その後の紹介タイムでも、同じチームの人の言葉にしっかり耳を傾け、聞く姿勢の素晴らしい事。人に自分の考えを伝えるために言葉を選ぶ技術、相手の言葉を心で聞く姿勢がしっかり出来ている様子に、この学年を中心にこれから始まる新時代がとても楽しみになりました。
 

 ③新聞deパズルは手持ちの新聞1枚を36ピースにし、隣のチームのものを復元しました。これも、ピース分けするみんなの奇想天外なアイデアに脱帽でした(笑)。虫が食った穴のようなちぎり方をしたものもあれば、字と字の間の細~い隙間(無地の部分)を上手にちぎっていたり。安易には復元させないぞ!というみんなの意気込みが見えていました。ここでも大事だったのが「声掛け」。「これ、そこじゃない!?」「わたしこっちやるね」「ここまで出来たよ!」と集中しながらも自分の状況を伝え合う事で、とてもスムーズに復元できていました。集中力を要するパズルのようなものでも「チームで行う」物には声掛けがいかに大切か、みんなも私達も改めて気づかされました。
 

 寮生活は常にチームで動くと言っても過言ではないでしょう。それにしんどさを感じる時も多いと思います。困難にぶつかった時ほど大切なのは「声掛け」だということではないでしょうか。この2日間、ゲーム三昧の日々。楽しかったゲームからも得た事は多いはず。ぜひこれからの生活に活かし、後輩たちに伝えていってほしいと思います。

(森口)